記述子属性

Network Analyst のライセンスで利用可能。

記述子はネットワークまたはそのエレメントの特性を定義する属性です。 コストとは異なり、記述子は割り当てできません。 つまり、この属性の値は、エッジ エレメントの長さには依存しません。 たとえば、車線数は道路網の記述子の例です。 道路網の記述子には、規制速度もあります。 これはコスト属性ではないので、インピーダンスとしては使用できませんが、距離と組み合わせることでコスト属性 (たとえば、移動時間) を作成し、インピーダンスとして使用することができます。

プロパティ

[記述子] タブでは、ネットワーク データセットで使用可能な記述子属性と、選択した記述子に関連付けられたプロパティが表示されます。

[プロパティ] セクションには、選択された記述子の構成方法が表示されます。 記述子属性に関連付けられたメタデータと、パラメーターおよびエバリュエーターの構成方法に関する詳細が表示されます。

記述子は、移動属性の下のネットワーク データセット プロパティに表示されます。

以下に、記述子属性プロパティを示します。

  • [名前] - 記述子属性の名前。
  • [単位] - 記述子属性の単位。 記述子属性は時間ベース、距離ベース、または速度ベースのいずれかになります。 単位を指定しない場合は、[その他] を選択することもできます。
  • [データ タイプ] - 記述子属性のデータ タイプ。 Integer (整数)、Float (浮動小数点)、Double (倍精度)、Bool (ブール) のいずれかを選択できます。
  • [パラメーター] - 特定の解析について変更できる値のプレースホルダーです。 それぞれのパラメーターに意味のあるデフォルト値が設定されていますが、この値は必要に応じて無効にすることができます。

    パラメーターの詳細

  • [エバリュエーター] - ネットワークに定義されている属性ごとに、ネットワークに含まれる各ソースおよび方向 (エッジの場合、順方向と逆方向) の値が指定される必要があります。 エバリュエーターは、各ソースおよび移動方向の属性の値を割り当てます。各エレメントのデフォルトのエバリュエーターは、属性のエバリュエーターが割り当てられていないソースと方向に使用されます。

    エバリュエーターの詳細

注意:

ネットワーク データセットのネットワーク属性を編集する場合、そのネットワーク データセットを使用するレイヤーに関係しないプロジェクトで編集することがベスト プラクティスです。 そのネットワーク データセットを使用するレイヤーがプロジェクト内に存在する場合は、[ネットワーク データセット プロパティ] ダイアログ ボックスで一部の編集がブロックされることがあります。 空のプロジェクトを作成し、そのネットワーク データセットを含むジオデータベースへの接続を追加してから、そのプロジェクトで編集を行うことをお勧めします。 そのネットワーク データセットを使用するレイヤーが ArcGIS Pro セッションで開かれているときは、コスト属性や規制属性の追加、削除、名前変更を行うことができません。 これは、ネットワーク データセット スキーマの更新が正常に完了すること、およびそのネットワーク データセットを使用するレイヤーが開かれたときに正しく初期化されることを保証するためです。

注意:

いずれかのネットワーク属性を変更した場合は、接続性を再構築し、対象の属性を再計算して、ネットワーク エレメントを更新するためにネットワーク データセットを構築する必要があります。

再構築が必要な場合の詳細

記述子属性の作成

記述子属性を作成するには、次の手順を実行します。

  1. [ネットワーク データセット プロパティ] ダイアログ ボックスでネットワーク属性にアクセスします。
  2. [記述子] タブをクリックします。
  3. ダイアログ ボックスの右上隅にある [オプション] ボタンメニュー をクリックします。
  4. メニューの [新規] ボタン 追加 をクリックするか、Ctrl + N キーを押します。

    [記述子] セクションに新しい行が追加されます。

  5. [プロパティ] セクションの [名前] フィールドに新しい記述子属性の名前を入力します。
  6. [単位] ドロップダウン リストから単位を選択します。 記述子属性が時間ベースの場合は、利用可能な時間単位のいずれかを選択します。 記述子属性が距離ベースの場合は、距離ベースの単位を選択します。 記述子属性が速度ベースの場合は、速度ベースの単位を選択します。 それ以外の場合は、[その他] を選択します。
  7. 必要に応じて、[パラメーター] セクションを展開して新しいパラメーターを追加します。
  8. [エバリュエーター] セクションで、エバリュエーターをソース フィーチャに割り当てます。
  9. [OK] をクリックします。

    記述子属性がネットワーク データセットに保存されます。

記述子属性のコピー

選択した記述子属性のコピーを作成するには、次の手順を実行します。

  1. [ネットワーク データセット プロパティ] ダイアログ ボックスでネットワーク属性にアクセスします。
  2. [記述子] タブをクリックします。
  3. コピーする記述子属性を選択します。
  4. ダイアログ ボックスの右上隅にある [オプション] ボタンメニュー をクリックします。
  5. [コピー] ボタン コピー をクリックするか、Ctrl + Shift + N キーを押します。

    選択した記述子属性のコピーが作成され、類似の記述子名を持つ新しい行が追加されます (たとえば、RoadClass という名前の記述子属性を作成した場合は、RoadClass 2 という名前を持つ新しい記述子属性が追加されます)。この新しい記述子属性のプロパティはすべて、コピー元の属性から継承されます。

  6. 新規に作成された記述子属性に必要な編集を加えるには、以下の「記述子属性の編集」セクションをご参照ください。
  7. [OK] をクリックして、ネットワーク データセットに対する変更を保存します。

記述子属性の削除

記述子を削除するには、次の手順を実行します。

  1. [ネットワーク データセット プロパティ] ダイアログ ボックスでネットワーク属性にアクセスします。
  2. [記述子] タブで、削除する記述子属性を選択します。
  3. ダイアログ ボックスの右上隅にある [オプション] ボタンメニュー をクリックします。
  4. [削除] ボタン 削除 をクリックするか、Ctrl + D キーを押します。

    選択した記述子属性が削除されます。

  5. 注意:
    記述子属性が他の移動モードまたは属性で使用されている場合、[削除] オプションは利用不可になります。 [削除] ボタンにアクセスするには、選択した記述子属性をすべての移動モードおよび属性から削除します。

記述子属性の編集

記述子属性に関連するプロパティまたは他の属性を変更するには、次の手順を実行します。

  1. [ネットワーク データセット プロパティ] ダイアログ ボックスでネットワーク属性にアクセスします。
  2. [記述子] タブをクリックします。
  3. 編集する記述子属性を選択します。
  4. [プロパティ] セクションで、[名前][単位]、および [データ タイプ] プロパティを必要に応じて編集します。
  5. 必要に応じて、記述子属性に関連付けられたパラメーターを編集します。
  6. 必要に応じて、記述子属性のエバリュエーターを編集します。