3D オブジェクトのインポート (Import 3D Objects) (データ管理)

サマリー

1 つまたは複数の 3D ファイル形式から 3D モデルをインポートし、3D オブジェクト フィーチャ レイヤーを作成または更新します。

使用法

  • 3D オブジェクト フィーチャクラスは、照明効果、反射率、マテリアルなどのネイティブなレンダリング機能を使用して、ArcGIS AllSource で 3D モデルを保存、ジオリファレンス、視覚化する方法を提供します。

    3D オブジェクト フィーチャ レイヤーの詳細

  • 3D オブジェクト フィーチャクラスのジオメトリは、マルチパッチ フィーチャをサポートするジオプロセシング ツールで使用できます。 たとえば、3D オブジェクト フィーチャ レイヤーを使用して、[見通し線 (Line Of Sight)][内部可視性 (Intervisibility)] で見通し線を解析したり、[シャドウ頻度 (Sun Shadow Frequency)][シャドウ ボリューム (Sun Shadow Volume)] を使用して影の効果を決定したりできます。

  • このツールを使用すると、3D オブジェクト フィーチャ レイヤーを直接作成できます。3D モデルをマルチパッチにインポートしたり、3D オブジェクト フィーチャ レイヤー機能でマルチパッチを強化したりする必要はありません。 またこのツールは、[3D ファイルのインポート (Import 3D Files)] ツールよりも多くの 3D モデル形式もサポートしています。 次の 3D 形式をインポートできます。

    • COLLADA (.dae)
    • Drawing (.dwg)
    • Autodesk Filmbox (.fbx)
    • Graphics Library Transmission (.glb)
    • JSON Graphics Library Transmission (.gltf)
    • Industry Foundation Class (.ifc)
    • Wavefront Object (.obj)
    • Universal Scene Description (.usdc)
    • Compressed Universal Scene Description (.usdz)
  • 3D オブジェクト フィーチャクラスが作成され、インポートされるモデルに空間参照がある場合、3D オブジェクト フィーチャクラスはモデルの座標系を継承します。 インポートするモデルに座標系がない場合、出力の座標系は WGS 1984 Web メルカトル (WKID 3857) になり、距離単位はメートルが使用されます。 3D モデルに距離単位がある場合、座標は、出力投影法に一致するように自動変換されます。 3D モデルに距離単位が定義されていない場合は、[縮尺係数] パラメーターを使用して適切な変換を適用できます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力 3D ファイルおよびフォルダー

3D ファイル、またはインポートされる 3D ファイルを含むフォルダー。 フォルダーが入力されると、そのフォルダーとそのサブフォルダー内の、サポートされているすべての 3D モデルがインポートされます。

次のモデルがサポートされています。

  • COLLADA (.dae)
  • Drawing (.dwg)
  • Autodesk Filmbox (.fbx)
  • Graphics Library Transmission (.glb)
  • JSON Graphics Library Transmission (.gltf)
  • Industry Foundation Class (.ifc)
  • Wavefront Object (.obj)
  • Universal Scene Description (.usdc)
  • Compressed Universal Scene Description (.usdz)
File; Folder
出力 3D オブジェクト フィーチャクラス

作成または更新される 3D オブジェクト フィーチャ レイヤー。

Feature Layer
更新ルール
(オプション)

既存の 3D オブジェクト フィーチャクラスの更新方法を指定します。

  • すべての既存モデルの置換3D オブジェクト フィーチャクラスのすべての既存フィーチャが削除され、入力として指定された 3D モデルが追加されます。
  • 既存モデルのみ更新3D オブジェクト フィーチャクラスに既存の 3D モデルが更新されます。 新しいモデルはスキップされます。
  • 既存モデルを更新して新規を追加3D オブジェクト フィーチャクラスに既存の 3D モデルが更新され、新しいモデルが追加されます。 これがデフォルトです。
  • すべてのモデルを追加すべての 3D モデルが、3D オブジェクト フィーチャクラスに現在存在するモデルと置き換えることなく追加されます。
String
XY オフセット
(オプション)

インポートされたモデルに適用される X 座標と Y 座標のオフセット。

Point
標高オフセット
(オプション)

インポートされたモデルに適用される高さのオフセット。

Double
縮尺係数
(オプション)

インポートされている 3D モデルのサイズを変更するために使用される縮尺係数。

Double
回転角度
(オプション)

インポートされたモデルに適用される回転角度 (度)。 回転は、北を表すゼロ度 (0°) と時計回りの方向に増加する角度の値を想定して適用されます。

Double
データによる指定がない場合は Y 軸を上へ

Y 座標を高さとして解釈するか、水平面に沿っていると解釈するかを指定します。 このパラメーターは、Wavefront Object ファイル (.obj) でのみサポートされます。

  • オン - Y 座標が高さとして解釈されます。 これがデフォルトです。
  • オフ - Z 座標が高さとして解釈されます。

Boolean

arcpy.management.Import3DObjects(files_and_folders, updated_features, {update}, {translate}, {elevation}, {scale}, {rotate}, y_is_up)
名前説明データ タイプ
files_and_folders
[files_and_folders,...]

3D ファイル、またはインポートされる 3D ファイルを含むフォルダー。 フォルダーが入力されると、そのフォルダーとそのサブフォルダー内の、サポートされているすべての 3D モデルがインポートされます。

次のモデルがサポートされています。

  • COLLADA (.dae)
  • Drawing (.dwg)
  • Autodesk Filmbox (.fbx)
  • Graphics Library Transmission (.glb)
  • JSON Graphics Library Transmission (.gltf)
  • Industry Foundation Class (.ifc)
  • Wavefront Object (.obj)
  • Universal Scene Description (.usdc)
  • Compressed Universal Scene Description (.usdz)
File; Folder
updated_features

作成または更新される 3D オブジェクト フィーチャ レイヤー。

Feature Layer
update
(オプション)

既存の 3D オブジェクト フィーチャクラスの更新方法を指定します。

  • REPLACE_ALL3D オブジェクト フィーチャクラスのすべての既存フィーチャが削除され、入力として指定された 3D モデルが追加されます。
  • UPDATE_EXISTING3D オブジェクト フィーチャクラスに既存の 3D モデルが更新されます。 新しいモデルはスキップされます。
  • UPDATE_EXISTING_ADD_NEW3D オブジェクト フィーチャクラスに既存の 3D モデルが更新され、新しいモデルが追加されます。 これがデフォルトです。
  • ADD_ALLすべての 3D モデルが、3D オブジェクト フィーチャクラスに現在存在するモデルと置き換えることなく追加されます。
String
translate
(オプション)

インポートされたモデルに適用される X 座標と Y 座標のオフセット。

Point
elevation
(オプション)

インポートされたモデルに適用される高さのオフセット。

Double
scale
(オプション)

インポートされている 3D モデルのサイズを変更するために使用される縮尺係数。

Double
rotate
(オプション)

インポートされたモデルに適用される回転角度 (度)。 回転は、北を表すゼロ度 (0°) と時計回りの方向に増加する角度の値を想定して適用されます。

Double
y_is_up

Y 座標を高さとして解釈するか、水平面に沿っていると解釈するかを指定します。 このパラメーターは、Wavefront Object ファイル (.obj) でのみサポートされます。

  • Y_IS_UPY 座標が高さとして解釈されます。 これがデフォルトです。
  • Z_IS_UPZ 座標が高さとして解釈されます。
Boolean

コードのサンプル

Import3DObjects の例 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = 'C:/project_directory'

arcpy.management.Import3DObjects("import_models", 
                                 "city_models.gdb/Downtown_Buildings", 
                                 update="ADD_ALL", translate="50 100.5", 
                                 elevation=-52.73, scale=0.3048, rotate=15.25)
Import3DObjects の例 (ワークフロー)

次のサンプルは、スタンドアロン Python スクリプトでこのツールを使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = 'C:/project_directory'

# Export the feature class or layer to model files on disk
arcpy.management.Export3DObjects("city_models.gdb/Downtown_Buildings", 
                                 "exported_models", ["FMT3D_IFC"])

# Optionally, edit the exported model files in other software, or replace the 
# files with a new version. 
# Keep the file names the same to update existing features. New file names are
# interpreted as new features.

# The input folder and feature class or layer in Import 3D Objects are the same
# values used in Export 3D Objects.
arcpy.management.Import3DObjects("exported_models", 
                                 "city_models.gdb/Downtown_Buildings", 
                                 update="UPDATE_EXISTING_ADD_NEW", 
                                 translate="350 150",
                                 elevation=100, scale=2.54, rotate=-90)

関連トピック