ArcGIS Pro Intelligence 2.x から ArcGIS AllSource への移行

ArcGIS AllSource の初期リリースは、ArcGIS Pro Intelligence と同じフィーチャおよび機能を備えています。 アプリケーション間の主な違いは、インストールとライセンスです。 ArcGIS Pro Intelligence から ArcGIS AllSource へのコンテンツの移行は、一般的にシームレスに実行できます。 ただし、ArcGIS AllSource には Microsoft .NET 6 Framework など、ArcGIS Pro Intelligence との互換性がない、いくつかの異なる点があります。 影響を受ける箇所について以下で説明します。

ライセンス

ArcGIS Pro Intelligence は ArcGIS AllSource ライセンスを使用します。 ArcGIS AllSource個別のライセンスを使用します。

プロジェクト

  • ArcGIS Pro Intelligence 2.x で作成されたプロジェクトおよびプロジェクト テンプレートは、ArcGIS AllSource で開くことができます。 ただし、ArcGIS AllSource で保存されたプロジェクトおよびプロジェクト テンプレートは、ArcGIS Pro Intelligence 2.x で開くことができません。
  • ArcGIS Pro Intelligence 2.x で開くことができる ArcGIS AllSource プロジェクトのコピーを保存することはできません。 ArcGIS Pro Intelligence プロジェクトを ArcGIS AllSource で保存しようとすると、変更が保存される前に警告が表示されます。

ドキュメント

  • マップ、レイヤー、レポート、レイアウト ファイル (.mapx.lyrx.rptx、および .pagx) は、ArcGIS AllSource で作成および保存したら ArcGIS Pro Intelligence 2.x で開くことはできません。
  • ArcGIS Pro Intelligence 2.x のマップ ドキュメントは XML で格納されます。 ArcGIS AllSource のマップ ドキュメントは JSON 形式で格納されます。
  • グローブ サービス レイヤーはサポートされていません。 元のレイヤーは、マップ サービスやフィーチャ サービスなどのサポートされているサービスに再公開することをお勧めします。 標高にグローブ サービスを使用しているプロジェクトでは、デフォルトの Esri Terrain 3D サービスを使用できます。

レイアウト

レイアウト内のピクチャの格納方法は、ArcGIS AllSource では異なっています。 ArcGIS Pro Intelligence でピクチャを表示するには、プロジェクト パッケージが必要です。

パッケージ

  • パッケージ化するジオプロセシング ツールは、ArcGIS AllSource 2.x 以前を使用している他のチーム メンバーと共同作業できるパッケージを作成します。
  • レイヤー、マップ パッケージ、プロジェクト パッケージなど、[配布] リボンのコマンドを使用して作成したパッケージは、ArcGIS Pro Intelligence、ArcGIS AllSource 2.x、および ArcGIS AllSource で開くことができます。

共有

  • Web レイヤーと Web サービスは、ターゲット サーバーと互換性があるコンテンツを使用して共有されます。 ArcGIS Enterprise 11 で共有する場合、Web レイヤーと Web サービスには、ArcGIS AllSource 3.0 で使用できる新しいコンテンツが含まれます。 ArcGIS Enterprise または ArcGIS Server 10.9.1 以前で共有する場合、新しいコンテンツはダウングレードされる可能性があります。
  • サーバー コネクション情報を含むサービス定義を作成している場合、.sd ファイルには、サーバーのバージョンと一致するコンテンツが含まれます。
  • コネクションニュートラルなオフライン サービス定義ファイルを作成している場合は、ファイルにお使いのサーバーのバージョンと互換性があるコンテンツが含まれるように、ターゲット サーバーのバージョン (ArcGIS Enterprise 10.9.1 以前、ArcGIS Enterprise 11 以降、または ArcGIS Online) を指定する必要があります。

    サービス定義ファイルの詳細

  • モバイル マップ パッケージは、ArcGIS Pro Intelligence 2.x と ArcGIS AllSource の両方で開くことができます。

ジオプロセシング

  • ArcGIS Pro Intelligence で作成されたジオプロセシング ツールおよびモデルは、ArcGIS AllSource でも同様に動作します。
  • デフォルトでカスタム ArcGIS ツールボックス ファイル (.atbx) が作成されます。これは、ArcGIS Pro Intelligence と互換性があります。

ジオデータベース

  • ジオデータベースの詳細については、「クライアントとジオデータベースの互換性」をご参照ください。
  • ArcGIS AllSource で作成された属性ルールは、ArcGIS Pro Intelligence および ArcGIS AllSource 2.x と互換性がありません。