GIS サーバーに接続すると、オンライン サービスとして提供されているリソースおよび機能にアクセスできます。 ArcGIS Server、ArcGIS Online の標準サービス、OGC (Open Geospatial Consortium, Inc.) サーバーに接続できます。
ArcGIS Server サイトに接続すると、オプションを使用して、サービスを利用したり、サービスを公開したり、サーバーを管理したりすることができます。 サーバーが ArcGIS Enterprise のフェデレーション サーバーである場合は、サービスの利用を可能にするコネクションだけが ArcGIS AllSource でサポートされています。 サーバーがスタンドアロンの ArcGIS Server サイトである場合は、サービスの利用だけでなく、サービスの公開が可能な場合があります。認証情報で許可された最上位の権限を持つコネクションが作成されます。 公開者コネクションの作成後、コネクションを管理者レベルにアップグレードできます (認証情報で許可されている場合)。
注意:
公開者コネクションおよび管理者コネクションは、バージョン 10.6 以降のスタンドアロン ArcGIS Server サイトでサポートされています。 それ以前のバージョンでは、サービスの利用を可能にするコネクションのみを作成できます。 たとえば、ArcMap で作成された古いサーバー コネクションをプロジェクトに追加すると、ユーザーレベルの権限を持つ新しいサーバー コネクション ファイル (.ags) がプロジェクトのホーム フォルダーに作成されます。 古いコネクションをフォルダーから参照して使用すると、プロジェクト内のコネクションが自動的にユーザーレベルのコネクションにダウングレードされますが、この変更はコネクション ファイルに保存されません。注意:
サーバーのコンテンツが現在の ArcGIS AllSource セッションの外部で変更された場合は、サーバー コネクションの「更新」が必要となる場合があります。 コネクションが無効になった場合は、「修復」も行う必要があります。
フォルダー内のサーバーにアクセス
フォルダー接続から GIS サーバーを参照し、そのコンテンツにアクセスできます。 この処理は、サーバー内のデータからファイルを作成し、そのファイルをサーバー コネクション ファイルと同じフォルダーの場所に格納する場合に便利です。
- 使用するサーバーが格納されている「フォルダーに接続」します。
- [カタログ] ウィンドウ、カタログ ビューの [コンテンツ] ウィンドウ、またはカタログ ビュー ウィンドウで、サーバーが格納されているフォルダーを参照し、使用するコンテンツが格納されているサーバーを参照して選択します。
既存の GIS サーバーをプロジェクトに追加
別の ArcGIS AllSource プロジェクト、AllSource、または ArcMap で作成された既存のサーバー コネクション ファイルがある場合は、そのファイルをカタログの [サーバー] コンテナー に追加できます。
ArcGIS AllSource で作成されたサーバー コネクション ファイルは、デフォルトで、そのファイルが作成されたプロジェクトのホーム フォルダーに格納されます。 ArcMap で作成されたファイルは、デフォルトで、C:\Users\<username>\AppData\Roaming\Esri\Desktop<release#>\ArcCatalog フォルダーに格納されます。
サーバー コネクション ファイルの拡張子は、次のとおりです。
- ArcGIS Server (.ags)
- OGC API サーバー (.ogc)
- WCS サーバー (.wcs)
- WFS サーバー (.wfs)
- WMS サーバー (.wms)
- WMTS サーバー (.wmts)
- リボンの [データ] タブをクリックします。
- [インポート] グループで、[接続] をクリックし、[サーバー] にポインターを合わせて、[サーバーの追加] をクリックします。
- [既存のサーバー コネクション ファイルの選択] 参照ダイアログ ボックスを開きます。
- ローカル コンピューターまたはネットワーク コンピューター上の 1 つ以上のサーバー コネクション ファイルを参照して選択します。
- [OK] をクリックします。
サーバーが、[カタログ] ウィンドウとカタログ ビューの [コンテンツ] ウィンドウの [サーバー] コンテナー に表示されます。
- 使用するコンテンツが格納されているサーバーを参照します。
- または、次のいずれかの方法で、既存の GIS サーバーをプロジェクトに追加します。
[カタログ] ウィンドウ
- サーバー コネクションを参照して右クリックし、[プロジェクトに追加] をクリックします。
- サーバー コネクションを参照して選択し、[カタログ] ウィンドウの [サーバー] コンテナー (存在する場合) にドラッグします。 [サーバー] コンテナーが存在しない場合は、ウィンドウの空きスペースにアイテムをドラッグします。
File Explorer での操作
サーバー コネクション ファイルを参照して選択し、[カタログ] ウィンドウにドラッグします。 サーバー コネクション ファイルが [サーバー] コンテナー に表示されます。
ArcGIS Server コネクションの作成
ArcGIS Server サイトに接続すると、アクセスできるアイテムが一覧表示されます。 ユーザー名とパスワードを指定した場合は、特定のユーザーが使用できる追加アイテムを表示する権限が付与されます。
ArcGIS Server サイトへの接続
ArcGIS Enterprise のフェデレーション サーバーに接続する場合は、Enterprise ポータルに「サイン イン」している必要があります。 サーバー コネクションは、ポータルの認証情報を使用して、サーバー上のコンテンツにアクセスします。
スタンドアロンの ArcGIS Server サイトに接続する場合、サーバー コネクションでは、ユーザー名とパスワードからアクセス レベルが決定されます。 十分な権限がある場合は、サービスを公開できます。
-
次のいずれかの操作によって、ArcGIS Server コネクション参照ダイアログ ボックスを開きます。
リボン
- [データ] タブをクリックします。
- [インポート] グループで、[接続] をクリックし、[サーバー] にポインターを合わせて、[新しい ArcGIS Server] をクリックします。
[カタログ] ウィンドウ
[プロジェクト] タブで、ウィンドウの下部の空きスペースを右クリックして、[新しい ArcGIS Server コネクション] をクリックします。
- [サーバーの URL] ボックスに、ArcGIS Server サイトの URL を入力します。
サイトの要件に従って、「サーバーの URL を指定」する必要があります。
- 該当する場合は、ユーザー名とパスワードを入力して、これらの認証情報を保存する方法を選択します。
- [ユーザー名/パスワードを Windows 資格情報マネージャーに保存] - 認証情報がコンピューターのオペレーティング システムに保存されます。 このコネクション ファイルを使用して別のコンピューターからサーバーにアクセスする場合を除いて、認証情報の再入力が求められなくなります。 これがデフォルトのオプションです。
- [ユーザー名/パスワードをコネクション ファイルに保存] - 認証情報がコネクション ファイルに保存されます。 すべてのユーザーがサーバーにアクセスできます。このファイルへのアクセス権がある限り、サイン インを求められることはありません。
- [OK] をクリックします。
認証情報を指定して、[ユーザー名/パスワードをコネクション ファイルに保存] オプションを選択した場合は、警告メッセージが表示されます。
- [はい] をクリックして、操作を続行し、認証情報を接続ファイルに保存します。
注意:
Enterprise ポータルにサイン インしていない状態で、フェデレーション サーバーに接続しようとすると、[ArcGIS サイン イン] ダイアログ ボックスが表示されます。 ポータルの認証情報を入力して [サイン イン] をクリックします。
ArcGIS Server コネクション ファイル (.ags) が作成されてプロジェクトのホーム フォルダーに保存されます。 新しいサーバー コネクション が、[カタログ] ウィンドウとカタログ ビューの [コンテンツ] ウィンドウの [サーバー] コンテナー に表示されます。
サーバーのコンテンツへのアクセス レベルを特定するには、「サーバー コネクション プロパティ」を確認します。 コネクションの作成時に付与される最高のアクセス レベルは、公開者レベルです。 コネクションの作成後、管理者アクセス レベルにアップグレードできます (認証情報でサポートされている場合)。
ArcGIS Online の標準サービスへの接続
ArcGIS Online に関連付けられた特定のサーバーに接続して、標準サービスにアクセスできます。 標準サービスでは、データを分析したり、Esri が管理するデータを使用したりすることができます。
ArcGIS Online がアクティブなポータルであるかどうかにかかわらず、標準サービスに接続できます。 ArcGIS Online がアクティブなポータルで、サイン インしていない場合は、接続時に「サイン イン」を求められます。
-
次のいずれかの操作によって、ArcGIS Server コネクション参照ダイアログ ボックスを開きます。
リボン
- [データ] タブをクリックします。
- [インポート] グループで、[接続] をクリックし、[サーバー] にポインターを合わせて、[新しい ArcGIS Server] をクリックします。
[カタログ] ウィンドウ
[プロジェクト] タブで、ウィンドウの下部の空きスペースを右クリックして、[新しい ArcGIS Server コネクション] をクリックします。
- [サーバーの URL] テキスト ボックスに、次のいずれかの ArcGIS Online サーバーの URL を入力します。
- https://elevation.arcgis.com/arcgis - 可視領域、標高プロファイル、および標高サマリーを計算します。
- https://hydro.arcgis.com/arcgis - 集水域を作成したり、下流方向のポイント位置をトレースしたりします。
- https://traffic.arcgis.com/arcgis - 交通インシデントやライブおよび一般的な交通状況を視覚化します。
- https://logistics.arcgis.com/arcgis - 道路や歩道での、ルート解析、配車ルート解析、およびその他の解析を実行します。
- https://geocode.arcgis.com/arcgis - 座標ペア、住所、地名などの位置の説明を地球表面上の位置に変換します (ArcGIS Online にサイン インすると ArcGIS World Geocoding Service が自動的にプロジェクトに追加されるため、通常は、URL からこのサービスを追加する必要はありません)。
- [OK] をクリックします。
注意:
一部の標準サービスは、ArcGIS Online アカウントの「サービス クレジット」を使用します。
ArcGIS Server コネクション ファイル (.ags) が作成されてプロジェクトのホーム フォルダーに保存されます。 サーバー コネクション が、[カタログ] ウィンドウとカタログ ビューの [コンテンツ] ウィンドウの [サーバー] コンテナー に表示されます。
OGC サービス コネクションの作成
次のタイプの OGC サービスに接続して、個々のサービス レイヤーまたはサービス全体をマップに追加できます。
- OGC API
- WCS
- WFS
- WMS
- WMTS
- 次のいずれかの操作によって、サーバー コネクション参照ダイアログ ボックスを開きます。
リボン
- [データ] タブをクリックします。
- [インポート] グループで、[接続] をクリックし、[サーバー] にポインターを合わせて、適切なサーバー タイプをクリックします。
[カタログ] ウィンドウ
[サーバー] コンテナー が存在する場合は、そのコンテナーを右クリックして、適切なサーバー タイプをクリックします。 プロジェクトにサーバー コネクションが存在しない場合は、この方法を使用できません。
- サーバー コネクション ダイアログ ボックスに、接続先のサーバーの URL を入力します。
- 特定のバージョンのサービス仕様を使用してサービスと通信するには、[バージョン] ドロップダウン リストの矢印をクリックして、適切なバージョン番号を選択します。 選択しない場合、そのサービスのデフォルト バージョンが使用されます。
- OGC API、WFS、WMS、または WMTS コネクションを作成する場合は、必要に応じて、[カスタム リクエスト パラメーター] 見出しをクリックして、使用するカスタム リクエスト パラメーターを指定します。
- 該当する場合は、ユーザー名とパスワードを入力して、これらの認証情報の保存方法を選択します。
- [ユーザー名/パスワードを Windows 資格情報マネージャーに保存] - 認証情報がコンピューターのオペレーティング システムに保存されます。 このファイルを使用して別のコンピューターからサーバーにアクセスする場合を除いて、認証情報の再入力が求められなくなります。 これがデフォルトのオプションです。
- [ユーザー名/パスワードをコネクション ファイルに保存] - 認証情報がコネクション ファイルに保存されます。 すべてのユーザーがサーバーにアクセスできます。このファイルへのアクセス権がある限り、サイン インを求められることはありません。
- [OK] をクリックします。
認証情報を指定して、[ユーザー名/パスワードをコネクション ファイルに保存] オプションを選択した場合は、警告メッセージが表示されます。
- [はい] をクリックして続行します。
注意:
OGC サービスが Enterprise ポータル上のサービスに関連付けられている場合は、そのポータルにサイン インするよう求められることがあります。
サーバー コネクション ファイルが作成され、プロジェクトのホーム フォルダーに保存されます。 サーバー コネクションが、[カタログ] ウィンドウの [サーバー] コンテナー に表示されます。 サーバー タイプに応じて、コネクション ファイルは .ogc、.wcs、.wfs、.wms、.wmts のいずれかの拡張子を持ちます。
サーバーをプロジェクトのお気に入りに追加
複数のプロジェクトで同じ GIS サーバーに接続する場合は、「GIS サーバーをお気に入りにする」ことができます。 お気に入りは、[カタログ] ウィンドウの [お気に入り] タブからプロジェクトに追加できます。 サーバー コネクションをお気に入りにすると、そのコネクション プロパティが保存され、新しいプロジェクトにそのお気に入りを追加するときにコネクション プロパティを再び指定する必要がなくなります。 コネクション ファイルのコピーは、ローミング プロファイルの [お気に入り] フォルダーに保存されます。
自動的にお気に入りになるサーバー コネクションを作成できます。 コネクション ファイルは、デフォルトではローミング プロファイル内のお気に入りフォルダーに格納され、使用するどのコンピューターでも潜在的に利用可能です。
ヒント:
サーバー コネクションをお気に入りにするには、カタログのそのフォルダーの場所、カタログの [サーバー] コンテナー 、または File Explorer から、[カタログ] ウィンドウの [お気に入り] タブにサーバー コネクションをドラッグします。
別のプロジェクトにサーバーをコピー
[コピー] および [貼り付け] コマンドを使用するか、サーバー コネクションをドラッグして、開いているプロジェクト間でサーバー コネクションをコピーできます。
サーバー コネクション プロパティの変更
プロジェクト内のサーバー コネクション プロパティを表示および変更できます。 コネクションで使用できる機能を変更できます (認証情報で許可されている場合)。 たとえば、認証情報でサイト上の管理者レベル機能へのアクセスが許可されている場合は、公開者コネクションを管理者レベルにアップグレードできます。 同様に、公開者コネクションをユーザー レベルにダウングレードできます。
- [カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビュー ウィンドウで、サーバー コネクションを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
そのサーバーの [プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。 ArcGIS Server コネクション の場合に限り、コネクション レベルが [タイプ] ドロップダウン リストに表示されます。
- [タイプ] オプションが使用可能な場合は、必要に応じてアクセス レベルを変更できます。
- [ユーザー接続] - サーバー上のサービスを使用します。 マップとフィーチャ サービスのほかに、現在の認証情報でアクセスできるその他のアイテムも表示されます。 フェデレーション サーバーに接続している場合は、これが唯一のオプションです。
- [公開者接続] - ジオプロセシング サービス以外のサービスをスタンドアロンの ArcGIS Server サイトに公開します。 現在の認証情報でアクセスできるアイテムが一覧表示されますが、フィーチャ サービスはこのリスト内にありません。
- [管理者接続] - この接続を使用して、すべてのサービスをスタンドアロンの ArcGIS Server サイトに公開します。 現在の認証情報で利用できるアイテムが一覧表示されますが、フィーチャ サービスはこのリスト内にありません。
- 必要に応じて、[サーバーの URL] ボックスでサーバーの URL を変更します。
- OGC サーバーの場合に限り、必要に応じて、[バージョン] ドロップダウン リストでサービス仕様のバージョンを変更します。
- OGC API、WFS、WMS、または WMTS サーバーの場合に限り、必要に応じて、[カスタム リクエスト パラメーター] 見出しをクリックして、カスタム パラメーター値を変更します。
- 必要に応じて、[認証] でユーザー名、パスワード、認証情報の格納設定を変更します。 フェデレーション サーバーに接続している場合は、認証情報は指定せず、ポータルにサイン インします。
- [ユーザー名/パスワードを Windows 資格情報マネージャーに保存] - 認証情報がコンピューターのオペレーティング システムに保存されます。 このファイルを使用して別のコンピューターからサーバーにアクセスする場合を除いて、認証情報の再入力が求められなくなります。 サーバー コネクションを作成する場合、これがデフォルトのオプションです。
- [ユーザー名/パスワードをコネクション ファイルに保存] - 認証情報がコネクション ファイルに保存されます。 すべてのユーザーがサーバーにアクセスできます。このファイルへのアクセス権がある限り、サイン インを求められることはありません。
- [OK] をクリックします。
認証情報を指定して、[ユーザー名/パスワードをコネクション ファイルに保存] オプションを選択した場合は、警告メッセージが表示されます。
- [はい] をクリックして、操作を続行し、認証情報をコネクション ファイルに保存します。
接続の削除
アイテムを操作する必要がなくなった場合、またはコンテンツが利用できなくなった場合は、[カタログ] ウィンドウかカタログ ビューでアイテム接続を削除できます。 アイテム接続を削除すると、そのアイテムとコンテンツにプロジェクトから直接アクセスできなくなります。 ただし、コンピューターやネットワーク、またはクラウドの場所からは削除されません。
ホーム フォルダー、デフォルト ツールボックス、デフォルト ジオデータベースなど、プロジェクトで必要なアイテムへのアイテム接続は削除できません。
- [カタログ] ウィンドウでアイテム接続を参照します。
または、カタログ ビューがアクティブになっている状態で、[コンテンツ] ウィンドウかカタログ ビューのアイテム接続を参照します。
- アイテム接続をクリックして選択します。
- 項目を右クリックして [プロジェクトから削除] をクリックします。
カタログ ビューがアクティブな場合は、リボンを使ってアイテム接続を削除することもできます。 リボンの [カタログ] タブをクリックします。 [整理] グループで [削除] をクリックします。