ArcGIS Online ポータルまたは ArcGIS Enterprise ポータル (バージョン 10.8.1 以降) 内の Web シーン レイヤーを、別の Web シーン レイヤーに置き換えることができます。 あるレイヤーを置き換えた場合、そのレイヤーのコンテンツが更新されます。 そのレイヤーのサービス URL およびアイテム ID は変更されません。 置換できるのは、シーン レイヤー パッケージから公開された Web シーン レイヤーか、フォルダーまたはクラウド データ ストア内の参照シーン キャッシュから公開された Web シーン レイヤーのみです。 フィーチャ レイヤーとボクセル シーン レイヤーが関連付けられた Web シーン レイヤーを置き換えることはできません。 Web シーン レイヤーの詳細については、「Web シーン レイヤーの操作」をご参照ください。
Web シーン レイヤーを置換する場合、ターゲット レイヤー (置換されるレイヤー) および更新レイヤー (置換レイヤー) を指定します。 アーカイブ レイヤー名も指定します。 ターゲット レイヤーが置換されるときに、そのコンテンツがポータル内でアーカイブされます。 必要に応じて、ターゲット レイヤーのアイテム情報を、そのコンテンツに加えて、置換することができます。
以下のすべての条件が当てはまる場合は、ターゲット Web シーン レイヤーを更新 Web シーン レイヤーと置き換えることができます。
- ターゲット レイヤーおよび更新レイヤーの両方がポータル内でホストされている必要があり、ユーザーは両方のレイヤーの所有者である必要があります。
- ターゲット レイヤーと更新レイヤーは同じタイプである必要があります。 たとえば、ビルディング シーン レイヤーを 3D オブジェクト シーン レイヤーに置き換えることはできません。
- ターゲット レイヤーと更新レイヤーが同じソースから公開されている必要があります。 たとえば、シーン レイヤー パッケージから公開された Web シーン レイヤーを、参照シーン キャッシュから公開された Web シーン レイヤーに置き換えることはできません。
- 参照シーン キャッシュから公開された Web シーン レイヤーを置き換えるには、ターゲット レイヤーと更新レイヤーのシーン サービスが同じサーバーおよびサーバー フォルダーに存在する必要があります。
このワークフローのメリットは、ターゲット レイヤーを置換する前に、ポータル内で更新レイヤーをステージングしてテストできるということです。 レイヤーが置換されるときに、ユーザーのアクセスは中断されません。 更新を元に戻す必要がある場合、アーカイブ レイヤーを使用できます。
以下の図は、ターゲット レイヤー、更新レイヤー、アーカイブ レイヤーのプロパティの管理方法を示しています。
- ターゲット レイヤーのアイテム ID (A) は変更されません。 デフォルトでは、アーカイブ レイヤーに新しいアイテム ID (C) が割り当てられますが、必要に応じて、アーカイブ レイヤーで更新レイヤーのアイテム ID (B) を使用できます。
- ターゲット レイヤーのサービス URL (A) は変更されません。 アーカイブ レイヤーのサービス URL は、ターゲット レイヤー名を参照し、archive という単語と日付スタンプを付加します (A_Archive)。 ポータルは、更新レイヤーの名前またはサービス URL を持つ Web レイヤーを含まなくなっています。
- ターゲット レイヤーのコンテンツ (A) は、更新レイヤーのコンテンツ (B) に置き換えられます。 アーカイブ レイヤーは、置き換えられたターゲット レイヤーのコンテンツ (A) を格納します。
更新レイヤーとターゲット レイヤーには、同じ空間参照を使用することをお勧めします。
Web シーン レイヤーを置換するには、次の手順を実行します。
- AllSource にサイン インします。
アクティブなポータルは、Web レイヤーがホストされているポータルである必要があります。 それらのレイヤーを所有しているアカウントを使用してサイン インする必要があります。
- リボンの [共有] タブをクリックします。 [管理] グループで、[Web レイヤーの置換] をクリックします。
[ジオプロセシング] ウィンドウが表示され、[Web レイヤーの置換 (Replace Web Layer)] ツールが開きます。
- [ターゲット レイヤー] に、置換するレイヤーのサービス URL およびアイテム ID を入力します。
Web シーン レイヤーを、参照するか、カタログ ビューまたは [カタログ] ウィンドウから [ターゲット レイヤー] 入力ボックスにドラッグすることができます。 または、レイヤーのサービス URL またはアイテム ID をコピーして貼り付けることもできます。
- 必要に応じて、[アーカイブ レイヤー名] のデフォルト値を新しい名前に置き換えます。
デフォルトのアーカイブ レイヤー名は、<ターゲット レイヤー>_archive_<タイムスタンプ> です。
- [アーカイブ レイヤーの新規アイテムの作成] チェックボックスはデフォルトでオンになります。 必要に応じて、チェックボックスをオフにして、更新レイヤーのアイテム ID をアーカイブ レイヤーに使用します。
このチェックボックスがオンの場合、アーカイブ レイヤーに新しいアイテム ID が割り当てられ、更新レイヤーのアイテム ID がどのコンテンツにも関連付けられなくなります。
- [更新レイヤー] に、ターゲット レイヤーを置き換えるレイヤーのサービス URL およびアイテム ID を入力します。
- 必要に応じて、[アイテム情報の置換] チェックボックスをオンにします。
デフォルトでは、ターゲット レイヤーに関連付けられているアイテム情報は置換されません。 このチェックボックスをオンにすると、アイテム情報が、更新レイヤーのアイテム情報に置き換えられます。 サムネイル画像、サマリー、説明、およびタグは置換されます。 著作権 (帰属)、利用規約、およびレイヤーの作成元のパッケージ名は、置換されません。
- [実行] をクリックします。
ツールが完了すると、ターゲット レイヤーが更新レイヤーに置き換えられます。 アーカイブ レイヤーは、ターゲット レイヤーのフォルダーの場所に格納されます。
注意:
別のワークフローでは、ポータル Web サイトのインターフェイスからレイヤーを置換します。
- ArcGIS Online でシーン レイヤーを置換する。
- ArcGIS Enterprise でシーン レイヤーを置換する。