物理コンピューターまたは仮想コンピューターで ArcGIS AllSource のインストールまたはアップグレードを行う前に、お使いのシステムが最小システム要件を満たしていることを確認してください。 また、最高のパフォーマンスを得るための推奨リソースも確認してください。
ArcGIS AllSource は新しいアプリケーションであり、AllSource および AllSource Intelligence からの互換性に影響する変更点が含まれています。 共有とコラボレーションへの影響の可能性については、次のトピックをご参照ください。
- ArcGIS Pro Intelligence 2.x から ArcGIS AllSource への移行
- ArcGIS Pro 2.x から ArcGIS AllSource への移行
- ArcMap から ArcGIS AllSource への移行
コンピューターをスキャンして互換性の有無を確認
お使いのコンピューターの互換性を次の要件と比較するだけでなく、お使いのコンピューターをスキャンして互換性レポートを生成するアプリをダウンロードすることもできます。お使いのコンピューターで AllSource を実行できるかどうかを確認してください。
サポートされているオペレーティング システム
このソフトウェアは、下記の Microsoft Windows オペレーティング システムでサポートされています。ただし、オペレーティング システムの提供元がそのオペレーティング システムを一般利用の目的にサポートしている場合に限ります。
オペレーティング システム | 最新の更新内容またはテスト済みサービス パック |
---|---|
Windows 11 Home、Pro、Enterprise (64 ビット) | 2023 年 2 月更新 |
Windows 10 Home、Pro、Enterprise (64 ビット) | 2023 年 2 月更新 |
Windows Server 2022 Standard、Datacenter (64 ビット) | 2023 年 2 月更新 |
Windows Server 2019 Standard、Datacenter (64 ビット) | 2023 年 2 月更新 |
Windows Server 2016 Standard、Datacenter (64 ビット) | 2023 年 2 月更新 |
注意:
- 特に指定がない限り、これらのオペレーティング システムのバージョンに関して過去と今後のアップデートまたはサービス パックはサポートされています。 また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。
- Windows Server のすべてのバージョンで、[デスクトップ エクスペリエンス] オプションが必要です。
ハードウェア要件
ArcGIS AllSource を実行するための最小要件、推奨要件、および最適要件を次に示します。 最小要件では、該当するアプリケーションを実行できますが、十分なパフォーマンスを発揮できない場合があります。 推奨要件では、ほとんどの場合に十分なパフォーマンスを発揮できます。 最適要件では、最適なパフォーマンスが得られます。
アイテム | サポートおよび推奨される要件 |
---|---|
CPU | 最小: 2 コア、同時マルチスレッディング CPU の同時マルチスレッディング、すなわちハイパースレッディングは標準でコア当たり 2 スレッドに対応しています。 マルチスレッディング搭載 2 コア CPU では 4 スレッドの並列処理が可能であり、マルチスレッディング搭載 6 コア CPU では 12 スレッドの並列処理が可能です。 Full Motion Video では、最小 CPU 仕様と推奨 CPU 仕様が高くなります。 詳細については、「Full Motion Video の概要」をご参照ください。 |
推奨: 4 コア | |
最適: 10 コア | |
プラットフォーム | x64 |
Storage | 最小: 32 GB の空き容量 |
推奨: 32 GB 以上の空き容量 (ソリッド ステート ドライブ (SSD) 上) | |
メモリ/RAM | 最小: 8 GB |
推奨: 32 GB | |
最適: 64 GB 以上 | |
(共有ではなく) 専用のグラフィックス メモリ | 推奨: 4 GB 以上 統合型 GPU 搭載のノートブック コンピューターをご使用の場合は、共有メモリでの使用を補填するためにシステム RAM の増設をご検討ください。 |
表示キャッシュ | ユーザーが選択した場所で、最大 32 GB のスペースを一時表示キャッシュとして使用できます (利用可能なスペースがある場合)。 表示キャッシュはデフォルトで、ユーザー プロファイルの \Local サブフォルダーに書き込まれるため、システム管理者によってプロファイルのローミングが有効化されている場合でも、ユーザー プロファイルは移動されません。 |
DirectX* | 最小: DirectX 11、機能レベル 11.0、シェーダー モデル 5.0 |
OpenGL* | 最小: OpenGL 4.3 (ARB_clip_control および EXT_texture_compression_s3tc エクステンションを含む) |
推奨: OpenGL 4.5 (ARB_shader_draw_parameters、EXT_swap_control、EXT_texture_compression_s3tc、および EXT_texture_filter_anisotropic エクステンションを含む) | |
画面の解像度 | 最小: 1024 x 768 |
推奨: 1080p 以上 |
注意:
必ず最新のドライバーを使用してください。
一部のジオプロセシング ツールには、AVX 命令セットをサポートするプロセッサが必要です。
GPU を使用する場合は、その GPU がメーカーで現在サポートされていることを確認してください。
特定のツールと機能に関するドキュメントに特に明記されていない限り、Microsoft OneDrive や Google Drive などのクラウド ストレージ サービスはサポートされません。 「AllSource とクラウド ストレージ サービス」の詳細をご参照ください。
GPGPU (General-purpose computing on a GPU)
CUDA を使用した GPGPU (General-purpose computing on a GPU) のサポートは、このソフトウェアの実行には必要ありませんが、ほとんどのディープ ラーニング機能の実行には必要です。 また、GPGPU を使用すると、一部の Spatial Analyst ツールの処理速度を上げることもできます。
アイテム | サポートおよび推奨される要件 |
---|---|
GPU タイプ | CUDA 計算機能 3.7 (最小) を搭載した NVIDIA GPU、ただし 6.1 以降を推奨します。 GPU の計算機能を特定するには、CUDA 対応カードのリストをご参照になるか、システム要件チェッカーの CUDA の計算セクションをご確認ください。 |
GPU ドライバー | NVIDIA GPU ドライバー: バージョン 456.38 以降が必要です。 |
専用のグラフィックス メモリ | 最小: 6 GB |
推奨: 16 GB 以上 | |
メモリ要件は、使用されているモデル アーキテクチャおよびバッチ サイズによって異なります。 |
注意:
古い GPU ドライバーを使用すると、CUDA がインストールされていないか、サポートされていないツールチェーンが存在することを示すランタイム エラーが発生し、ディープラーニング ツールが失敗します。 NVIDIA が直接提供する最新の GPU ドライバーであることを確認してください。
ソフトウェア要件
ArcGIS AllSource をインストールする前に、次のソフトウェアをインストールしておく必要があります。
ソフトウェア | 最小要件 |
---|---|
Microsoft .NET | Windows x64 インストーラーを使用した、Microsoft .NET Desktop Runtime 6.0.5 またはそれ以降のパッチ リリース (6.0.6 など) が必要です。 Microsoft .NET Desktop Runtime 7 以降の有無は影響しません。 |
ArcGIS Enterprise に接続している場合、サポートされる最小バージョンは ArcGIS Enterprise 11.1 です。
ライセンス
ArcGIS AllSource では、3 種類のライセンスを利用できます。使用するタイプによっては、追加のソフトウェアが必要な場合や ArcGIS Online へのアクセスが必要な場合があります。
- 指定ユーザー ライセンス - AllSource は、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise の組織アカウントを通じてライセンスを付与します。 ArcGIS Online を使用してライセンスを付与する場合 (デフォルト オプション)、ArcGIS Online は Esri が提供するクラウドベースのサービスであるため、ライセンス ソフトウェアは必要ありません。
ライセンスが ArcGIS Enterprise を介して付与されている場合、使用されている ArcGIS Enterprise のバージョンとは関係なく、最新バージョンの ArcGIS License Manager を使用してください。
- 同時使用ライセンス - ArcGIS Pro 3.1 のライセンスを管理するには、最新バージョンの ArcGIS License Manager が必要です。
- 単独使用ライセンス - ライセンスを付与するためのソフトウェアは別途必要ありません。
SDK 要件
ArcGIS Pro SDK を使用してアドインを作成するための最小システム要件については、「SDK GitHub リポジトリ」をご参照ください。
仮想化
次の表に示されているように、ArcGIS AllSource は、さまざまなオンプレミスおよびクラウド環境で使用できます。
最適なユーザー エクスペリエンスを確保するために、すべての環境で仮想プラットフォームと互換性のある GPU を使用することをお勧めします。
注意:
ヘルプの仮想化セクションには、ArcGIS AllSource の仮想環境の設定に関する追加情報が記載されています。
オンプレミスの仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) | 備考 |
---|---|
Citrix XenDesktop 7.15 LTSR Citrix Virtual Apps and Desktops 1912 LTSR Citrix Virtual Apps and Desktops 2023 LTSR | Citrix と NVIDIA の最新のドライバーを使用してください。 最新のドライバー バージョンについては Citrix および NVIDIA Web サイトをご参照ください。 Esri は Citrix Virtual Desktops の使用をサポートしています。 Citrix Virtual Apps は、ArcGIS AllSource で推奨されていないか、サポートされていません。 |
Microsoft Hyper-V Server 2012 R2 | Microsoft VDI (RemoteFX vGPU Windows Device Driver Model (WDDM) 1.2 で動作確認済み)。 |
Microsoft Hyper-V Server 2016 | |
Microsoft Hyper-V Server 2019 | GPU をパススルーするには、Discrete Device Assignment (DDA) を使用してください。 |
VMware vSphere 6.7 VMware vSphere 7.0 | VMware Horizon View 7.x 以降のみを使用してください。 VMware と NVIDIA の最新のドライバーを使用してください。 最新のドライバー バージョンについては VMware および NVIDIA Web サイトをご参照ください。 |
注意:
- Citrix XenApp での ArcGIS AllSource の使用は、Windows OS セッションの割り当てと GPU メモリの管理が行き届いていないためお勧めできません。
- ArcGIS AllSource を Citrix XenDesktop または XenApp に追加すると、Flexnet Licensing Service のアクセス権が不足しているために、アプリケーションが起動しないことがあります。 障害が起こらないようにするため、パラメーター MODIFYFLEXDACL=TRUE (例: msiexec /I "C:\Program Files\ArcGIS\AllSource\Resources\ArcGIS Licensing Service\ArcGISLS.msi" MODIFYFLEXDACL=TRUE) を使用して Flexnet Licensing Service のコマンド ライン インストールを実行します。
ArcGIS AllSource は、次の環境で通常レベルの機能とパフォーマンスを発揮できます。
- Microsoft App-V
- VMware App Volumes
クラウド インフラストラクチャ | 備考 |
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Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) | G4dn インスタンス タイプ |
Amazon WorkSpaces | グラフィックス バンドル |
Azure N-Series VMs | NVv4 シリーズ
NCasT4_v3 シリーズ
NVadsA10_v5 シリーズ
注意:GPU を利用する ArcGIS Spatial Analyst ツールまたは機械学習機能を使用している場合は、視覚化と計算をサポートするために複数の GPU を使用すると便利です。 Spatial Analyst ツールまたは機械学習機能を実行すると表示が不安定な場合は、このオプションを検討してください。 計算に GPU を利用する「Spatial Analyst ツール」および「機械学習機能」の現行リストをご参照ください。 |
クラウドのアプリケーションのストリーミングと仮想化 | 備考 |
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Amazon AppStream 2.0 | |
AWS での Citrix Cloud Virtual Apps and Desktops service 1912 LTSR | AWS EC2 (G4dn) インスタンス タイプ Citrix Workspace クライアント バージョン 2109 を搭載した Citrix Virtual Apps and Desktops 1912 LTSR (Citrix Cloud Virtual Desktop のみ) の仮想デスクトップ サポート。 |