AllSource 2.x から ArcGIS AllSource への移行

AllSource は、地理空間分野の専門家向けに設計されたプロフェッショナルなデスクトップ アプリケーションです。 ArcGIS AllSource は、インテリジェンスの専門家向けに設計されたインテリジェンス ワークステーションです。 AllSource 2.x から ArcGIS AllSource に移行する準備ができたら、以下の情報をガイドとして使用してください。

プロジェクト

  • AllSource 2.x および ArcGIS Pro 3.0 で保存されたプロジェクトおよびプロジェクト テンプレート (.aprx.ppkx、および .aptx ファイル) を開いて変換し、ArcGIS AllSource で使用することができます。 ただし、ArcGIS AllSource で保存されたプロジェクトおよびプロジェクト テンプレートは、AllSource 2.x または ArcGIS Pro 3.0 で開くことができません。
  • AllSource 2.x で開くことができる ArcGIS AllSource プロジェクト (.asrx ファイル) のコピーを保存することはできません。
  • ユーザー構成設定は AllSource プロジェクトから引き継がれます。
  • AllSource 2.9、AllSource 3.0、ArcGIS Pro Intelligence 2.9、および ArcGIS Pro Intelligence 3.0 で作成されたリンク チャートとその関連マップは ArcGIS AllSource で動作します。
  • ArcGIS Pro Intelligence 2.9 および 3.0 で作成されたタイムラインとその関連マップは、ArcGIS AllSource で動作します。

ドキュメント

  • マップ、レイヤー、レポート、レイアウト ファイル (.mapx.lyrx.rptx、および .pagx) は、ArcGIS AllSource で作成および保存したら AllSource 2.x で開くことはできません。
  • グローブ サービス レイヤーはサポートされていません。 元のレイヤーは、マップ サービスやフィーチャ サービスなどのサポートされているサービスに再公開することをお勧めします。 標高にグローブ サービスを使用しているプロジェクトでは、デフォルトの Esri Terrain 3D サービスを使用できます。

パッケージ

  • パッケージ化するジオプロセシング ツールは、ArcGIS Pro 3.0 以前を使用している他のチーム メンバーと共同作業できるパッケージを作成します。
  • レイヤー、マップ パッケージ、プロジェクト パッケージなど、[配布] リボンのコマンドを使用して作成したパッケージは、AllSource 2.x と AllSource で使用できます。

共有

  • Web レイヤーと Web サービスは、ターゲット サーバーと互換性があるコンテンツを使用して共有されます。 ArcGIS AllSource は、ArcGIS Enterprise 11.1 以降をサポートしています。
  • サーバー コネクション情報を含むサービス定義を作成している場合、.sd ファイルには、サーバーのバージョンと一致するコンテンツが含まれます。
  • コネクションニュートラルなオフライン サービス定義ファイルを作成している場合は、ファイルにお使いのサーバーのバージョンと互換性があるコンテンツが含まれるように、ターゲット サーバーのバージョン (ArcGIS Enterprise 11.1 以降、または ArcGIS Online) を指定する必要があります。

    サービス定義ファイルの詳細

  • モバイル マップ パッケージは、ArcGIS AllSourceAllSource 2.x および 3.0 で開くことができます。

ジオプロセシング

  • AllSource 3.0 ではデフォルトでカスタム ArcGIS ツールボックス ファイル (.atbx) が作成されます。これは、AllSource 2.9 と互換性があります。
  • カスタム レガシー ツールボックス ファイル (.tbx) は、ArcGIS AllSource では読み取り専用です。 既存の .tbx ファイルとそのツールは、ArcGIS AllSource では読み取り専用になりますが、特に変更しなくても引き続き動作します。 ツールに変更を加えるには、ツールを .atbx ファイルにコピーする必要があります。
  • ツールボックスを ArcGIS AllSource でパッケージ化して、AllSource 2.x との互換性を保つことができます。
  • AllSource 2.x のツールおよびツールボックスを .atbx ファイルにコピーして、アップグレードすることができます。

Python

  • ArcGIS AllSource で、openpyxl または pandas ライブラリを使用して .xlsx ファイルを操作できます。 xlrd ライブラリ バージョン 2.0.1 は、Microsoft Excel ファイル (.xlsx) の読み取りと書き込みをサポートしていません。
  • Describe プロパティの workspaceFactoryProgID は、メモリ ワークスペースに対して esriDataSourcesGDB.MemoryWorkspaceFactory という値を返します。 AllSource 2.x では、esriDataSourcesGDB.ColumnaDBWorkspaceFactory の値を返します。
  • AllSource 2.9 および AllSource 3.0 で作成されたスクリプトは、ArcGIS AllSource 1.0 で動作します。
  • arcpy.mp モジュールを使用する AllSource 2.x で記述されたスクリプトは ArcGIS AllSource で動作しますが、バージョン 3.0 の CIM にアクセスできるように CIM のバージョンを更新する必要があります。 詳細については、「Python CIM へのアクセス」をご参照ください。

一般的な推奨

移行プロセスを支援するには、次の方法が推奨されます。

  • AllSource を使用している他の組織やチーム メンバーと共同作業している状況では、バックアップまたはプロジェクト パッケージを作成します。これは、バックアップまたはプロジェクト パッケージを ArcGIS AllSource 1.0 で使用する前に変換する必要があるためです。
  • 共有する場合は、ArcGIS AllSourceArcGIS Enterprise または ArcGIS Server 11.1 と組み合わせて使用してください。