アタッチメントのアップグレード (Upgrade Attachments) (データ管理)

サマリー

データのアタッチメント機能をアップグレードします。

フィーチャクラスでアタッチメントが有効になっている場合、アタッチメントがフィーチャに追加されると、アタッチメント データを格納するためにアタッチメント テーブルおよびリレーションシップ クラスが作成されます。 作成されるアタッチメント テーブルには、アタッチメントに関する情報の格納に使用されるフィールドが含まれます。

使用法

  • ArcGIS Pro 2.7 では、このツールの使用により、アタッチメントに関する情報の格納に使用できるさらに 2 つの編集可能なフィールド (KEYWORDSEXIFINFO) がアタッチメント テーブルに追加されます。 これらのフィールドは、ArcGIS Survey123 などのアプリで使用して、フィーチャ サービスによってその値を設定できます。 たとえば、アプリで keywords 列にキーワードの値を設定し、後でそれらの値を使用して、フィーチャ サービスで特定のアタッチメントに対してクエリを実行できます。 これらのフィールドは、AllSource でアタッチメントを操作しているときには表示されませんが、アタッチメント テーブルにアクセスすると、新しいフィールドを参照できます。

    既存のフィーチャ サービスでの ArcGIS Survey123 の使用の詳細

  • このツールを実行する前に、入力データセットでアタッチメントを有効化する必要があります。

  • データがエンタープライズ ジオデータベースに格納されている場合は、このツールをデータセットの所有者として実行する必要があります。

  • このツールの使用により、2 つのフィールド (KEYWORDSEXIFINFO) がアタッチメント テーブルに追加されます。 どちらのフィールドも編集可能で、NULL 値を使用できます。

    • KEYWORDS- 添付されたファイルに関連付けられる検索可能なキーワードを追加します。 たとえば、アタッチメントが確認対象として重要であると見なされ、キーワード critical がこのフィールドに追加されると、アタッチメントは、クエリにキーワード critical が含まれる場合に検索に表示されます。
    • EXIFINFO- 添付されたファイルに関する追加のメタデータを格納します。 このフィールドは、現在、AllSource でサービスにアクセスする場合に使用されません。

  • KEYWORDS および EXIFINFO フィールドの両方が、ArcGIS Online ホスト フィーチャ サービスでサポートされ、使用されます。 ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降のホスト フィーチャ サービスでは、KEYWORDS フィールドがサポートされ、EXIFINFO フィールドは制限付きでサポートされます。 ホスト フィーチャ サービスを公開する前にこのツールを実行する必要はありません。これらのフィールドは公開後に有効化できるからです。

  • ArcGIS Desktop で以前に公開された既存のサービスで使用されるアタッチメントをアップグレードする場合、アップグレードされたアタッチメントをサポートするには、ArcGIS Pro 2.6 以降を使用してサービスを再公開する必要があります。

  • 注意:

    AllSource から ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降に公開されたサービスでのみ、アップグレードされたアタッチメントがサポートされます。

    注意:

    アタッチメントがアップグレードされると、アタッチメント テーブルの最小クライアント バージョンが ArcGIS Pro 2.6 に設定されます。 これは、ArcGIS Desktop または以前のバージョンの AllSource でデータを操作するときにいくつかの制限があることを意味します。 次のような制限があります。

    • アタッチメント テーブルを開くことはできません。
    • アタッチメントを含むフィーチャまたはレコードをデータセットに追加することはできますが、フィーチャとレコードはどちらも削除できません。
    • このデータのレプリカの作成に ArcGIS Desktop が使用された場合、アタッチメントはレプリカに含まれません。

  • アタッチメントを以前のバージョンにダウングレードするには、[アタッチメントのダウングレード (Downgrade Attachments)] ツールを使用します。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力データセット

アタッチメントが有効化されたフィーチャクラス。

Table View

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
更新されたデータセット

アップグレードされたアタッチメントで更新されたデータセット。

Table View

arcpy.management.UpgradeAttachments(in_dataset)
名前説明データ タイプ
in_dataset

アタッチメントが有効化されたフィーチャクラス。

Table View

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_dataset

アップグレードされたアタッチメントで更新されたデータセット。

Table View

コードのサンプル

UpgradeAttachments の例 (Python ウィンドウ)

UpgradeAttachments 関数を使用してフィーチャクラスでアタッチメントをアップグレードします。

import arcpy
arcpy.UpgradeAttachments_management("C:\\MyProject\\MyGDB.gdb\\MyFC")

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。