データ品質の評価ステップでは、Validation Service の Evaluate 操作を使用して、ジョブで使用されるデータの品質を評価できます。 ステップが実行されると、ワークフロー ダイアグラムで構成されたデータ ソースに関連付けられたルールが評価され、エラーが特定されます。
ステップの実行時に、次のアクションを実行できます。
- [ステップのキャンセル] 
 - 実行中のステップをキャンセルします。注意:
ステップがオプションでない場合、ステップが完了する前に実行する必要があります。
 - [ステップの更新] 
- ステップに割り当てられているか、adminAdvanced または adminBasic の権限がある場合、サーバーへの接続が中断された場合にステップのステータスを確認します。
 
ステップの構成
ステップを構成するには、次の手順に従います。
- ワークフロー ダイアグラムを作成または編集し、[ステップ ライブラリ] パネルにアクセスします。
 - [データ品質の評価] を [ステップのライブラリー] パネルからワークフロー キャンバス上のステップの接続矢印にドラッグします。 
[ステップの詳細] パネルが表示されます。
 - [ステップ名] テキスト ボックスにステップの名前を入力します。
 - [評価タイプ] セクションで、実行する評価方法を選択します。
- [検証ルール] - 特定の要件や制約に基づいてデータセットのフィーチャをチェックします。
 - [計算ルール] - フィーチャの属性構成が自動的に設定されます。
 - [トポロジー ルール] - フィーチャ ジオメトリーをソース ジオデータベースに定義されたすべてのトポロジー ルールと比較します。
 
 - [データ ソース] セクションで、次のオプションのいずれかを選択します。
- [すべて] - ワークフロー ダイアグラムで構成されたすべてのデータ ソースを評価します。
 - [ソースの選択] - このオプションを選択して [データ ソースの追加] をクリックし、評価するデータ ソースを選択します。
ヒント:
データ ソースを削除するには、[削除]
 をクリックします。 
 - [評価対象のデータ] セクションで、次のオプションのいずれかを選択します。
- [ジョブの位置] - 定義されたジョブの位置のデータのみが評価されます。
 - [データセット全体] - データセット内のすべてのデータが評価されます。
 
 - [バージョン] セクションで、次のオプションのいずれかを選択します。
- [ジョブ バージョン] - データのジョブ固有のバージョンが評価されます。
 - [デフォルト] - データのデフォルト バージョンが評価されます。
 
 - 必要に応じて、[非同期ジョブとして実行] チェックボックスをオフにすると、評価が順次実行されます。
 - 必要に応じて、[バージョンの変更点のみで実行] チェックボックスをオンにすると、データのジョブ固有のバージョンへの変更に対してのみ評価が実行されます。
 - [オプション] タブをクリックします。
 - 必要に応じて、[ステップ オプション] を構成します。 
- [手動] - 手動でステップを実行します。
- [オプション] - ステップを実行しないで終了できるようにします。
 
 - [自動] - アクティブになり次第、ステップを実行します。
注意:
ワークフロー ダイアグラムがデータ品質の評価ステップまたはジオプロセシング サービスの実行ステップを含む一連のステップを自動的に実行するように構成されている場合、一連のステップを開始したユーザー トークンの有効期限が切れた後に実行を試みるステップは、自動的に実行されません。 手動操作なしで、追加の自動ステップを続行するには、ArcGIS Workflow Manager Server Advanced ロールのライセンスが必要です。
 - [スケジュールに沿って実行] - 設定したスケジュールに従ってステップを実行します。
 
 - [手動] - 手動でステップを実行します。
 - 必要に応じて、[ステップ ヘルプ] テキスト ボックスにステップのヘルプ テキストを入力します。 
次の例を使用して、ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を表示することもできます。
'For further assistance, please contact ' + jobCreator($job) + '.' - 必要に応じて、[スタイル] タブをクリックし、ステップの形状と色を変更します。
 - 必要に応じて、[情報] タブをクリックし、[ステップの説明] テキストボックスにステップの説明を入力します。 
注意:
[情報] タブには、ステップの出力を取得するために動的なジョブ プロパティで使用できるステップ ID も含まれています。
 
戻り値
ステップが完了すると、その戻り値が格納され、ステップの結果を示します。 パスを使用して戻り値をすぐに評価し、ワークフロー内の次のステップを決定できます。 ArcGIS Arcade 式を使用して、ワークフロー全体を通じて完了したステップの戻り値を取得することもできます。 次の表は、ステップの戻り値を示しています。
| 戻り値 | 説明 | 
|---|---|
|    S000001  |     ステップが正常に完了しました。  |  
F000001  |  ステップを正常に完了できませんでした。  |  
出力値
ステップが完了すると、その出力値が格納され、ワークフローがたどるパスの決定に使用したり、ワークフロー全体で他のステップの入力値として使用したりできます。 次の表は、ステップの出力値を示しています。
| 出力 | 説明 | ArcGIS Arcade 式の構文 | 
|---|---|---|
errorsIdentified  | 特定されたエラーの数を返します。  | jobOutputValue($job, '<step_id>', 'errorsIdentified')  | 
|    moment  |     レスポンスの日時を返します。  | jobOutputValue($job, '<step_id>', 'moment')  |  
success  | ステップが正常に完了した場合は true、ステップが正常に完了しなかった場合は false を返します。  | jobOutputValue($job, '<step_id>', 'success')  |