ワークフローの一部としてジョブを作成することで、複雑かつ定期的なワークフローの拡張性と管理性が向上し、ワークフローが理解および実行しやすくなります。 [ジョブの作成] ステップでは、依存関係を自動的に生成し、ジョブ間の親子関係を設定することで、ビジネス プロセスの各パートが維持および考慮されるようにすることができます。
ステップが実行されると、ステップで構成されたジョブ テンプレートから新しいジョブが作成され、ステップの構成に応じて、新しいジョブと現在のジョブの間にリレーションシップが生成されます。 ステップにヘルプ テキストが構成されている場合、ジョブ タイルの下部に表示されます。
ステップの構成
ステップを構成するには、次の手順に従います。
- ワークフロー ダイアグラムを作成または編集し、[ステップ ライブラリ] パネルにアクセスします。
- [ジョブの作成] を [ステップのライブラリ] パネルからワークフロー キャンバス上のステップの接続矢印にドラッグします。
[ステップの詳細] パネルが表示されます。
- [ステップ名] テキスト ボックスにステップの名前を入力します。
- [ジョブ タイプ] ドロップダウン矢印をクリックし、作成するジョブのタイプに対応するジョブ タイプを選択します。
- 必要に応じて、[子ジョブとして作成] チェックボックスをオンにし、作成したジョブをアクティブなジョブの子ジョブにすることができます。
- 必要に応じて、[依存関係として作成] チェックボックスをオンにし、作成したジョブをアクティブなジョブの依存関係にすることができます。
現在のジョブの次のステップが完了する前に、すべてのジョブの依存関係が完了する必要があります。
- [オプション] タブをクリックします。
- 必要に応じて、[ステップ オプション] を構成します。
- [手動] - 手動でステップを実行します。
- [オプション] - ステップを実行しないで終了できるようにします。
- [自動] - アクティブになり次第、ステップを実行します。
注意:
ワークフロー ダイアグラムがデータ品質の評価ステップまたはジオプロセシング サービスの実行ステップを含む一連のステップを自動的に実行するように構成されている場合、一連のステップを開始したユーザー トークンの有効期限が切れた後に実行を試みるステップは、自動的に実行されません。 手動操作なしで、追加の自動ステップを続行するには、ArcGIS Workflow Manager Server Advanced ロールのライセンスが必要です。
- [スケジュールに沿って実行] - 設定したスケジュールに従ってステップを実行します。
- [手動] - 手動でステップを実行します。
- 必要に応じて、[ステップ ヘルプ] テキスト ボックスにステップのヘルプ テキストを入力します。
次の例を使用して、ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を表示することもできます。
'For further assistance, please contact ' + jobCreator($job) + '.'
- 必要に応じて、[スタイル] タブをクリックし、ステップの形状と色を変更します。
- 必要に応じて、[情報] タブをクリックし、[ステップの説明] テキストボックスにステップの説明を入力します。
注意:
[情報] タブには、ステップの出力を取得するために動的なジョブ プロパティで使用できるステップ ID も含まれています。
戻り値
ステップが完了すると、その戻り値が格納され、ステップの結果を示します。 パスを使用して戻り値をすぐに評価し、ワークフロー内の次のステップを決定できます。 ArcGIS Arcade 式を使用して、ワークフロー全体を通じて完了したステップの戻り値を取得することもできます。 次の表は、ステップの戻り値を示しています。
戻り値 | 説明 |
---|---|
S000001 | ステップが正常に完了しました。 |
F000001 | ステップを正常に完了できませんでした。 |
出力値
ステップが完了すると、その出力値が格納され、ワークフローがたどるパスの決定に使用したり、ワークフロー全体で他のステップの入力値として使用したりできます。 次の表は、ステップの出力値を示しています。
出力 | 説明 | ArcGIS Arcade 式の構文 |
---|---|---|
<JobID> | 作成されたジョブの JobID を返します。 | jobOutputValue($job, '<step_id>') |