ArcGIS Urban の新機能

ArcGIS Enterprise 11.5ArcGIS Urban は、ArcGIS Online における Urban の 2024 年 12 月のリリースに相当します。

新しい機能

一般

ArcGIS Enterprise 11.5Urban で、以下の新しい機能および一般的な機能拡張を使用できるようになりました。

  • Urban モデルのコピーの作成
  • 新しい可視領域ツールを使用して、所定の観測点から見える領域と見えない領域を解析できます。
  • 改善された編集制約を使用して、次のことを行います。
    • 正確な座標値を入力することで、建物や分析範囲など既存のポリゴン ジオメトリの頂点を編集します。
    • オフセット値を入力し、建物空間のエッジを移動します。
    • 正確な座標値を入力し、プロジェクト エディターの樹木や街頭設置物などの新規および既存のポイント ジオメトリを所定の位置に配置します。
  • Urban では、Web シーンから読み込んだメディア レイヤーを表示できます。
  • 3D マップ ビューのナビゲーション時のパフォーマンスが向上しました。

データ マネージャー、プランの構成、プロジェクトの構成

以下の新しい機能および機能拡張を、データ マネージャー限定で使用できるようになりました。

  • ポイント フィーチャ レイヤーからプロジェクトをインポートできます。
  • 1,000 件を超えるフィーチャ (プロジェクト、ゾーニング タイプなど) をインポートする際、データの表示と結合に関する制限はなくなりました。

データ マネージャーとプランの構成で、次の新しい機能と機能拡張が提供されます。

  • JSON オブジェクトを含むデータをインポートする際の、検証フィードバックが改善されました。

プランとプロジェクトの構成で、次の新しい機能および機能拡張を利用できるようになりました。

  • JPG ファイルと PNG ファイルをサムネイルとして構成できるようになりました。 これまでは Urban では JPEG のみがサポートされていました。

プランの編集

プランの編集操作に、次の新しい機能および機能拡張が追加されました。

  • 指標が新しくなりました。 新しい指標と呼ばれます。 今回のリリースでは、新しい指標は既存の指標と共存します。 既存の指標は、従来の指標と呼ばれます。 詳細については、「ダッシュボードの構成」をご参照ください。 新しい指標には、次のようなものがあります。
    • 従来の指標を新しい指標に変換します。
    • 新しい指標のグラフを使用して指標を構成します。これには、元に戻す機能とやり直し機能、検索バーが含まれます。
    • 新しい演算子を使用し、減算や除算などで指標を計算します。
    • その他の組み込み指標を調査します。 正味空間面積とは別に、空間やサーフェス、建物、区画のその他の組み込み指標をもとに、指標を計算することもできます。
    • 新しい解像度機能を使用し、空間またはサーフェス、建物、区画、分析範囲ごとに指標を計算するかどうかを構成します。
    • 新しい集約機能を使用し、特定の解像度レベルに指標を集約するかどうか、およびその方法を構成します。
  • 既存の指標値ピンを手動で追加および編集する際のユーザー エクスペリエンスが改善されました。
  • 適合性ツールのパフォーマンスが向上しました。
  • 開発サイド パネルの新しいツールチップで、住戸の計算方法を確認できます。

非推奨

次の機能は廃止予定であり、今後のリリースで削除される予定です。

  • サーフェスの [GFA / FAR 計算に含める] 設定は、今後削除されます。

既知の制限

次のセクションでは、このリリースでの既知の制限事項について説明します。

ArcGIS Enterprise 11.5Urban

ArcGIS Enterprise 11.5Urban に固有の既知の制限事項は以下のとおりです。

  • 都市の例がありません。
  • [USA デフォルト] テンプレートを使用して Urban モデルを作成する際に、ArcGIS Living Atlas of the World データは含まれません。
  • プランとプロジェクトで、パブリック フィードバックと内部ディスカッションの機能は使用できません。

一般的な既知の制限

Urban の一般的な既知の制限事項は以下のとおりです。

  • 組織でベースマップ ギャラリーを構成した場合、[ベースマップの選択] ダイアログ ボックスにはベースマップのみが表示されます。 ベースマップ ギャラリーを構成する方法については、ArcGIS Enterprise ドキュメントの「マップの構成」のトピックをご参照ください。
  • 分析範囲のジオメトリの頂点の数は、プランを読み込むときや区画を編集するときのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。 分析範囲のジオメトリは、インポートする前に単純化することを検討してください。 ArcGIS Pro でこれを行う方法については、「ポリゴンの単純化」をご参照ください。
  • シナリオあたりの区画の数は、計算された適合性スコアに従って区画を色分けする際のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。 適合性スコアを含むシナリオ Web シーンを作成し、それをシナリオのコンテキストとして構成して、プラン エディターで適合性スコアを視覚化するための読み込み時間を短縮することを検討してください。 適合性スコアをエクスポートする方法については「シナリオの Web シーンの操作」、シナリオのコンテキストを追加する方法については「シナリオのコンテキストの構成」をご参照ください。
  • Urban モデル、プラン、プロジェクトは、単位がメートル法の座標系から米国標準単位の座標系に、またはその逆にコピーできません。 これは、鉛直座標のプラットフォーム制限によるものです。 異なる単位を使用する座標系にコピーしようとすると、エラー メッセージが表示されます。
  • 空間参照に WKID (Well Known ID) の代わりに WKT (Well Known Text) が含まれる方法で公開したベースマップは、現在、Urban モデルの作成またはコピーに使用できません。
  • 空間参照に WKID (Well Known Identifier) の代わりに WKT (Well Known Text) が含まれる方法で公開したフィーチャ サービスは、現在、Urban へのデータのインポートに使用できません。
  • [区画のコピー] ツールでは、区画のオーバーラップを処理する方法を選択できます。 区画をクリップする必要がある場合、マルチパート フィーチャが作成される可能性があります。 これらの区画では、現在、建物タイプの適用、エンベロープの表示、区画エッジの編集は完全にはサポートされていません。 コピーした後、マルチパートの区画を分割するには、分割ツールを使用します。


このトピックの内容
  1. 新しい機能
  2. 非推奨
  3. 既知の制限