ArcGIS Enterprise 11.4 の ArcGIS Urban は、ArcGIS Online における Urban の 2024 年 6 月のリリースに相当します。
新しい機能
一般
ArcGIS Enterprise 11.4 の Urban で、以下の新しい機能および一般的な機能拡張を使用できるようになりました。
- プランまたはデザイン プロジェクトのコピーを作成できます。
- 建物、区画、分析範囲などのポリゴン ジオメトリを作成するときに、長さと角度の編集制約を使用できます。
- Urban モデルを作成するときに、すべての Urban モデルに対してカスタム標高レイヤーを設定できるようになりました。
- インポート ダイアログ ボックスには、次の機能改善が含まれています。
- サブレイヤー ステップで、レイヤーがジオメトリ タイプでフィルターおよび視覚化されるようになりました。
- 検証ステップで、フィールドのすべての値が無効な場合、ヘッダーが赤で表示され、不正なフィールドが照合されたことを示します。
概要
概要で区画をクリックすると、[区画情報] サイド パネルに、既存および将来の土地利用に関する参考情報が表示されるようになりました。
データ マネージャーとプラン構成
データ マネージャーとプラン構成で、空間用途タイプのリストを並べ替えて、凡例やプラン エディターの他の場所に表示される順序を選択できます。
プランの編集
プランの編集操作に、次の新しい機能および機能拡張が追加されました。
- [空間の編集] ツールが改善されました。
- 地表の空間用途タイプを区画に追加できるようになりました。
- 建物空間またはサーフェスが地表にオーバーラップしている場合、その部分は凡例やダッシュボードで考慮されません。
- オーバーラップを解決できない場合、具体的にはサーフェスまたは建物空間がオーバーラップしている場合、警告が表示されるようになりました。
- シナリオを Web シーンにエクスポートするときは、地表も含められます。
- プランのシナリオで、カスタム標高レイヤーを追加して、シナリオ固有の地形の変化を視覚化できるようになりました。
- [区画の適合性] ツールの外部レイヤーの条件で、サブレイヤーがサポートされるようになりました。
既知の制限
次のセクションでは、このリリースでの既知の制限事項について説明します。
ArcGIS Enterprise 11.4 の Urban
ArcGIS Enterprise 11.4 の Urban に固有の既知の制限事項は以下のとおりです。
- 都市の例がありません。
- [USA デフォルト] テンプレートを使用して Urban モデルを作成する際に、ArcGIS Living Atlas of the World データは含まれません。
- Urban モデルをコピーできません。
- Urban データベースにアップロードしたプロジェクトはコピーできません。 詳細については、「プロジェクトの管理」をご参照ください。
- プランとプロジェクトで、パブリック フィードバックと内部ディスカッションの機能は使用できません。
一般的な既知の制限
Urban の一般的な既知の制限事項は以下のとおりです。
- 組織でベースマップ ギャラリーを構成した場合、[ベースマップの選択] ダイアログ ボックスにはベースマップのみが表示されます。 ベースマップ ギャラリーを構成する方法については、ArcGIS Enterprise ドキュメントの「マップの構成」のトピックをご参照ください。
- 現在、データ マネージャーとプラン構成はテーブルあたり最大 1,000 フィーチャをサポートしています。 1,000 を超えるフィーチャを追加すると、関連データをアップロードするときに検証エラーが発生する可能性があります。例: 1,000 を超えるプロジェクトを含む Urban モデルに将来の建物をアップロードする場合。
分析範囲のジオメトリの頂点の数は、プランを読み込むときや区画を編集するときのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。 分析範囲のジオメトリは、インポートする前に単純化することを検討してください。 ArcGIS Pro でこれを行う方法については、「ポリゴンの単純化」をご参照ください。
- シナリオあたりの区画の数は、計算された適合性スコアに従って区画を色分けする際のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。 適合性スコアを含むシナリオ Web シーンを作成し、それをシナリオのコンテキストとして構成して、プラン エディターで適合性スコアを視覚化するための読み込み時間を短縮することを検討してください。 適合性スコアをエクスポートする方法については「シナリオの Web シーンの操作」、シナリオのコンテキストを追加する方法については「シナリオのコンテキストの構成」をご参照ください。
- Urban モデル、プラン、プロジェクトは、単位がメートル法の座標系から米国標準単位の座標系に、またはその逆にコピーできません。 これは、鉛直座標のプラットフォーム制限によるものです。 異なる単位を使用する座標系にコピーしようとすると、エラー メッセージが表示されます。
- 空間参照に WKID (Well Known ID) の代わりに WKT (Well Known Text) が含まれる方法で公開したベースマップは、現在、Urban モデルの作成またはコピーに使用できません。
- 空間参照に WKID (Well Known Identifier) の代わりに WKT (Well Known Text) が含まれる方法で公開したフィーチャ サービスは、現在、Urban へのデータのインポートに使用できません。
- [区画のコピー] ツールでは、区画のオーバーラップを処理する方法を選択できます。 区画をクリップする必要がある場合、マルチパート フィーチャが作成される可能性があります。 これらの区画では、現在、建物タイプの適用、エンベロープの表示、区画エッジの編集は完全にはサポートされていません。 コピーした後、マルチパートの区画を分割するには、分割ツールを使用します。