エンタープライズ GIS 向けの Survey123 の構成

エンタープライズ GIS で Survey123 を配置する際は、ニーズに合わせて Survey123 フィールド アプリ内のプロパティを設定することができます。 プロパティは、エンタープライズ レベル (ポータル URL やサインイン要件を使用する場合など) または ArcGIS 組織レベル (デフォルトのベースマップやポータル テーマを使用する場合など) のいずれかで構成できます。

エンタープライズ プロパティは、Survey123 のカスタム ビルドに組み込んだり、Survey123 のモバイル デバイス管理 (MDM) 配置の一部として構成したりすることができます。 Windows の場合のみ、(通常はスクリプトで) レジストリ キーを作成するか、Microsoft Endpoint Configuration Manager を使用して、エンタープライズ プロパティを構成することもできます。

ArcGIS 組織プロパティは、Survey123 Web サイトで構成されます。

エンタープライズ プロパティ

エンタープライズ向けに、次のプロパティを構成できます。

プロパティ説明タイプデフォルト
portalURL

デフォルトのポータル URL。

文字列

https://www.arcgis.com

portalName

デフォルトのポータルの表示名。

文字列

ArcGIS Online

portalAuthentication

デフォルトのポータル認証パラメーター (カンマ区切りの文字列)。 使用できる値は、IWA (統合 Windows 認証)、および IWA,SSO (IWA 使用時の Windows クライアントのシングル サイン オン) です。

文字列

useExternalBrowserAuth

外部のブラウザーを使用してサイン インします。

Boolean

false

portalResourceKey

組織レベルのプロパティに使用されるリソース名。

文字列

Survey123Properties

requireSignIn

ユーザーによるフィールド アプリの使用にサイン インを必須とします。

Boolean

false

delaySignIn

フィールド アプリがポータルで認証を試行するまでの遅延を秒単位で指定します。 使用できるのは整数のみです。

文字列

0

enablePortalManagement

[設定] > [接続] でユーザーが ArcGIS 接続を管理するのを許可します。

Boolean

true

enableDiagnostics

[設定] > [診断] でユーザーが診断情報を記録するのを許可します。

Boolean

true

enableDataRecovery

[設定] > [ストレージ] でユーザーが [データベースの送信] オプションを使ってデータを復元するのを許可します。

Boolean

false

MDM ソリューションでこれらのプロパティを使用する方法の詳細については、「ArcGIS セキュア モバイルの実装パターン」をご参照ください。

Windows では、レジストリ キーを作成することで、これらのプロパティを構成できます。 このレジストリ キーは、インストール時にデフォルトでは作成されませんが、次に示すよく知られているレジストリの場所にいつでも作成できます。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\ESRI\ArcGISSurvey123

レジストリ キーと値では大文字と小文字は区別されませんが、他の Esri アプリでの同じ場所に合わせて、大文字と小文字を区別して使用することをお勧めします。 次の図は、ArcGISSurvey123 のレジストリ キーの文字列値を示しています。これらは上の表の各パラメーターに対応しています。

レジストリ キーと値

ArcGIS 組織プロパティ

ArcGIS 組織内で次のプロパティを構成して Survey123 をカスタマイズできます。 これらのプロパティは、組織の管理者が Survey123 Web サイトで設定します。 詳細については、「組織サイトの調査と設定の管理」をご参照ください。