調査によるデータの取得場所、日時、ユーザーについて学習します。
データの取得場所
ユーザーの回答には位置データを含めることができ、調査の回答の送信先またはユーザー定義された位置のいずれかを指定できます。
デフォルトでは、Survey123 フィールド アプリはお使いのデバイスの場所を取得しようとします。 デバイスが位置を提供する場合は、調査にジオポイントの質問が含まれると、それがデフォルトの場所として使用されます。 通常は、ジオポイントの質問に位置を指定することで、その場所を上書きできます。 場合によっては、エンド ユーザーに場所の変更を許可せず、常にデバイスが提供する場所を使用するようにすることもあります。 そのような場合は、読み取り専用のジオポイントの質問を調査に追加します。 マップ コントロールは表示されますが、ユーザーは場所を移動できなくなります。 あるいは、マップ コントロールを非表示にすることもできます。 このためには、マップの質問を含まない調査を作成します。 デバイスによって位置が提供されると、Survey123 フィールド マップはユーザーの場所を取得します。
調査作成者がポイントを使用するマップの質問でデバイスの位置の取得を有効にしていない限り、Survey123 アプリのデフォルトの位置 0,0 が取得されます。 ジオトレースとジオシェープの質問では、Survey123 フィールド アプリまたは Web アプリのデバイスの位置は取得されません。代わりに、調査に使用される位置は、ユーザーが入力するか、計算またはデフォルトのジオメトリによって指定する必要があります。
データの取得日時
フィーチャ レイヤーの編集情報の記録を有効にすると、ArcGIS はデータの受信日時を追跡します。 Survey123 Web サイトではこのフィールドは非表示になっていますが、お使いのブラウザーで調査データ (フィーチャ レイヤー) を ArcGIS Pro または Map Viewer に読み込めば表示できます。 ただし、CreationDate フィールドではデータの取得された日時はわかりません。 このフィールドは ArcGIS フィーチャ レイヤーにデータが保存された日時を示すものです。
データの取得日時を知りたい場合には、調査のスプレッドシートに新しいタイプの質問を追加する必要があります。 この質問はエンド ユーザーには表示されません。 XLSForm 仕様では、これが調査のメタデータ セクションの一部として記述されており、start と呼ばれています。
この質問は調査のどこにでも追加できます。 ここでも、この質問はフォームには表示されませんが、Survey123 フィールド アプリがユーザーが調査を開始した日時を取得し、送信時にもその情報が維持されます。 end という質問タイプを使用すると、ユーザーが調査を終了した日時も取得されます。 フォームの入力にかかった時間を測定したい場合には、これら両方を含めるのが有用です。
start および end タイプの質問を使用すると、フィーチャ レイヤーはすぐに時間対応になります。 調査データをブラウザーの Map Viewer に読み込むと、ビューアー下部のスライダー バーを使用して、時間を追ってデータをアニメーション表示できます。
データの取得ユーザー
フィーチャ レイヤーの編集情報の記録を有効にすると、フォームの送信者を常に認知できます。
編集情報の記録には、Survey123 フィールド アプリへのサイン インに使用されたユーザー名が、調査エンティティの新しい属性として自動的に格納されます。 この情報は Survey123 Web サイトの [データ] タブで確認できます。 結果のテーブルで、[Plus] ボタンをクリックし、表示する編集情報の記録フィールドをクリックします。 Creator フィールドに特定のレコードを送信したユーザーが示されます。
送信後に組織内の誰かがデータを編集した場合には、その人の名前が Editor フィールドに反映されます。 つまり、フィールドのデータを取得したユーザーと、送信後にデータを編集したユーザー (存在する場合) を知ることができます。 EditDate フィールドも自動的に表示され、データの編集日時が示されます。
データの送信者の電子メール アドレスを取得したい場合には、email タイプの質問をフォームに追加できます。詳細については、「XLSForm の重要事項」をご参照ください。