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データの準備

ジオコーディングとは、位置の説明 (1 組の座標、住所、場所の名前など) を、地球表面の位置に変換するプロセスです。

Esri は、世界中の 100 カ国以上で住所、都市、ランドマーク、名称、その他の場所を特定できるリソースを提供しています。ArcGIS for Power BI では、ポイント位置 (住所、米国の都市、世界の都市など) の特定に ArcGIS World Geocoding Service が使用され、境界位置 (郵便番号、州、国など) の特定に ArcGIS GeoEnrichment Service が使用されます。ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise アカウントにサイン インした場合、ArcGIS for Power BI は組織用に構成されたデフォルト ロケーターを使用して位置を検索します。

Power BI からマップにデータを追加するとき、データを適切に表現することができる位置情報の種類を選択します。データの位置情報は、ビジネス データと指定した位置情報との関連を作成するために使用されます。ArcGIS for Power BI は、使用可能な位置データに基づいてマップ上の位置を特定する機能を備えていますが、正確な結果を毎回得るために、マップにデータを追加する前にデータを準備する方法がいくつかあります。

位置情報の種類

データを正確にマッピングするために、次のベスト プラクティスに従います。

位置フィールドに適切な位置情報を使用する

[位置情報] フィールドには、次の種類の情報を利用することができます。

  • 住所情報 - 組織の地域に応じて、住所データは住所、地区、都市、小区域、地域、州 、県、郵便番号、郵便番号 (米国)、国などで構成されます。データに含まれている住所項目が多いほど、結果の精度が高くなります。

    住所をジオコーディングするとき、Standard ユーザーは最大で 3,500 のポイントを ArcGIS for Power BI ビジュアライゼーションに追加できます。ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise アカウントにサイン インしている場合は 10,000 のポイントを追加できます。

    [位置情報] フィールド ウェルには、単一の値のみを入力できます。このため、住所情報が複数の列に存在する場合、カンマで区切った単一の位置列に情報を結合することが重要です。その後、結合した列データを [地域] フィールド ウェルに配置して、データをマップに追加します。

  • 標準の行政区画 - [地域] フィールドで標準の行政区画を使用する場合、ArcGIS for Power BI は最初に列のデータ カテゴリ メタデータにある特定の設定を検索します。データが [都道府県][郵便番号][郡][国/地域] に分類される場合、ArcGIS for Power BI は標準のジオグラフィ クエリを使用して、マップ上のアイテムを特定します。
    メモ:

    場合によっては、郵便番号が住宅以外の私書箱に関連付けられている場合があります。これらの番号には関連する境界がなく、GeoEnrichment サービスはこのタイプの郵便番号の人口統計データを維持しません。住宅以外の郵便番号を使用してマップを作成する場合、[ポイント] 位置タイプを使用します。[境界] 位置タイプを使用すると、ジオコーディング中にエラーが発生します。

    メタデータが見つからない場合、ArcGIS for Power BI は、データ フィールドの名前の中に、標準の行政区画と関連するサポートされているキーワードがないか検索します。標準の行政区画と関連するキーワードを次の表に示します。キーワードの大文字と小文字は区別されません。

    位置情報の種類サポートされているキーワードジオメトリ

    住所

    city、cities、addr、address、street、town、capital

    ポイント

    米国の州

    state、states

    ポリゴン

    郵便番号

    zip、zips、zipcode、zipcodes、zip code、zip codes、postal code、postal codes

    ポリゴン

    米国の郡

    county、counties

    ポリゴン

    都市 (世界)

    city、cities

    ポイント

    国 (世界)

    country、countries

    ポリゴン

    キーワードが見つかった場合、ArcGIS for Power BIArcGIS GeoEnrichment サービスを使用してマップにポリゴン位置を追加します。サポートされている国のリストについては、「Esri GeoEnrichment Service の有効範囲」をご参照ください。

    行政区画は、形状と場所の位置を表すポリゴンとしてマップに追加されます。

    ArcGIS for Power BI は、認識できるメタデータやキーワードを見つけられない場合、データをテキスト形式で ArcGIS World Geocoding Service に送信して、ポイント位置を探します。多くの場合、位置を判定する十分な情報がないため、この結果は正確ではありません。[位置情報の種類] ウィンドウを使用して、位置のパラメーターを指定します。

デフォルト ロケーター

位置をマップに追加すると、ArcGIS for Power BI はさまざまなロケーターを使用して位置を検索し、マップ上にプロットします。

次の表は、ArcGIS for Power BI が使用するロケーターを決定する方法を示したものです。

アカウントロケーター

標準アカウント 標準 (Microsoft Power BI に付属)

  • ポイント - ArcGIS World Geocoder
  • ポリゴン - ArcGIS GeoEnrichment Service

ArcGIS Online にサイン イン ArcGIS Online アカウント

組織用に構成されたデフォルト ロケーター

ArcGIS Enterprise にサイン イン ArcGIS Enterprise アカウント

デフォルト ロケーターは、組織用に構成されたバッチ処理をサポートします。

メモ:

ArcGIS Enterprise 組織にバッチ処理をサポートするロケーターが含まれていない場合、ArcGIS for Power BIArcGIS Online で最初に使用可能なバッチ プロセッサを使用します。

境界の検索方法の選択

州またはその他の標準の行政区画などの境界をマッピングする場合、ArcGIS for Power BI は最も近い値を検索してエリアを特定します。これはデフォルトの動作であり、データ内のスペルなどの誤りに対する許容度の大きい検索です。[最も近い一致] は、データセットにスペルの誤りが含まれていると思われる場合 (California ではなく Claifornia など)、場所名の英語のスペルが複数存在する可能性がある場合、または Esri のデータ サービスで使用されている正確なスペルが不確かな場合に使用します。このオプションは、誤ったジオメトリが返される可能性があるため、コードに対して使用することはお勧めしません。[最も近い一致] 検索に適したデータの例は次のとおりです。

  • 国名
  • ブラジルの州
  • 米国の州
  • スペルの誤りまたは特殊文字を含んでいる可能性のあるデータ

コードまたは略語を使用して境界を特定する場合、またはデータセットのスペルが正しく、Esri のデータ サービスで使用されているスペルに一致していると確信している場合は、[完全一致] 検索方法を使用します。たとえば、次のデータに対して [完全一致] を使用します。

  • 郵便番号
  • 米国の州の略語
  • ISO の 3 文字の国コード (ISO 3166-1 Alpha-3)
  • データセット内で正確に記述されていると確信している 1 つの英語のスペルを持っているジオメトリ名 (California など)

郵便番号の特定

[位置情報] フィールドに郵便番号を使用した場合、ArcGIS for Power BI は、列のデータ カテゴリ メタデータ内にある特定の設定を検索して、位置情報の種類を識別し、正確にマッピングします。郵便番号で位置をマッピングしている場合、コードの形式に応じてデータを適切に識別することが重要です。

郵便番号が 92374 や CF など、コードや ID として表現されている場合、データを [郵便番号] として分類します。こうすることで、ArcGIS for Power BI はそのデータをコードとして識別して、位置を正確にマッピングできます。

一方、郵便番号が Cardiff などのフル ネームで表現されている場合、メタデータを [郵便番号] に設定すると、不正確な結果が生成される場合があります。そのような場合、メタデータを [未分類] に設定し、ArcGIS for Power BI が郵便番号などの認識されたキーワードを使用して正しく識別できる列名を指定します。または、ArcGIS for Power BI[位置情報の種類] ウィンドウを使用して、データに適切な国の郵便番号カテゴリとして位置情報の種類を設定します。

特定の緯度と経度値の使用

緯度と経度の値は、マップ上の X,Y 座標を表します。X,Y 座標のデータは、World Geodetic System 1984 (WGS84) 座標系を使用してマッピングできます。この座標系では、緯度 (Y) の値が -90 ~ 90 で、経度 (X) の値が -180 ~ 180 になります。

データに別の位置列を作成する

[位置] フィールドには単一の値のみを含めることができます。そのため、すべての住所情報 (住所、都市、州、郵便番号など) をカンマで区切った単一の値の列に結合した新しい列をデータセット内に作成することをお勧めします。この列を使用して、位置情報をマップに追加できます。

メモ:

列を連結する前に、住所と郵便番号の値をテキスト形式 ([形式: テキスト]) に変換します。

新しい位置列をデータセットに追加するには、次の手順を実行します。

  1. Power BI Desktop レポート エディターを使用して、編集するデータセットを開きます。
  2. 次のいずれかを実行します。
    • [計算] セクションの [モデリング] タブで、[新しい列] をクリックします。
      [モデリング] タブで [新しい列] をクリックします。
    • [フィールド] ウィンドウで、編集するデータセットの横の [その他のオプション] をクリックし、[新しい列] を選択します。
      [フィールド] ウィンドウで、[その他のオプション]、[新しい列] の順にクリックします。
  3. 新しい列で、複数の住所列のフィールドを単一の列に結合するカスタム DAX 式を作成します。たとえば、住所、都市、都道府県、郵便番号の列を結合するには、次のような式になります。
    Column = [Address] & ", " & [City] & ", " & [Province] & ", " & [Postal Code]
    メモ:

    フィールド値の間に空白のみを使用して、カンマを省略できます。たとえば、Column = [Address] & " " & [City] & " " & [Province] & " " & [Postal Code] のように記述できます。

  4. 新しい列に、結合した位置データであることが簡単に識別できる名前を付けます。
  5. データセットを保存します。これで、新しい位置列を使用して、データをマッピングできるようになりました。

ジオコーディング エラーの確認

位置フィールドが ArcGIS for Power BI ビジュアリゼーションの [地域] フィールド ウェルに追加されると、ArcGIS for Power BI はその情報をいずれかのジオコーディング サーバーまたはジオエンリッチメント サーバーに送信し、マップ上での位置の正しい配置を決定します。スペル エラーや不完全な位置情報のため、ジオコーディング プロセスが失敗し、位置をマップ上に配置できないことがあります。一部のロケーターがマップに表示されない場合は、元のデータが正確であることを確認して、エラーがあれば修正し、データセットをインポートしてマップを作成します。

データ タイプ、形式、カテゴリ

以下のサブセクションでは、ArcGIS for Power BI およびデータに関するその他の情報について説明します。

位置フィールドの分類

ArcGIS for Power BI がデータを正確にジオコーディングできるように、各フィールドのデータ カテゴリを指定します。Power BI Desktop レポート エディターを使用して、変更するテーブルを選択します。リボンの [モデリング] タブをクリックします。テーブル内の列を選択し、[データ カテゴリ] ドロップダウン メニューから適切なカテゴリを選択します。たとえば、米国の州の列は [都道府県] に分類する必要があります。国 (世界) の列には [国/地域] を選択します。郵便番号には [郵便番号] カテゴリを選択します。結合した位置列を作成した場合、[住所] カテゴリを選択します。

Desktop のデータ カテゴリ

位置データを含む列の場合、[既定の概要] オプションを [集計しない] に設定します。

テキスト値の使用

位置情報 (郵便番号など) として使用されるデータセット内の列を、数値ではなく、テキスト値として書式設定します。ゼロで始まる数値 (郵便番号によく見られる) がデータに含まれている場合、一部のソフトウェア パッケージでは、これらのフィールドが数値と見なされ、先頭のゼロが除去されるため、元の値が変更されることになります。これらの列をテキストとして書式設定すると、データの正確性が確保されます。

Desktop のデータ タイプ

時間形式の使用

ArcGIS for Power BI は、以下の表に示すように複数の日付と時間の形式をサポートしています。ここにリストされていない形式を使用する場合、ArcGIS for Power BI は同じような形式があるかどうかを照合します。たとえば、30‑Dec‑1997 は 30 Dec 1997 として表示されます。同じような形式が用いられていない場合、ArcGIS for Power BI はデフォルトの MM/DD/YYYY HH:MM: AM/PM (12/30/1997 6:00 PM) を使用します。

最適な結果を得るには、データをマップに追加する前に、Power BI のモデリング ツールを使用して、日付と時間の形式を設定します。

ArcGIS for Power BI は、次の日付/時間形式をサポートしています。

日付/時間形式

MM/DD/YYYY

12/30/1997

Month DD, YYYY

December 30, 1997

Day Month (short) YYYY

Tuesday, Dec 30, 1997

Day, Month DD, YYYY

December 30, 1997

MM/DD/YYYY HH:MM AM/PM

12/30/1997 6:00 PM

MM/DD/YYYY HH:MM (24hr)

12/30/1997 18:00

MM/DD/YYYY HH:MM:SS AM/PM

12/30/1997 5:50:50 PM

MM/DD/YYYY HH:MM:SS (24hr)

12/30/1997 17:59:59

Month YYYY

December 1997

Month (short) YYYY

Dec 1997

YYYY

1997

HH:MM:SS AM/PM

5:59:59

HH:MM:SS (24hr)

17:59:59

HH:MM AM/PM

5:50 PM

HH:MM (24hr)

17:59

サポートされる位置の数

マップの作成中、大量のデータをマップに追加してしまうことがあります。大量の位置をプロットして表示すると、見る人を混乱させ、結果のマップからビジネス データを明確に把握できなくなる可能性があります。また、解釈が難しいマップを作成したり、多数のデータ行をジオコーディングしたりすると、ArcGIS for Power BI のパフォーマンスが低下することがあります。

位置情報標準アカウント Standard (Power BI に付属)ArcGIS Online にサイン イン ArcGIS 組織アカウント

[位置情報] フィールド ウェル内の住所情報

マップあたり 3,500 件の位置

1 か月あたり 10,000 件の位置

マップあたり 10,000 件の位置

1 か月あたり 1,000,000 件の位置

対応するフィールド ウェル内の [緯度] および [経度] の値

* Chrome、Safari、Firefox、Microsoft Edge

30,000

30,000

* Microsoft Internet Explorer 11

10,000

10,000

[位置情報] フィールド ウェル内の標準の行政区画*

* Chrome、Safari、Firefox、Microsoft Edge

マップあたり 15,000 件のポリゴン

マップあたり 15,000 件のポリゴン

* Microsoft Internet Explorer 11

マップあたり 5,000 件のポリゴン

マップあたり 5,000 件のポリゴン

* ハードウェアおよびブラウザーの制限のため、郵便番号、国、ブロック グループなどのポリゴンをレンダリングする際のパフォーマンスは異なります。問題を軽減するため、ArcGIS for Power BI は、サポートする位置の最大数を制限しています。

ArcGIS for Power BI ビジュアライゼーションは、最大で 1,024 のデータ列を含めることができます。

住所と位置フィールドの詳細については、上述の「位置情報の種類」をご参照ください。