Esri Maps for IBM Cognos 管理者は、アプリケーションの構成ファイル (settings.js) を変更して、さまざまなユーザー オプションを指定できます。次に、利用可能なオプションについて説明します。
標準のテキスト エディターを使用して、アプリケーションの構成ファイルを変更します。
構成ファイル
構成ファイルは、EM4C ゲートウェイの次の場所にあります。<em4c_location>\webcontent\esrimap\configuration\settings.js
注意:
- 複数のゲートウェイを使用して Esri Maps for IBM Cognos を実装する場合、各ゲートウェイで settings.js ファイルを更新する必要があります。設定は、すべてのゲートウェイで同一である必要があります。
- settings.js を変更し、その後、何らかの理由でデフォルトの管理設定およびログイン設定に戻す場合は、settings.js を削除してからデフォルトの設定ファイル (settings.js.default) をコピーして、名前を settings.js に変更します。settings.js.default ファイルは、環境内の各ゲートウェイの settings.js と同じ場所にあります。
管理設定
以下のプロパティは、ユーザー オプションの定義に使用します。
- arcgisSharing - Web マップおよびレイヤーを ArcGIS (arcgisUrl で指定) で共有できるかどうかを制御します。有効な値は true および false です。デフォルトは false です。これはブール型のプロパティ値で、引用符は必要ありません。
例: arcgisSharing: false
- selectionColor - マップ上のエリアの選択色を指定します。色は 16 進数値を使用して定義されます。デフォルト値は #FF0000 (赤) です。このプロパティの値は文字列で、引用符で囲む必要があります。
例: selectionColor: "#FF0000"
- outlineColor - マップ上に図形としてシンボル表示されているポリゴン フィーチャや形状シンボルで表示されているポイントの枠線の色を指定します。色は 16 進数値を使用して定義されます。デフォルト値は #A5A5A5 (グレー) です。デフォルトのレイヤーの色については、FillColor に値を指定します。このプロパティの値は文字列で、引用符で囲む必要があります。
例: outlineColor: "#FF0000" または outlineColor: "FillColor"
- infographicsEnabled - インフォグラフィックスの設定では Esri Maps for IBM Cognos のポップアップ ウィンドウの構成およびアクセスできるかどうかを制御します。サポートされる値は true および false です。デフォルトは true です。これはブール型のプロパティ値で、引用符は必要ありません。
インフォグラフィックスを使用すると ArcGIS のサービス クレジットが消費されるため、システム管理者はこのサービスへのユーザー アクセスを制限することができます。
infographicsEnabled が true に設定されている場合、作成者はレポートにインフォグラフィックスを構成でき、利用者がポップアップからインフォグラフィックスを利用できるようになります。false が指定されていると、構成とポップアップへの両方のアクセスが無効になります。
例: infographicsEnabled: false
corsEnabledServers - 必要な場合は、CORS 対応サーバーの URL を 1 つ以上指定します。詳細については、「プロキシの操作」をご参照ください。
- docRoot - この値は、設計者または利用者が [ヘルプ] ボタンをクリックしたときに Esri Maps for IBM Cognos ドキュメントが取得されるデフォルトの場所を指定します。デフォルトでは、この値は、ユーザーのロケールで定義された言語で以下の値を使用すると、IBM Cognos のユーザーの製品ロケール設定で指定した言語での最新バージョンのオンライン ヘルプを指します。
例: docRoot: "http://doc.arcgis.com/{LOCALE}/maps-for-cognos/"
ユーザーのロケールではローカライズされたドキュメントが利用できない場合、[ヘルプ] ボタンをクリックすると、英語版のオンライン ヘルプが起動します。利用できるドキュメントの言語については、Esri Support にお問い合わせください。
インターネット接続が利用できない場合は、docRoot プロパティを変更して、ローカルでインストールされたヘルプを指定できます。
例: docRoot: "installed"
[ヘルプ] ボタンをクリックすると、レポート作成者およびレポート利用者に適切なインストール済みのヘルプ システムが起動します。
- preserveDrillContextPDF - この設定は、ドリルアップおよびドリルダウン機能のあるマップ連動レポートを PDF で表示するときにドリル操作を維持するかどうかを制御します。サポートされる値は true または false です。デフォルト値は false です。これはブール型のプロパティ値で、引用符は必要ありません。
true に設定した場合、マップ連動レポートを PDF で表示するときにドリル操作が維持されます。詳細については、技術情報記事「How To: View a map-enabled report with drill-up and drill-down capabilities in PDF format」をご参照ください。
- clusterThreshold - この設定では、ポイント レイヤーのデータ追加時に自動クラスタリングを適用する値(データ件数)を定義します。デフォルトは 1000 です。
例: clusterThreshold: "1000"