リアルタイム データのサンプリング

ArcGIS Velocity のデータ サンプラーを使用すると、リアルタイム解析のフィード、ツール、出力の間で、さまざまなノードからリアルタイム データ レコードをサンプリングできます。 データ レコードをサンプリングすると、個々のレコードを表示したり、フィーチャをマップに表示したり、2 つの異なるノード間でデータを比較したりできます。

データ サンプラーの有効化

リアルタイム解析でデータ サンプラーを有効にするには、解析を開始する必要があります。データ サンプラーがレコードをサンプリングするのは、ツールによってレコードが処理されるときだからです。 データのサンプリングを開始するには、モデル内のノードを右クリックして、[ノード データのサンプリング] を選択します。 これにより、データ サンプラー ウィンドウが有効化され開きます。

ノードを右クリックして、ノード データのサンプリングを選択します

あるノードを別のノードと比較するには、別のノードを右クリックして、[ノード データの比較] を選択します。 サンプリングされた値は、データ サンプラーの右側に表示されます。

データを比較する別のノードを右クリックして、ノード データの比較を選択します

異なるノードでデータをサンプリングするには、目的のノードを右クリックし、[ノード データのサンプリング] または [ノード データの比較] をもう一度選択するだけで、新しいノード間でデータをサンプリングします。

データ サンプラーのコントロールの使用

データ サンプラーには、リアルタイム データを操作して理解を深めるためのコントロールがいくつか用意されています。

更新

[更新] オプションは、既存のサンプルを削除し、選択したノードをリサンプリングして新しいデータ サンプルを返します。

更新ボタンを使用すると、既存のサンプルを削除し、ノードをリサンプリングして新しいサンプルを返します

サンプル サイズ

[サンプル サイズ] オプションでは、[1][10][25] レコードのサンプル サイズを選択できます。 デフォルトは [10] レコードです。 サンプル サイズで指定されたサンプル数に達すると、データ サンプラーはそのノードのサンプリングを停止します。 [更新] ボタンをクリックすると、新しいサンプル セットを取得できます。

サンプル サイズ オプションを使用すると、サンプル セットで返すデータ レコードの数を設定できます

表示

[表示] オプションを使用すると、データ サンプラーでサンプリングされたデータの表示方法を選択できます。次のオプションがあります。

  • [JSON] - 属性とジオメトリを含む未加工データを JSON 形式で表示します。 レコードとその属性は、展開したり折りたたんだりできます。 データは、目的のレベルでコピーできます (すべてのフィーチャ、単一のフィーチャ、フィーチャの属性またはジオメトリ、フィーチャの個々の属性またはジオメトリ)。

    JSON オプションを選択すると、サンプリングされたデータを JSON 形式で表示します

  • [マップ] - サンプリングされたデータを Web マップに表示します。 2 つのノードを比較する場合、マップの中央にスライダー エレメントが表示されます。 スライダーを右に移動すると、左側のノード (初期サンプル) のデータが表示され、スライダーを左に移動すると、右側のノード (比較されるサンプル) のデータが表示されます。

    マップ オプションを選択すると、サンプリングされたデータを Web マップに表示します

  • [比較] - サンプリングされた 2 つのノード間でデータを比較します。 比較対象のノードがない場合、[比較] オプションは使用できません。

    比較オプションを選択すると、2 つのノード間でデータを比較します

検討事項および制限事項

データ サンプラーを使用する際には、以下の点に注意してください。

  • リアルタイム解析を開始する必要があります。
  • ビッグ データ解析では、データ サンプラーを使用できません。