Insights in ArcGIS Enterprise の構成

Insights in ArcGIS Enterprise 管理者は、アプリケーションの構成ファイルを追加して、さまざまなオプションを指定できます。構成ファイルは、*insights.json という名前で、ArcGIS Server 上の次の場所に配置する必要があります: *ArcGIS Server install directory\framework\etc\insights.json。次に、利用可能なオプションについて説明します。

管理設定

以下のプロパティは、オプションの定義に使用します。

プロパティ説明

enrich_max_features

ジオエンリッチメント サービスを使用して情報を付加できるデータセットの最大サイズを制御します。データセット内のレコード数がこの値を超えた場合、[データへの情報付加] ツールがエラーを返します。指定できる値は整数です (デフォルト値は 10,000)。これは整数のプロパティ値で、引用符は必要ありません。

例: "enrich_max_features": 10000

locate_geocode_max_features

ジオコーディング サービスを使用してジオコーディングできるデータセットの最大サイズを制御します。データセット内のレコード数がこの値を超えた場合、[位置の有効化] がエラーを返します。指定できる値は整数です (デフォルト値は 10,000)。これは整数のプロパティ値で、引用符は必要ありません。

例: "locate_geocode_max_features": 10000

buffer_network_max_features

ネットワーク サービスを使用してバッファー処理できるデータセットの最大サイズを制御します。データセット内のレコード数がこの値を超えた場合、[バッファー/到達圏] ツールがエラーを返します。指定できる値は整数です (デフォルト値は 1,000)。これは整数のプロパティ値で、引用符は必要ありません。

例: "buffer_network_max_features": 1000

max_feature_copy_limit

リレーショナル データ ストアまたはデータベースにコピーできるデータセットの最大サイズを制御します。データセット内のレコード数がこの値を超えた場合、データをコピーする必要のある操作でエラーが返されます。指定できる値は整数です (デフォルト値は 250,000)。これは整数のプロパティ値で、引用符は必要ありません。

制限を超えた場合、次のエラー メッセージが表示されます。「データセットに含まれているレコードが多すぎます。データセットのサイズを減らしてください。属性フィルターまたは空間フィルターを使用して、データセットのサイズを減らすことができます。

例: "max_feature_copy_limit": 250000

database_timeout

データベース接続からのデータを使用する操作がタイムアウトするまでの実行時間 (秒) を制御します。操作の実行時間がこの値を超えた場合、操作でエラーが返されます。指定できる値は整数です (デフォルト値は 120 秒)。これは整数のプロパティ値で、引用符は必要ありません。

例: "database_timeout": 120

メモ:

SAP HANA データベースで実行される操作には、タイムアウト制限がありません。database_timeout プロパティは、SAP HANA に適用されません。

task_timeout_secs

予定タスクがタイムアウトするまでの実行時間 (秒) を制御します。スケジュールされた更新の実行時間がこの値を超えた場合、操作でエラーが返されます。指定できる値は整数です。デフォルト値は 1800 秒 (30 分) です。これは整数のプロパティ値で、引用符は必要ありません。

例: "task_timeout_secs": 1800

allow_running_tasks_without_sandboxing

メモ:

この設定は、Linux 環境専用です。

予定タスクをサンドボックスで実行するかどうかを制御します。指定できる値は true または falseです (デフォルト値は false)。これはブール型のプロパティなので、引用符は必要ありません。

例: "allow_running_tasks_without_sandboxing": false

max_concurrent_task_runners

同時に実行できる予定タスクの数を制御します。実行予定のタスク数が最大値を超えた場合、タスクは他のタスクが完了するまでキューに配置されます。指定できる値は整数です (デフォルト値は 4)。これは整数のプロパティ値で、引用符は必要ありません。

例: "max_concurrent_task_runners": 4

設定の変更

以下の手順に従って、Insights in ArcGIS Enterprise の設定を構成します。

  1. [insights.json] という名前のファイルを作成します。
  2. 構成する設定を、JSON ファイル内の単一のオブジェクトに追加します。
  3. *insights.json ファイルを *\framework\etc\ にコピーします。
  4. ArcGIS Server を再起動します。
  5. Insights in ArcGIS Enterprise の実装に複数の ArcGIS Server が含まれている場合、サイト内の ArcGIS Server ごとにステップ 3 および 4 を繰り返します。設定は、すべてのサーバーで同一である必要があります。
メモ:

*insights.json ファイルに有効な JSON が含まれていることを確認します。ファイルが正しく書式設定されていないと、設定は有効になりません。

デフォルトの管理設定を復元する場合は、*insights.json を削除して ArcGIS Server を再起動することで、それを実行できます。それらの操作を、サイト内の各 ArcGIS Server に対して必ず繰り返してください。

enrich_max_features、locate_geocode_max_features、buffer_network_max_features、max_feature_copy_limit を構成する場合の insights.json ファイルの内容:

{  
"enrich_max_features": 10000,  
"locate_geocode_max_features": 10000,  
"buffer_network_max_features": 1000,
"max_feature_copy_limit": 500000 
}

サンドボックス

メモ:

サンドボックスの設定は Linux の配置のみで使用されます。

共有ページのスケジュールされた更新には、JavaScript コードの実行が必要です。これは Chromium ブラウザーの特別なビルドを使用して行います。Chromium にはサンドボックスと呼ばれるセキュリティ機能が備わっており、これは、ブラウザーの実行するコードが独自のセキュリティ制約をすべてバイパスできるようになる特別なセキュリティ インケースとして機能します。これは、名前空間サンドボックスまたは setuid サンドボックスのいずれかを介して、残りのシステムとプロセスを分離することによって動作します。

名前空間サンドボックスでは、非特権ユーザーの名前空間クローンを実行するように、カーネルに要求する必要があります。ご使用のシステムでカーネル フラグがサポートされている場合は、以下を使用して、この機能を有効にする方法を管理者に確認してください。

sudo sysctl -w kernel.unprivileged_userns_clone=1

名前空間サンドボックスがサポートされていない場合、代わりに setuid サンドボックスを設定できます。

setuid サンドボックスによって実行されるアクションには、ルート権限が必要です。このため、誰もがルートとしてこれを実行できるように構成する必要があります。

  1. ArcGIS Server インストールの次のパスで chrome-sandbox ファイルを見つけます: framework/runtime/insights/linux/
  2. 次のコマンドを使用して、所有者をルートに変更します: sudo chown root chrome-sandbox
  3. 次のコマンドを使用して、誰もが所有者 (ルート) として chrome-sandbox 実行できるようにします: sudo chmod 4755 chrome-sandbox

機能するサンドボックスがないためにスケジュールされた更新が失敗した場合には、最後の手段として、Insightsallow_running_tasks_without_sandboxing を設定して、このセキュリティ機能を無効にできます。サンドボックスが機能している場合、この設定は無視されます。それ以外の場合、システム レベルのサンドボックスを使用せずにタスクが実行されます。

Esri User Experience Improvement プログラム

Esri ユーザー エクスペリエンス改善プログラムは、ユーザーから使用情報を収集して、そのデータをソフトウェアの改善に利用します。

管理者は、インストール プロセス中にプログラムの登録を解除できます。Insights in ArcGIS Enterprise のインストール プロセスが完了している場合、プログラムへの参加を終了するように設定を構成できます。

Windows での設定の構成

Windows 上に Insights in ArcGIS Enterprise をインストールしている場合、インストール ウィザードで [ここをクリックして、Esri ユーザー エクスペリエンス改善プログラムに参加します] をオフにすると、登録を解除できます。

Esri ユーザー エクスペリエンス改善プログラムの設定は、設定ファイル (*<portal_install_dir>/apps/insights/settings.json) を使用して構成できます。プログラムの登録を解除するには、設定を eueiEnabled: "true" から eueiEnabled: "false" に変更します。

Linux での設定の構成

Linux 上に Insights in ArcGIS Enterprise をインストールしている場合、インストール コマンド ./Insights-Setup.sh -e No を実行して、Esri ユーザー エクスペリエンス改善プログラムの登録を解除できます。

Esri ユーザー エクスペリエンス改善プログラムの設定は、設定ファイル (*<portal_install_dir>/apps/insights/settings.json) を使用して構成できます。プログラムの登録を解除するには、設定を eueiEnabled: "true" から eueiEnabled: "false" に変更します。