マップ カードの [アクション] ボタン を使用して、空間解析にアクセスできます。
組織の管理者は、空間解析を実行するための特定の権限を付与する必要があります。 必要な権限は公開者ロールと管理者ロールに付属しています。
一部の機能には、ArcGIS Online network analysis services や ArcGIS GeoEnrichment Service などの追加の権限が必要です。 詳細については、「Insights をサポートするための ArcGIS Enterprise の構成」または「Insights をサポートするための ArcGIS Online の構成」をご参照ください。
注意:
Insights で特定の空間解析プロセスを実行しているときに ArcGIS Online ユーティリティ サービス (ネットワーク解析サービスや GeoEnrichment など) が使用される場合は、クレジットが消費されます。 Insights desktop では、クレジットはプライマリ ArcGIS 接続から消費されます。 詳細については、「クレジットを消費するプロセス」をご参照ください。
Insights in ArcGIS Enterprise または Insights in ArcGIS Online では、解析プロセスが完了するまでに 60 秒以上かかる場合は、タイムアウト エラーが発生します。 Insights in ArcGIS Enterprise では、処理時間は、メモリや CPU リソースなど、ArcGIS Enterprise の設定の仕様によって異なります。 Insights in ArcGIS Online では、[境界] からのブロック グループ レイヤーなど、複雑なポリゴンがある一部のデータセットは、帯域幅や処理能力が低いシステムでは解析に使用できません。 大きなエリアのデータセットを使用する場合は、解析に単純化された境界を使用することをお勧めします。
次の表は、各空間解析機能の概要説明です。
解析機能 | 説明 | 質問の例 |
---|---|---|
[バッファー/到達圏] は、距離または時間の単位で計測されるポイントまたはライン フィーチャの周囲に領域を作成します。 生成されたバッファー レイヤーを使用して、ポイント フィーチャに対して空間集約を実行したり、収益の合計などの統計情報を計算したりできます。 注意:バッファー エリアをディゾルブするには、ジオメトリ ユーティリティ サービスが必要です。 さらに、徒歩時間やトラック輸送距離などの到達圏エリアを作成するために、移動モードを構成する必要もあります。 入力: 1 つのポイント、ライン、またはエリア レイヤー | 近くには何がありますか? 各警察署から 1 キロメートル圏内で何件の犯罪が発生したか。 ライト レールの駅から 0.25 マイル圏内にどの土地区画があるか。 | |
[空間集約] は、ポイント フィーチャのレイヤーとエリア フィーチャのレイヤーで動作します。 まず、各エリア内にあるポイントを判別します。 このエリア内ポイントの空間的な位置関係を判定した後に、エリア内にあるすべてのポイントの統計情報が計算され、そのエリアに割り当てられます。 最も基本的な統計情報は、エリア内にあるポイントの総数ですが、他の統計情報も取得できます。 入力:
| どのように分布しているか? 各警察署から 1 キロメートル圏内で何件の犯罪が発生したか。 竜巻によって最も大きな損害を受けたのはどの郡か。 | |
[空間フィルター] はエリア フィーチャを使用して、他のレイヤーの重なっているフィーチャをフィルタリングします。 フィルター タイプは、[交差する]、[交差しない]、[含む]、または [含まない] から選択できます。 エリア フィーチャまたはレイヤーとの適切な空間リレーションシップを持つフィーチャだけが結果データセットに含まれます。 入力:
| 近くには何がありますか? 第 13 区で発生した犯罪はどれくらいあるか。 | |
[データの情報付加] は、データの場所の周囲にある人、場所、およびビジネスに関する情報を取得して、ポイントまたはエリアのデータに新しい情報を提供します。 [データの情報付加] を使用すると、地図だけではわからない特定の場所に関するさまざまな質問に答えることができます。たとえば、次のような質問です。ここにどのような人々が住んでいるか。 このエリアで人気のあることは何か。 どのような習慣やライフスタイルを持っているか。 このエリアには、どのようなビジネスがあるか。 [データの情報付加] を使用するには、GeoEnrichment 権限 (公開者ロールと管理者ロールに付属) が必要です。 入力: 1 つのポイント、ライン、またはエリア レイヤー | どのような関連性がありますか? 所得水準が高い近隣地区ほど、不法侵入の発生件数が多いか。 各図書館の分館周囲の近隣地区における年齢の中央値はどのくらいか。 | |
[密度の計算] は、ある現象の既知の数量 (ポイントの属性として表す) をマップ上に展開することによって、ポイント フィーチャから密度マップを作成します。 この結果として、密度を示すセルのレイヤーが各位置で生成されます。 入力: 1 つのポイント レイヤー | どのように分布しているか? 市内の他の地区と比較して、ある警察管轄区内で 1 平方マイルあたり何件の薬物犯罪が発生しているか。 北米全体にわたる鳥類の密度はどのようになっているか。 | |
[密度比の計算] は、2 つの密度サーフェス (症例と対照) の比率を使用して、相対リスク サーフェスを作成します。 入力: 2 つのポイント レイヤー | どのような関連性がありますか? 犯罪率が予測より高いのはどこか? 疾病率が予測より高いのはどこか? | |
[最寄りの検索] は、直線距離を使用して、入力レイヤー間にある最近接フィーチャを検索します。 検索する最近接フィーチャの数や検索範囲を制限するためのオプションがあります。 入力: 2 つのポイント、ライン、またはエリア レイヤー | 近くには何がありますか? 薬物犯罪は小学校と高校からどの程度近くで発生しているか。 各学校にとって第一対応者と第二対応者として機能する必要があるのはどの消防署か。 | |
[K 平均クラスターの検索] はデータとグループやクラスターに分類して、各クラスター内の類似性を最大化しつつ、クラスター間の異質性を最大化します。 注意:[K 平均クラスターの検索] を使用することで、位置 (空間解析) や属性値 (非空間解析) に基づきクラスターを作成することができます。 入力: 1 つのポイント、ライン、またはエリア レイヤー | どのように分布しているか? カリブー生息地のクラスターはどこか? 疾病発生のクラスターはどこか? | |
空間的平均の検索 - 一連のフィーチャの地理的中心または濃度の中心を特定します。 入力: 1 つのポイント レイヤー | どのように分布しているか? 日中に夜間と同じエリアで犯罪が発生しているか? CSA (地域密着型農業) メンバーの出迎え場所の中心はどこか? |
注意:
[ページに追加] ウィンドウの [境界] タブから境界レイヤーを追加して、空間解析を行うことができます。 境界は、データにエリアの場所が含まれていない場合に役立ちます。 たとえば、ある選挙区の投票数を集計したい場合は、選挙区のジオグラフィを解析で使用できます。 また、警察管轄区域などのカスタム境界をワークブックに追加している場合は、カスタム境界も使用できます。
ヒント:
最もよく使用される空間解析機能である [空間集約] と [空間フィルター] にアクセスするには、レイヤーを既存のマップにドラッグし、使用可能なドロップ ゾーンの 1 つにドロップします。 [空間集約] および [選択したフィーチャによるフィルター処理] ドロップ ゾーンを表示するには、マップ上のデータと選択したデータセットのデータの組み合わせが 2 つのツール (たとえば、ポイントのマップと境界レイヤー) で互換性を持っている必要があります。
次の手順
解析をより詳しく学習するには、次のリソースをご利用ください。