Insights の機能をサポートするための ArcGIS Enterprise の構成

Insights in ArcGIS Enterprise

ArcGIS Enterprise を配置したら、Insights の機能をサポートするための配置の構成を開始できます。 これらの構成設定により、Insights ユーザーはデータ ウェアハウスへの接続、データのジオコーディング、および Insights が提供するすべての解析機能へのアクセスが可能になります。

ユーティリティ サービスの構成

ポータルの特定の機能 (ユーティリティ サービスに依存する解析の実行など) を有効にするために必要なユーティリティ サービスを構成します。 各ユーティリティ サービスと各サービスでサポートされている Insights の機能を次の表に示します。

オプション説明

ジオコーディング

ユーザーが住所を指定して、位置情報をデータセットに追加できるようにします。 ユーザーの手順については、「データの位置の有効化」をご参照ください。

ジオメトリ

[バッファー/到達圏] で、ディゾルブされた境界を使用可能にします。

ルート検索

[最寄りの検索] を有効にします。

GeoEnrichment

ユーザーが [データの情報付加] を使用して、位置またはエリアに人口統計情報を追加できます。

移動モードの構成

ユーザーが [バッファー/到達圏] で、徒歩時間やトラック輸送距離などの交通手段を指定できるようにします。

注意:

ArcGIS Online のユーティリティ サービスを使用するようにポータルを構成できます。 詳細については、「ArcGIS Online ユーティリティ サービスの構成」をご参照ください。

ネットワーク非接続環境で Insights を実行している場合、フェデレーション サーバーまたはホスティング サーバーからサービスを構成する必要があります。

スケジュールの構成

Insights レポートでスケジュールを更新できるようにするには、ArcGIS Enterprise 組織でスケジュールを有効にする必要があります。 ArcGIS Enterprise を構成してスケジュール設定をサポートしたり、Portal for ArcGIS 上の次の場所にある gw-config.properties ファイルを使用して他の構成を変更したりすることができます: arcgis/portal/framework/webapps/arcgis#sharing/WEB-INF/classes/resources

注意:

スケジュールされた更新は、ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降で使用できます。

設定説明デフォルト値
config.is-tasks-scheduling-enabled

組織のスケジュール設定の有効化/無効化。

true
config.max-scheduled-active-tasks-per-user

個々のユーザーが作成可能なスケジュールの最大数。 すべてのスケジュール タイプ (Insights レポート、ArcGIS Notebooks など) は合計に加算されます。

20
config.max-scheduled-task-runs-history-count

スケジュール履歴に保存されている以前の実行数。

30
config.failed-scheduled-task-runs-to-disable

単一のスケジュールに関する 1 行内のエラーの最大数。 エラーの最大数に達すると、スケジュールされた更新は一時停止します。

5

境界レイヤーの構成

境界レイヤーを構成して、組織メンバーが、マップおよび解析でサポートされている国々の境界情報を含むフィーチャ レイヤーを使用できるようにします。

境界レイヤーを構成すれば、ユーザーは、[ページに追加] ウィンドウの [境界] タブからそれらのレイヤーを追加できます。 ユーザーは、境界レイヤーを使用してデータに場所を追加することもできます。 手順については、次のトピックをご参照ください。

ArcGIS Living Atlas コンテンツの構成

ArcGIS Living Atlas of the World登録者のコンテンツとプレミアム コンテンツを構成して、この ArcGIS Online コレクションをポータルで利用できるようにします。 デフォルトでは、ArcGIS Online アカウントへのサイン インを必要としない ArcGIS Living Atlas コンテンツが用意されています。

バッチ ジオコーディング

複数の住所に対して位置の有効化を行うために、組織で利用するジオコーダーはバッチ ジオコーディングをサポートしている必要があります。 構成可能なジオコーダーの詳細については、「ユーティリティ サービスの構成」をご参照ください。

次の手順

ArcGIS Enterprise を配置および構成したら、次の手順では Insights in ArcGIS Enterprise をインストールします。 手順については、『ArcGIS Insights in ArcGIS Enterprise のインストール』をご参照ください。