サポートされているデータベース

Insights in ArcGIS Enterprise
Insights desktop
注意:

Insights in ArcGIS Enterprise および Insights desktop では、データベース接続はサポートされます。

データベース コネクタを使用すると、Insights のデータベース テーブルに直接接続することができます。 次の表は、Insights を使用している場合に接続できる、サポートされているデータベースとそのバージョンを示しています。

Google BigQuery

BigQuery は、自動的に更新されるクラウドベースのデータベースです。 BigQuery は、サポートされるすべての Insights バージョンで使用できます。

注意:

Insights は、BigQuery に接続しているとき、サービス アカウント認証を使用します。 Insights から BigQuery への接続を作成するには、編集者、所有者、閲覧者ロールのサービス アカウントが必要です。 詳細については、Insights コネクタ ガイドの「サービス アカウントとプライベート キーの作成」をご参照ください。

制限事項

BigQuery 接続から取得されたテーブル内の文字列フィールドは、データ ウィンドウから日付/時間フィールドに変換したり、Insights 2021.3 以前で日付形式が指定されていない DATEVALUE 計算を使用して日付/時間フィールドに変換したりすることができません。 日付/時間データは、有効な日付/時間データ タイプを使用してデータベースに格納するか、有効な日付形式が指定されている式を使用して計算する必要があります。

BigQuery は、中央値とパーセンタイルに近似計算法を使用します。 そのため、BigQuery のデータセットに対して計算された中央値とパーセンタイルは、他のデータ ソースから見られる結果と一致しない場合があります。 サマリー テーブルといくつかのチャートで、中間値とパーセンタイル値の統計情報が使用できます。

注意:

箱ひげ図の中央値は、BigQuery によって計算されるおおよその中央値ではなく、正確な中央値を示します。

BigQuery は、[空間集約] または [空間的平均] のモード計算をサポートしていません。

BigQuery では空間参照 4326 (World Geodetic System 1984) のみがサポートされます。 このため、座標による位置の有効化を行うときには、空間参照 4326 のみがサポートされます。 別の空間参照を使用して位置を有効にするには、先にワークブックにデータをコピーする必要があります。

BigQuery のパーティション化テーブルはサポートされていません。 パーティション化テーブルからデータを追加するには、フィルター処理されたビューを作成する必要があります。

現在、読み取り専用の接続では以下の空間機能はサポートされていません。

  • [集計するレイヤーを選択] パラメーターでラインまたはエリアを使用する [空間集約] の使用。
  • [位置の有効化] の使用。
  • [密度の計算] の使用。
  • [密度比の計算] の使用。
  • [K 平均クラスター] の使用。
  • [空間的平均] の使用。
  • [データの情報付加] の使用。

Microsoft SQL Server

サポートされている Microsoft SQL Server のバージョンを次の表に示します。

Insights 2023.1Insights 2022.3Insights 2022.2Insights 2022.1

Standard/Enterprise エディション:

  • Microsoft SQL Server 2019 for Windows (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2019 for Linux (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2017 for Windows (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2017 for Linux (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2016 (64 ビット)

クラウド データベース サービス:

  • Microsoft Azure SQL Database
注意:

サービス パックを最新の状態に保つことをお勧めします。 SQL Server のテーブルを使用して問題が発生した場合、データベースのインスタンスに最新のサービス パックがインストールされていることを確認し、必要に応じてサービス パックを更新してください。

Oracle

サポートされている Oracle のバージョンを次の表に示します。

Insights 2023.1Insights 2022.3Insights 2022.2Insights 2022.1

Standard/Standard One/Enterprise Edition:

  • Oracle 21c
  • Oracle 19c (64 ビット)
  • Oracle 18c (64 ビット)
  • Oracle 12c R2 (64 ビット) 12.2.0.1
  • Oracle 12c R1 (64 ビット) 12.1.0.2
注意:

TNS を使用した Oracle 接続が複数の ArcGIS Server 配置で使用される場合、すべての ArcGIS Server コンピューターは以下を含む同じ Oracle 構成を持っている必要があります。

  • 同じ TNS ファイル パス
  • TNS ファイル内の同じコンテンツ (tnsnames.ora)

TNS ファイルのエントリが更新されると、Insights で変更を有効にするには ArcGIS Server を再起動する必要があります。

PostgreSQL

サポートされている PostgreSQL のバージョンを次の表に示します。

Insights 2023.1Insights 2022.3Insights 2022.2Insights 2022.1

Postgres PostGIS のサポート:

  • PostgreSQL 15 (64 ビット) (PostGIS 3.3 が付属)
  • PostgreSQL 14 (64 ビット) (PostGIS 3.1.4 が付属)
  • PostgreSQL 13 (64 ビット) および PostGIS 3.03
  • PostgreSQL 12 (64 ビット) (PostGIS 3.0.1 が付属)
  • PostGIS 2.5 の場合は PostgreSQL 11 (64 ビット)
  • PostGIS 2.4 または 2.5 の場合は PostgreSQL 10 (64 ビット)

Postgres PostGIS のサポート:

  • PostgreSQL 14 (64 ビット) (PostGIS 3.1.4 が付属)
  • PostgreSQL 13 (64 ビット) および PostGIS 3.03
  • PostgreSQL 12 (64 ビット) (PostGIS 3.0.1 が付属)
  • PostGIS 2.5 の場合は PostgreSQL 11 (64 ビット)
  • PostGIS 2.4 または 2.5 の場合は PostgreSQL 10 (64 ビット)

PostgreSQL ジオデータベースのサポート:

  • PostgreSQL 10.6 (64 ビット)
  • PostgreSQL 9.6 (64 ビット)

Spatial エクステンションが存在しない PostgreSQL データベースでは、バージョン 9.6、10、および 11 のみがサポートされています。

制限事項

座標による位置を有効にすると、データベース接続の作成に使用したユーザー アカウント以外が所有する PostgreSQL データベースのテーブルのパフォーマンスが低下します。 最適な結果を得るため、データベース接続とデータベース テーブルの所有者は同じにすることをお勧めします。

SAP HANA

サポートされている SAP HANA のバージョンを次の表に示します。

Insights 2023.1Insights 2022.3Insights 2022.2Insights 2022.1
  • SAP HANA Cloud
  • SAP HANA 2.0 SPS05
注意:

SAP HANA のモデリング ビューはサポートされていません。

Snowflake

Snowflake は、自動的に更新されるクラウドベースのデータベースです。 Snowflake は、サポートされるすべての Insights バージョンで使用できます。

制限事項

現在、結合は Snowflake のテーブルでサポートされていません。 Snowflake 内で必要な結合を含むビューを作成し、Insights でそのビューを使用できます。

現在、読み取り専用の接続では以下の空間機能はサポートされていません。

  • [集計するレイヤーを選択] パラメーターでラインまたはエリアを使用する [空間集約] の使用。
  • [位置の有効化] の使用。
  • [バッファー/到達圏] の使用。
  • [密度の計算] の使用。
  • [密度比の計算] の使用。
  • [K 平均クラスター] の使用。
  • [空間的平均] の使用。
  • [データの情報付加] の使用。

エンタープライズ ジオデータベース

Insights では、バージョン非対応のエンタープライズ ジオデータベースが定義された、サポートされている Microsoft SQL ServerOracleSAP HANA、または PostgreSQL データベースへの接続を作成できます。 ジオデータベースがバージョン対応登録されている場合、Insights で使用するためには、データをバージョン対応登録解除する必要があります。 現時点では、sde ユーザー スキーマで作成されていないジオデータベース ユーザー テーブルのみを Insights から表示およびアクセスすることができます。Insights は、ファイル ジオデータベースまたはパーソナル ジオデータベースでは直接動作しません。

ジオデータベース管理者は、Insights では使用できないシステム テーブルにもアクセスできます。 そのため、管理者以外のロールのアカウント (データ作成者、公開者、編集者、アナリスト、閲覧者) を使ってエンタープライズ ジオデータベースへの接続を作成することをお勧めします。 アナリスト ロールの使用をお勧めします。

追加のデータベース プラットフォーム

サポートされているデータベースだけでなく、Java Database Connectivity (JDBC) ドライバーを使用している他のリレーショナル データベースにもコネクタを追加することができます。 Insights で認定されている必須の構成ファイルおよびコネクタの詳細については、「Insights コネクタ ガイド」をご参照ください。

その他のデータベース コネクタは、サポートされるすべての Insights バージョンで使用できます。

制限事項

Insights は、ネットワークを介してアクセスできるクライアント サーバー データベース システムのみをサポートしています。 埋め込みデータベースなど、その他のタイプのデータベース システムはサポートされていません。

文字列フィールドは、データ ウィンドウから日付/時間フィールドに変換したり、該当するコネクタの日付形式が指定されていない DATEVALUE 計算を使用して日付/時間フィールドに変換したりすることができません。 日付/時間データは、有効な日付/時間データ タイプ (dialect.yml ファイル内に構成されている) を使用してデータベースに格納するか、有効な日付形式が指定されている式を使用して計算する必要があります。 データ タイプの構成方法の詳細については、「Insights コネクタ ガイド」をご参照ください。

現在、読み取り専用の接続では以下の空間機能はサポートされていません。

  • [集計するレイヤーを選択] パラメーターでラインまたはエリアを使用する [空間集約] の使用。
  • [位置の有効化] の使用。
  • [バッファー/到達圏] の使用。
  • [密度の計算] の使用。
  • [密度比の計算] の使用。
  • [K 平均クラスター] の使用。
  • [空間的平均] の使用。
  • [データの情報付加] の使用。
  • データベースそのものがジオメトリの計算 (長さ、面積、周長) をサポートしており、SQL 言語の設定ファイルで geometricProperties 機能が true に設定されている場合、ジオメトリの計算は読み取り専用の接続のみでサポートされます。

リソース

データベースの詳細については、次のトピックをご参照ください。

次の手順

サポートされているデータベースを把握することができました。次のステップでは、お使いのデータベース タイプに必要なベンダー ファイルをダウンロードします。 詳細については、「必須ベンダー ファイル」をご参照ください。