[最寄りの検索] は、直線距離を使用して、入力フィーチャとその近くにあるフィーチャとの間隔を計測します。 各入力フィーチャでは、指定した数の近くのフィーチャが、入力フィーチャからの距離を基準に順位が付けられます。
例
セーフティ サービスのディレクターは、都市内のどの消防署が各学校から最も近いかを確認したいと考えています。 ディレクターは、[最寄りの検索] で収集可能な情報を使用して、緊急事態が発生した場合の、各学校における主要な対応消防署および 2 番目の対応消防署を設定します。
[最寄りの検索] 機能の使用
[最寄りの検索] は、2 つのレイヤー (ポイント、ライン、またはエリア) を含むマップで実行できます。
次の手順を使用して、[最寄りの検索] 解析機能を実行します。
- 必要に応じて、マップ カードをクリックしてアクティブ化します。 ツールバーと [アクション] ボタン が表示されると、カードがアクティブになります。
- [アクション] ボタンをクリックし、[最寄りの検索] を選択します。
- [近傍検索するフィーチャを含むレイヤーを選択] で、最近接フィーチャの検索に使用するレイヤーを選択します。
- [検索するフィーチャがあるレイヤーを選択] で、最初のレイヤーに対して検索するレイヤーを選択します。
- 必要に応じて、出力される近傍フィーチャ数に合わせてフィーチャ数の制限を変更し、検索距離の制限も変更します。
- [実行] をクリックします。
使用上の注意
[近傍検索するフィーチャを含むレイヤーを選択] パラメーターには、最近接フィーチャの検索に使用されるフィーチャがある入力ポイント、ライン、エリア データセットを指定します。
[検索するフィーチャがあるレイヤーを選択] パラメーターには、最初のパラメーターに対して検索されるフィーチャがある入力ポイント、ライン、エリア データセットを指定します。
[入力レイヤー内の各場所] パラメーターには、[最近接の位置の数を設定] と [検索範囲を設定] の 2 つのオプションがあります。
オプション | デフォルト | 説明 |
---|---|---|
最近接の位置の数を設定 | 1 | オンの場合、[最寄りの検索] は、最初の入力パラメーターの各フィーチャに対して指定されたフィーチャ数を上限として返します。 オフの場合、返されるフィーチャ数に制限はありません。 |
検索範囲を設定 | 100 マイルまたは 100 キロメートル 注意:検索範囲の単位は、アカウントのデフォルト単位に基づきます。 | オンの場合、[最寄りの検索] は、検索元のフィーチャから指定した距離内にあるフィーチャのみを返します。 オフの場合、検索範囲に制限はありません。 検索範囲は、メートル、キロメートル、フィート、またはマイルの単位で指定できます。 |
[最寄りの検索] の出力は、2 つの入力レイヤーのフィーチャを接続するラインになります。 いずれかのレイヤーで他のフィーチャと接続されないフィーチャ (たとえば、他方のレイヤーのフィーチャから 100 マイル以内にないフィーチャ) は、マップから削除されます。
最寄りの検索 ツールの詳細
エリア フィーチャが入力として使用される場合、最近接の位置は、フィーチャの重心からの距離またはそこへの距離を使用して検索されます。 ArcGIS Online や ArcGIS Pro などの他の ArcGIS 製品では、エリア境界のエッジからの距離を計測します。 このため、[最寄りの検索] を使用した結果は、製品によって異なります。
データベース データセットの [最寄りの検索] 計算は、データベース内で使用できるネイティブの距離計算を使用して実行されます。 このため、距離の計算結果はデータベース タイプと空間タイプによって異なります。 データベース接続は Insights in ArcGIS Enterprise および Insights desktop で使用できます。