サポートされているデータベース

Insights in ArcGIS Enterprise
Insights desktop
注意:

データベース接続は、Insights in ArcGIS EnterpriseInsights desktop でサポートされています。

データベース コネクタを使用すると、Insights のデータベース テーブルに直接接続することができます。 次の表は、Insights を使用している場合に接続できる、サポートされているデータベースとそのバージョンを示しています。

Google BigQuery

BigQuery は、自動的に更新されるクラウドベースのデータベースです。 BigQuery は、次のバージョンの Insights でサポートされています。

Insights 2022.1Insights 2021.3Insights 2021.2Insights 2021.1Insights 2020.3

サポート*

サポート対象外

*空間機能は Insights 2021.1 ではサポートされていません。 Insights 2021.2 では、接続は読み取り専用です。

注意:

Insights は、BigQuery に接続しているとき、サービス アカウント認証を使用します。 Insights から BigQuery への接続を作成するには、編集者、所有者、閲覧者ロールのサービス アカウントが必要です。 詳細については、Insights コネクタ ガイドの「サービス アカウントとプライベート キーの作成」をご参照ください。

制限事項

BigQuery 接続から取得されたテーブル内の文字列フィールドは、データ ウィンドウから日付/時間フィールドに変換したり、Insights 2021.3 以前で日付形式が指定されていない DATEVALUE 計算を使用して日付/時間フィールドに変換したりすることができません。 日付/時間データは、有効な日付/時間データ タイプを使用してデータベースに格納するか、有効な日付形式が指定されている式を使用して計算する必要があります。

BigQuery は、中央値とパーセンタイルに近似計算法を使用します。 そのため、BigQuery のデータセットに対して計算された中央値とパーセンタイルは、他のデータ ソースから見られる結果と一致しない場合があります。 集計テーブルといくつかのチャートで、中間値とパーセンタイル値の統計情報が使用できます。

注意:

箱ひげ図の中央値は、BigQuery によって計算されるおおよその中央値ではなく、正確な中央値を示します。

BigQuery は、[空間集約] または [空間的平均] のモード計算をサポートしていません。

BigQuery では空間参照 4326 (World Geodetic System 1984) のみがサポートされます。 このため、座標による位置の有効化を行うときには、空間参照 4326 のみがサポートされます。 別の空間参照を使用して位置を有効にするには、先にワークブックにデータをコピーする必要があります。

BigQuery のパーティション化テーブルはサポートされていません。 パーティション化テーブルからデータを追加するには、フィルター処理されたビューを作成する必要があります。

現在、読み取り専用の接続では以下の空間機能はサポートされていません。

  • [集計するレイヤーを選択] パラメーターでラインまたはエリアを使用する [空間集約] の使用。
  • [位置の有効化] の使用。
  • [密度の計算] の使用。
  • [密度比の計算] の使用。
  • [K 平均クラスター] の使用。
  • [空間的平均] の使用。
  • [データの情報付加] の使用。

Microsoft SQL Server

サポートされている Microsoft SQL Server のバージョンを次の表に示します。

Insights 2022.1Insights 2021.3Insights 2021.2Insights 2021.1Insights 2020.3

Standard/Enterprise エディション:

  • Microsoft SQL Server 2019 (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2019 for Linux (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2017 (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2017 for Linux (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2016 (64 ビット)

Standard/Enterprise エディション:

  • Microsoft SQL Server 2019 (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2019 for Linux (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2017 (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2017 for Linux (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2016 (64 ビット)
  • Microsoft SQL Server 2014 (64 ビット)

クラウド データベース サービス:

  • Microsoft Azure SQL Database

Oracle

サポートされている Oracle のバージョンを次の表に示します。

Insights 2022.1Insights 2021.3Insights 2021.2Insights 2021.1Insights 2020.3

Standard/Standard One/Enterprise Edition:

  • Oracle 21c
  • Oracle 19c (64 ビット)
  • Oracle 18c (64 ビット)
  • Oracle 12c R2 (64 ビット) 12.2.0.1
  • Oracle 12c R1 (64 ビット) 12.1.0.2

Standard/Standard One/Enterprise Edition:

  • Oracle 19c (64 ビット)
  • Oracle 18c (64 ビット)
  • Oracle 12c R2 (64 ビット) 12.2.0.1
  • Oracle 12c R1 (64 ビット) 12.1.0.2

Standard/Standard One/Enterprise Edition:

  • Oracle 19c (64 ビット)
  • Oracle 18c (64 ビット)
  • Oracle 12c R2 (64 ビット) 12.2.0.1
  • Oracle 12c R1 (64 ビット) 12.1.0.2
  • Oracle 11g R2 (64 ビット) 11.2.0.4
注意:

Oracle 11g は読み取り専用機能をサポートしています。 他の Oracle データベース バージョンでは、読み取り/書き込み機能がサポートされています。

TNS を使用した Oracle 接続が複数の ArcGIS Server 配置で使用される場合、すべての ArcGIS Server コンピューターは以下を含む同じ Oracle 構成を持っている必要があります。

  • 同じ TNS ファイル パス
  • TNS ファイル内の同じコンテンツ (tnsnames.ora)

高度な文字列照合

高度な文字列照合ロジックでは、大文字と小文字を区別しない文字列比較を行って NULL と空の文字列を照合します。 このロジックによって、文字列フィールドの結合、文字列フィールドのフィルター、文字列フィールドでの等号 (=) または不等号 (<>) を使った計算の出力が向上しますが、データベースのパフォーマンスには悪影響が出ます。

Oracle データベースの高度な文字列照合機能は Insights 2020.3 以前で使用されていますが、Insights 2021.1 以降では廃止されています。 Insights 2020.3 以前で作成された接続では、手動でプロパティを変更しない限り高度な文字列照合が引き続き使用されます。

ArcGIS 管理者は、ArcGIS Server Administrator Directory の [RelationalCatalogServer]advancedStringMatching プロパティを手動で上書きできます。

PostgreSQL

サポートされている PostgreSQL のバージョンを次の表に示します。

Insights 2022.1Insights 2021.3Insights 2021.2Insights 2021.1Insights 2020.3

Postgres PostGIS のサポート:

  • PostgreSQL 14 (64 ビット) (PostGIS 3.1.4 が付属)
  • PostgreSQL 13 (64 ビット) および PostGIS 3.03
  • PostgreSQL 12 (64 ビット) (PostGIS 3.0.1 が付属)
  • PostGIS 2.5 の場合は PostgreSQL 11 (64 ビット)
  • PostGIS 2.4 または 2.5 の場合は PostgreSQL 10 (64 ビット)

Postgres PostGIS のサポート:

  • PostgreSQL 13 (64 ビット) および PostGIS 3.03
  • PostGIS 2.5 の場合は PostgreSQL 11 (64 ビット)
  • PostGIS 2.4 または 2.5 の場合は PostgreSQL 10 (64 ビット)
  • PostGIS 2.3、2.4、または 2.5 の場合は PostgreSQL 9.6 (64 ビット)

Postgres PostGIS のサポート:

  • PostGIS 2.5 の場合は PostgreSQL 11 (64 ビット)
  • PostGIS 2.4 または 2.5 の場合は PostgreSQL 10 (64 ビット)
  • PostGIS 2.3、2.4、または 2.5 の場合は PostgreSQL 9.6 (64 ビット)

PostgreSQL ジオデータベースのサポート:

  • PostgreSQL 10.6 (64 ビット)
  • PostgreSQL 9.6 (64 ビット)

Spatial エクステンションが存在しない PostgreSQL データベースでは、バージョン 9.6、10、および 11 のみがサポートされています。

SAP HANA

サポートされている SAP HANA のバージョンを次の表に示します。

Insights 2022.1Insights 2021.3Insights 2021.2Insights 2021.1Insights 2020.3
  • SAP HANA Cloud
  • SAP HANA 2.0 SPS05
  • SAP HANA Cloud
  • SAP HANA 2.0 SPS05
  • SAP HANA 2.0 SPS04
  • SAP HANA 2.0 SPS04
  • SAP HANA 2.0 SPS03
  • SAP HANA 2.0 SPS02
  • SAP HANA 1.0 SPS12
注意:

SAP HANA のモデリング ビューはサポートされていません。

Snowflake

Snowflake は、自動的に更新されるクラウドベースのデータベースです。 Snowflake は、次のバージョンの Insights でサポートされています。

Insights 2022.1Insights 2021.3Insights 2021.2Insights 2021.1Insights 2020.3

サポート*

サポート対象外

*空間機能は Insights 2021.1 ではサポートされていません。 Insights 2021.2 では、接続は読み取り専用です。

制限事項

Snowflake 接続から取得されたテーブル内の文字列フィールドは、データ ウィンドウから日付/時間フィールドに変換したり、Insights 2021.3 以前で日付形式が指定されていない DATEVALUE 計算を使用して日付/時間フィールドに変換したりすることができません。 日付/時間データは、有効な日付/時間データ タイプを使用してデータベースに格納するか、有効な日付形式が指定されている式を使用して計算する必要があります。

Snowflake では空間参照 4326 (World Geodetic System 1984) のみがサポートされます。 このため、座標による位置の有効化を行うときには、空間参照 4326 のみがサポートされます。 別の空間参照を使用して位置を有効にするには、先にワークブックにデータをコピーする必要があります。

現在、結合は Snowflake のテーブルでサポートされていません。 Snowflake 内で必要な結合を含むビューを作成し、Insights でそのビューを使用できます。

現在、読み取り専用の接続では以下の空間機能はサポートされていません。

  • [集計するレイヤーを選択] パラメーターでラインまたはエリアを使用する [空間集約] の使用。
  • [位置の有効化] の使用。
  • [バッファー/到達圏] の使用。
  • [密度の計算] の使用。
  • [密度比の計算] の使用。
  • [K 平均クラスター] の使用。
  • [空間的平均] の使用。
  • [データの情報付加] の使用。

エンタープライズ ジオデータベース

Insights in ArcGIS EnterpriseInsights desktop では、バージョン非対応のエンタープライズ ジオデータベースが定義された、サポートされている Microsoft SQL ServerOracleSAP HANA、または PostgreSQL データベースへの接続を作成できます。ジオデータベースがバージョン対応の場合、Insights で使用するためには、データをバージョン対応として登録解除する必要があります。現時点では、sde ユーザー スキーマで作成されていないジオデータベース ユーザー テーブルのみを Insights から表示およびアクセスすることができます。Insights は、ファイル ジオデータベースまたはパーソナル ジオデータベースでは直接動作しません。

追加のデータベース プラットフォーム

サポートされているデータベースだけでなく、Java Database Connectivity (JDBC) ドライバーを使用している他のリレーショナル データベースにもコネクタを追加することができます。 Insights で認定されている必須の構成ファイルおよびコネクタの詳細については、「Insights コネクタ ガイド」をご参照ください。

その他のデータベース コネクタは、次の Insights バージョンで利用できます。

Insights 2022.1Insights 2021.3Insights 2021.2Insights 2021.1Insights 2020.3

サポート

プレビュー*

サポート対象外

*空間機能は Insights 2021.1 ではサポートされていません。 Insights 2021.2 では、接続は読み取り専用です。

制限事項

Insights は、ネットワークを介してアクセスできるクライアント サーバー データベース システムのみをサポートしています。 埋め込みデータベースなど、その他のタイプのデータベース システムはサポートされていません。

文字列フィールドは、データ ウィンドウから日付/時間フィールドに変換したり、該当するコネクタの日付形式が指定されていない DATEVALUE 計算を使用して日付/時間フィールドに変換したりすることができません。 日付/時間データは、有効な日付/時間データ タイプ (dialect.yml ファイル内に構成されている) を使用してデータベースに格納するか、有効な日付形式が指定されている式を使用して計算する必要があります。 データ タイプの構成方法の詳細については、「Insights コネクタ ガイド」をご参照ください。

現在、読み取り専用の接続では以下の空間機能はサポートされていません。

  • [集計するレイヤーを選択] パラメーターでラインまたはエリアを使用する [空間集約] の使用。
  • [位置の有効化] の使用。
  • [バッファー/到達圏] の使用。
  • [密度の計算] の使用。
  • [密度比の計算] の使用。
  • [K 平均クラスター] の使用。
  • [空間的平均] の使用。
  • [データの情報付加] の使用。
  • データベースそのものがジオメトリの計算 (長さ、面積、周長) をサポートしており、SQL 言語の設定ファイルで geometricProperties 機能が true に設定されている場合、ジオメトリの計算は読み取り専用の接続のみでサポートされます。

リソース

データベースの詳細については、次のトピックをご参照ください。

次の手順

サポートされているデータベースを把握することができました。次のステップでは、お使いのデータベース タイプに必要なベンダー ファイルをダウンロードします。 詳細については、「必須ベンダー ファイル」をご参照ください。