設備フィルターの構成

ArcGIS Indoors Maps エクステンションで利用できます。

ArcGIS Indoors は、ワークスペースを予約するときに利用可能な設備のタイプに基づいて、利用できるワークスペースをフィルタリングする機能をサポートしています。 たとえば、テレビ会議用の設備がある利用可能な会議室や、デュアル モニターがある利用可能なオフィス ホテリングをユーザーがフィルタリングできるようにできます。

設備フィルターに表示される設備オプションを構成するには、設備のタイプごとに Units フィーチャクラスにフィールドを作成し、その設備が会議室、オフィス ホテリング、またはその両方に適用可能かどうかを示すコード値ドメインとタイプを関連付け、ユニット内でその設備を利用可能かどうかを示すようにフィールドを設定します。

利用可能な設備のタイプを ArcGIS Pro で構成するには、Units フィーチャクラスにフィールドを追加します。 設備のタイプごとに新しいフィールドを作成し、それを次のいずれかのコード値ドメインと関連付ける必要があります。

  • DOM_EQUIPMENT - オフィス ホテリングまたは会議室に適用可能な設備
  • DOM_EQUIPMENT_HOTEL - オフィス ホテリングのみに適用可能な設備
  • DOM_EQUIPMENT_MEETING - 会議室のみに適用可能な設備

設備フィルターは、フィールドと関連付けたドメインに基づいてワークスペース タイプ (会議室やホテリングなど) に適用されます。 追加した各設備フィールドは、Indoor Viewer および Indoors Mobile で設備ドロップダウン メニューのオプションとして表示されます。

たとえば、Monitor フィールドを作成し、DOM_EQUIPMENT ドメインを関連付けた場合、モニターの有無に基づいて利用可能なワークスペースをフィルタリングするオプションは、Viewer および Indoors モバイル アプリでホテリングと会議室をフィルタリングするときに利用できます。 Monitor フィールドを作成し、DOM_EQUIPMENT_MEETING ドメインを関連付けた場合、モニターの有無に基づいて利用可能なワークスペースをフィルタリングするオプションは、会議室の設備フィルターのみで利用できます。

注意:

これらのドメインは、ArcGIS Pro 3.0 以降の [Indoors データベースの作成 (Create Indoors Database)] ツールで Indoors データベースに作成されます。 ArcGIS Pro 2.9 以前のバージョンで Indoors ジオデータベースを作成した場合、手動でコード値ドメインを作成するか、[Indoors データベースをアップグレード (Upgrade Indoors Database)] ツールを実行して設備フィルター用のコード値ドメインを作成できるほか、インストールされている ArcGIS Pro のバージョンの最新の ArcGIS Indoors Information Model に合ったその他のスキーマ更新を行えます。

信頼できる屋内データを含む Web マップがすでにある場合 (たとえば、Space Planner で入室者とユニットの割り当てを更新している場合)、既存の Web フィーチャ レイヤーのスキーマを更新するには、Web フィーチャ レイヤーをファイル ジオデータベースにエクスポートし、ホスト フィーチャ レイヤーを上書きします。

コード値ドメインの作成

ArcGIS Pro 2.9 以前で Indoors データベースを作成した場合、設備フィルターの構成に使用される必要なドメインを手動で作成するには、次の手順を実行します。

  1. Indoors ワークスペースを含む ArcGIS Pro プロジェクトを開きます。
  2. [コンテンツ] ウィンドウで、[Units] フィーチャクラスを右クリックして、[データ設計] > [ドメイン] の順に選択します。

    Units のドメイン ビューが表示されます。

  3. [ドメイン] タブの [新しいドメイン] ボタンをクリックします。

    ドメイン ビューに行が作成され、この行の [ドメイン名] 列にポインターが配置されます。

  4. 新しいドメインを次のように構成します。
    • Name に「DOM_EQUIPMENT」と入力します。
    • Description フィールドは空白のままにします。
    • Field Type[Long] を選択します。
    • Domain Type[コード値ドメイン] を選択します。
    • Split Policy はデフォルト設定のままにします。
    • Merge Policy はデフォルト設定のままにします。
  5. ドメインのリストの横にあるグリッドで、次の値を入力します。

    コード説明

    0

    No

    1

    はい

  6. [保存] ボタン 編集の保存 をクリックして、新しいコード値ドメインを保存します。
  7. これらの手順を繰り返して、DOM_EQUIPMENT_HOTELDOM_EQUIPMENT_MEETING のドメインを作成します。

    各ドメインを構成したら、必ず [保存] ボタン 編集の保存 をクリックします。

設備フィールドの追加

設備フィルターに表示されるフィルター オプションを指定するには、設備タイプごとに Units フィーチャクラスにフィールドを追加する必要があります。 設備フィールドを追加しない場合、設備フィルターは Indoors アプリで表示されません。 各設備フィールドは、適切なコード値ドメインを使用して次のように構成する必要があります。

  • DOM_EQUIPMENT - オフィス ホテリングまたは会議室に適用可能な設備
  • DOM_EQUIPMENT_HOTEL - オフィス ホテリングのみに適用可能な設備
  • DOM_EQUIPMENT_MEETING - 会議室のみに適用可能な設備

Units フィーチャクラスにフィールドを追加するには、次の手順を実行します。

  1. Indoors ワークスペースを含む ArcGIS Pro プロジェクトを開きます。
  2. [カタログ] ウィンドウで [Units] フィーチャクラスを右クリックして、[データ設計] > [フィールド] の順に選択します。

    Units のフィールド ビューが表示されます。

  3. [フィールド] タブの [新しいフィールド] ボタンをクリックするか、[ここをクリックして、新しいフィールドを追加します。] と表示されているビューの最後の行をクリックします。

    行が作成され、ポインターは [フィールド名] 列に配置されます。

  4. 新しいフィールドを次のように構成します。
    • [フィールド名] で、フィールド名を指定します。
    • [エイリアス] で、アプリ内で設備に使用されるラベルを指定します。
    • [データ タイプ] では [Long] を選択します。
    • [NULL 値を許可] チェックボックスをオンにします。
    • [ドメイン] で、適切なコード値ドメインを指定します。
  5. [保存] ボタン 編集の保存 をクリックして、新しいフィールドを保存します。
  6. Units フィーチャクラスの属性テーブルを開いて、必要に応じて、次のいずれかの値を使用して新しい設備フィールドの値を設定します。
    • <Null> - この値を持つユニットは、設備フィールドの値が No のユニットと同じ扱いになり、新しいフィールドの設備に基づくフィルタリングされた結果にユニットは表示されません。
    • 0 - フィールドが作成された設備はユニットに含まれません。その結果、新しいフィールドの設備に基づくフィルタリングされた結果にユニットはリストされません。
    • 1 - フィールドが作成された設備がユニットに含まれています。その結果、新しいフィールドの設備に基づくフィルタリングされた結果にユニットが表示されます。
    注意:

    [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールを使用して、データに基づいて複数のレコードを一度に更新できます。 ツールを実行する前に、[ドメインの適用] チェックボックスをオンにします。

  7. 必要に応じて、これらの手順を繰り返して、その他の設備のフィールドを作成します。

構成した設備の必要なフィールドが Units フィーチャクラスに含まれるようになったので、Web マップを ArcGIS 組織で共有できます。 ユーザーは、この Web マップを使用するアプリで、[ホテリング][会議室] パネルから設備でワークスペースをフィルタリングできるようなりました。

ヒント:

Space Planner で、ワークスペースに構成済みの設備が含まれているかどうかを更新するには、その情報カードからワークスペースの属性を編集します。