Indoors エクステンションのライセンスが付与された ArcGIS 組織で利用できます。
ArcGIS アプリの主要コンポーネントは、空間エクスペリエンスを提供するマップおよびシーンです。 Indoor Viewer アプリを構成して、ArcGIS Pro と共有した Web マップおよび Web シーンを使用することができます。 Web マップにはフィーチャ レイヤーやマップ イメージ レイヤー、Web シーンにはシーン サービスが格納されています。 各実装タイプは、それぞれ長所と短所があります。 組織で相談して、どちらを実装するかを決定してください。
注意:
- シーンを作成した場合、それを Web マップに付随させる必要があります。
- Enterprise ポータルでアプリ サービスをホストするには、Indoors が Portal for ArcGIS 10.7 以降を使用してアプリ サービスをホストする必要があります。 共有前には、使用する Enterprise インストールが完全に構成されており、問題がない状態かどうか GIS システム管理者に確認してください。
ルートおよび最寄り施設の Web レイヤーの共有
ネットワークおよび最寄り施設の解析を共有して、ポイント間のルート検索や検索結果の近接ベースの並べ替えを実行できます。 Indoor Viewer で使用する屋内ネットワークを共有するには、ネットワーク データと最寄り施設の Web レイヤーを Enterprise 上の ArcGIS 組織で共有する必要があります。
最寄り施設の解析を共有するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Pro で Enterprise ポータルにサイン インします。
- ArcGIS Pro でマップを作成し、自分のサイトのネットワーク データセットを追加します。
- 最寄り施設の解析レイヤーを作成します。
- ルート解析レイヤーを作成します。
- 解析レイヤーを共有します。
- [共有] タブをクリックします。
- [共有] グループで、[Web レイヤーの公開] をクリックします。
- [構成] タブをクリックします。
- [ケーパビリティ] セクションで [ネットワーク解析] チェックボックスをオンにします。
- [分析] をクリックして、エラーを修正します。
- [公開] をクリックします。
これで、最寄り施設の検出サービスを使用して、検索結果を近接性で並べ替えることができます。
Web マップの共有
共有時には、[共有] タブに複数のオプションが表示されます。 デフォルトでは、マップはマップ イメージ レイヤーを持つ Web マップとして共有されますが、そのオプションを使用する場合には Indoors で追加の手順が必要になります。
注意:
マップは、マップ イメージ レイヤーを持つ Web マップとして共有することをお勧めします。シンボルの縮尺、高度なカートグラフィ、パフォーマンス、スケーラビリティに関して優れたサポートが提供できるからです。 ただし、Enterprise では、フィーチャ レイヤーと、個別のマップ イメージ レイヤーから派生したレイヤーを混在させることができません。 マップ イメージ レイヤーを持つ Indoors Web マップを共有し、フィーチャ レイヤーを格納する場合は、これらのレイヤーを、出力 Web マップの [コンテンツ] ウィンドウ内の Indoors マップ サービス レイヤーの上に移動します。 マップのコンテンツの描画順序をもっと細かく制御する必要がある場合には、マップ イメージ レイヤーの代わりにフィーチャ レイヤーを持つ Web マップを共有することをお勧めします。
マップ イメージ レイヤーを含む Web マップの共有
マップ イメージ レイヤーを含む Web マップを共有するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Pro で Enterprise ポータルに接続していることを確認します。
- マップにレンジ スライダーが含まれている場合は、必ず無効にします。
- マップ イメージ レイヤーを含む Web マップを共有します。
ヒント:
[構成の選択] で、[登録済みデータを参照: 調査] オプションを選択します。
- 必要に応じて、Areas または IndoorsConfig テーブルをポータルで共有します。共有するには、テーブルを右クリックし、[共有] > [テーブルとして共有] の順に選択します。
- パラメーターに入力して、[公開] をクリックします。
- Areas テーブルと IndoorsConfig テーブルを共有した場合は、Web マップにこれらのテーブルを追加します。
フィーチャ レイヤーを含む Web マップの共有
Enterprise または ArcGIS Online 上の ArcGIS 組織でフィーチャ レイヤーを含む Web マップを共有するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Pro で ArcGIS 組織に接続していることを確認します。
- フィーチャ レイヤーを含む Web マップを共有するには、次の標準の手順を実行します。
ヒント:
[構成の選択] で、[すべてのデータをコピー: 調査] オプションをオンにします。
Web シーンの共有
Web シーンを正しく共有するには、追加の要件があります。
ArcGIS 組織でシーン サービスとして Web シーンを共有することができます。 Web マップの共有の操作とは少し異なる点があります。 [Web シーンの共有] ウィンドウの [コンテンツ] タブをクリックすると、シーン サービスそのものをサポートするために組織で共有される Web レイヤーのリストを表示できます。
ヒント:
共有に先立って [分析] コマンドを使用すると、マップまたはシーンの共有前に、矛盾や潜在的な問題を発見できます。 [共有] ウィンドウで [共有] をクリックした際の不適切なキャッシュなど、解析で検出された問題を解決すると、円滑な公開に役立ちます。
Web マップまたはシーンが共有されたことを確認します。
Web マップを共有した場合、[共有] ウィンドウで選択したオプションに応じて、マップ イメージ レイヤーまたはフィーチャ レイヤーがそれをサポートするようになります。
Web シーンを共有した場合は、その ID を使用するか、対話型の Indoor Viewer Web アプリ テンプレート構成内でその Web シーンを選択することで、Indoor Viewer Web アプリにその Web シーンを追加できるようになります。
Web マップまたはシーンの共有に使用されたのと同じ ArcGIS 組織にサイン インして、それらの Web マップまたはシーンが Map Viewer または Scene Viewer で適切に動作することを確認するようお勧めします。
さらに、組織内の他のメンバーまたはグループに対するマップまたはシーンのアクセシビリティを設定することができます。 ArcGIS 組織では、アプリが使用するサービスを、アプリを使用する必要があるすべてのユーザーと共有することができます。
注意:
- サービスが全員と共有されていない場合、アプリは、ArcGIS 組織の認証情報でサイン インするようユーザーに求めます。この場合、ユーザーはサイン インしなければアプリを使用できません。
- すべてのサービスが全員と共有されている場合、誰でもサイン インせずにアプリを使用できます。