Space Planner で使用するための Web マップの共有

Indoors エクステンションのライセンスが付与された ArcGIS 組織で利用できます。

Indoor Space Planner を使用すると、入室者を個別のスペースやアクティビティ ベースの作業エリアに割り当て、共用デスクやオフィスでのホテリングにおける作業エリアを定義することができます。

Enterprise で Space Planner Web マップを共有するには、ブランチ バージョン対応を Enterprise ジオデータベースで設定し、公開時に編集可能な Web レイヤーのバージョン管理を有効にする必要があります。 この操作は、Space Planner がスペース プラン管理をサポートするために必要です。

注意:

ArcGIS Indoors を使用して Enterprise ポータルでアプリ サービスをホストするには、ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降が必要です。 共有前には、使用する ArcGIS Enterprise インストールが完全に構成されており、問題がない状態かどうかシステム管理者に確認してください。

Enterprise への Space Planner Web マップの共有

Space Planner Web マップを Enterprise ポータルに共有する作業は、複数の手順で構成されます。 ArcGIS Pro で 2 つの Space Planner マップ (ブランチ バージョン対応データセットを含むマップと、ベース データセットを含むマップ) を準備する必要があります。 ArcGIS Pro でこれらのマップのコンテンツを共有し、それらをポータル Web マップ ビューアーで 1 つのマップに結合します。

前提条件

[登録済みデータを参照] オプションを使用して Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーを共有するには、データ ストアを ArcGIS Enterprise ポータルのフェデレーション サーバーに登録する必要があります。 ポータルでジオデータベースのデータ ストアを作成するには、[登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウを使用して、公開前にデータ ストアを登録します。

注意:

Enterprise ポータルでジオデータベースをデータ ストアとして登録しない場合、レイヤーを参照データとして共有すると、アナライザー エラー メッセージが表示されます。 分析ツールのエラー メッセージをクリックして、データ ストアを登録します。

Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーの共有

バージョン対応データの共有手順は、フィーチャ レイヤーのバージョン管理機能を有効にする必要があることを除いて、他の Web レイヤーと同じです。

1. Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤー マップを ArcGIS Pro で開きます。
2. [共有] タブをクリックします。
3. [共有] グループで、[Web レイヤー] ドロップダウン矢印をクリックした後、[Web レイヤーの公開] をクリックします。

   [Web レイヤーとして共有] ウィンドウが表示されます。

4. 次の手順に従い、[Web レイヤーとして共有] ウィンドウを使用して、Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーを Enterprise ポータルに共有します。
   1. [Web レイヤーとして共有] ウィンドウの [構成] タブをクリックします。
   2. [ケーパビリティ] セクションで [バージョン管理] チェックボックスをオンにします。

      フィーチャ レイヤーをバージョニング ワークフローに追加するには、この操作が必要です。

      注意:

      このオプションがケーパビリティ リストで使用できない場合、レイヤーのソース データがバージョン対応登録されていないか、データ ストア接続でブランチ バージョニングが有効になっていない可能性があります。 続行する前に、この問題に対処する必要があります。

   3. ウィンドウの上部付近にある [プールの構成] ボタン をクリックします。
   4. [インスタンス タイプ] セクションで、[専用インスタンス] を選択します。

      注意:

      共有インスタンス プールはバージョン管理をサポートしていません。

   5. [公開] をクリックします。

Space Planner ベース データ Web マップの共有

Space Planner ベース データ マップの共有時には、[共有] タブに複数のオプションが表示されます。 デフォルトでは、マップはマップ イメージ レイヤーを含む Web マップとして共有されます。

マップ イメージ レイヤー Web マップは Enterprise でサポートされていますが、Space Planner で使用するためのフィーチャ レイヤー ベースの Web マップを共有することができます。 このオプションにより、Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーと Space Planner ベース データ Web マップの結合が非常に簡単になり、Space Planner マップの [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーの描画順序を設定できます。

フィーチャ レイヤーを含む Space Planner ベース データ Web マップの共有

フィーチャ レイヤーを含む Space Planner ベース データ Web マップを共有するには、次の手順を実行します。

1. ArcGIS Pro で Enterprise ポータルにサイン インします。
2. Space Planner ベース データ マップを開きます。
3. Space Planner　ベース データ Web マップをポータルに共有します。

   注意:

   [構成の選択] で、[すべてのデータをコピー: 調査] オプションがオンであることを確認します。

マップ イメージ レイヤーを含む Space Planner ベース データ Web マップを共有します。

マップ　イメージ レイヤー ベースの Web マップは、シンボルの縮尺、高度なカートグラフィ、パフォーマンス、スケーラビリティをサポートしています。 Space Planner ベース データ Web マップをマップ イメージ レイヤーで共有する場合、Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーは、Space Planner Web マップの [コンテンツ] ウィンドウ内のベース データ マップ イメージ レイヤーの上に配置する必要があります。 [コンテンツ] ウィンドウでレイヤー間を移動させることはできません。 Space Planner Web マップのコンテンツの描画順序をもっと細かく制御するために、Space Planner ベース データ Web マップを、マップ イメージ レイヤー ベースの Web マップではなく、フィーチャ レイヤー ベースの Web マップとして共有できます。

マップ イメージ レイヤーを含む Space Planner ベース データ Web マップを共有するには、次の手順を実行します。

1. ArcGIS Pro で Enterprise ポータルにサイン インします。
2. Space Planner ベース データ マップを開きます。
3. マップにレンジ スライダーかフロア フィルターが含まれている場合は無効にします。
4. Space Planner　ベース データ マップをポータルに共有します。

   ヒント:

   [構成の選択] で、[登録済みデータを参照: 調査] オプションがオンであることを確認します。

Enterprise でのレイヤーの結合

Enterprise ポータルの手順に従って、Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーを Space Planner ベース データ Web マップに追加し、Space Planner Web マップの構成を実行します。

Space Planner Web マップが共有されていたことを確認します。

ArcGIS Pro で共有プロセスが完了したら、[Web マップとして共有] ウィンドウで [Web マップの管理] リンクをクリックするか、ArcGIS 組織にサイン インして、Web マップまたはバージョン対応フィーチャ レイヤーが正しく共有されていることを確認できます。 また、Enterprise で、Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーと Space Planner ベース データ Web マップを新しい Space Planner Web マップに結合する必要があります。