Space Planner で使用するためのマップの準備

ArcGIS Enterprise (10.9.1)    |

Indoors エクステンションのライセンスが付与された ArcGIS 組織で利用できます。

Indoor Space Planner を使用すると、入室者を個別のスペースやアクティビティ ベースの作業エリアに割り当て、共用デスクやオフィスでのホテリングにおける作業エリアを定義することができます。

EnterpriseSpace Planner Web マップを共有するには、ブランチ バージョン対応Enterprise ジオデータベースで設定し、公開時に編集可能な Web レイヤーのバージョン管理を有効にする必要があります。 この操作は、Space Planner がスペース プラン管理をサポートするために必要です。

Space Planner アプリで使用するために、Space Planner マップを準備し ArcGIS 組織と共有する前に、ArcGIS Indoors Information Model に準拠するデータを作成する必要があります。 これには、Indoors データベースの作成と、Indoors ツールボックスのジオプロセシング ツールを使用したデータの読み込みが含まれます。

Indoors ジオデータベース ([Indoors データベースの作成 (Create Indoors Database)] ツールを使用して作成) には、Space Planner に必要なフィールド、属性、ドメインが含まれています。 スペース プランニング、ルート検索、ワークスペースの予約をサポートするために、Indoors ジオデータベースを使用して屋内 GIS を維持することをおすすめします。 [Indoor データセットの作成 (Create Indoor Dataset)] ツールを使用して屋内データセットを作成した場合、Units、Levels、Occupant の各フィーチャクラスに属性フィールドをさらに追加し、Areas テーブルを追加する必要があります。

Indoors ジオデータベース ([Indoors データベースの作成 (Create Indoors Database)] ツールを使用して作成) または Indoor データセット ([Indoor データセットの作成 (Create Indoors Dataset)] ツールを使用して作成) を使用して、屋内の GIS を管理できます。 Indoors ジオデータベースは、必要なフィールドとテーブルがデフォルトで含まれているため、スペース プランニングに最適です。 Indoor データセットを使用する場合、その他の属性フィールドを Units フィーチャクラスに追加し、Areas テーブルを作成する必要があります。 Indoors ジオデータベースを使用する場合、それ以上の手順は必要ありません。

必須のレイヤー

Space Planner で使用される Web マップは、Indoors ジオデータベースに格納されている次のフィーチャクラスとスタンドアロン テーブルを持っている必要があります。

  • 入室者フィーチャ - Indoors Model の Occupants フィーチャクラスに対応します。
    注意:

    [入室者フィーチャの生成 (Generate Occupant Features)] ツールを使用して、入室者フィーチャを作成します。

  • ユニット - Indoors Model の Units フィーチャクラスに対応します。
  • レベル - Indoors Model の Levels フィーチャクラスに対応します。
  • 施設 - Indoors Model の Facilities フィーチャクラスに対応します。
  • Areas テーブル - Indoors Model のスタンドアロンの Areas テーブルに対応します。 [Indoor データセットの作成 (Create Indoors Dataset)] ツールを使用して作成された Indoor データセットを使用している場合、Areas テーブルを作成する必要があります。
注意:

ブランチ バージョニングを使用して Enterprise ポータルに対して共有している場合は、マップへの接続からデータを読み込む前に Enterprise ジオデータベースでブランチ バージョニングを有効にします

Indoors ジオデータベースへのデータ読み込みの詳細

必要な属性

[Indoor データセットの作成 (Create Indoor Dataset)] ツールを使用して Indoor データセットを作成した場合、Space Planner アプリで使用する前に次のアイテムをデータセットに追加する必要があります。

  • Units フィーチャクラス内の割り当て可能なスペース タイプを表すコード値ドメイン
  • Units フィーチャクラスの追加の属性フィールド
  • Areas テーブル

コード値ドメインの作成

Units フィーチャクラス内の割り当て可能なスペース タイプを表す必要なコード値ドメインを作成するには、次の手順を実行します。

注意:

[Indoors データベースの作成 (Create Indoors Database)] ツールを使用して作成された Indoors ジオデータベースを使用している場合、次のコード値ドメインはすでに存在しているため、作成する必要はありません。

  1. Indoor データセットを含む ArcGIS Pro プロジェクトを開きます。
  2. [カタログ] ウィンドウで、Units フィーチャクラスを右クリックして、[データ設計] > [ドメイン] の順に選択します。

    [ドメイン] ビューが表示されます。

  3. [ドメイン] タブの [新しいドメイン] ボタン 新しいドメイン をクリックします。

    [ドメイン] ビューに行が作成され、この行の [ドメイン名] 列にポインターが配置されます。

  4. 新しいドメインを次のように構成します。
    • [名前] - DOM_ASSIGNMENT_TYPE
    • [説明] - 空白のまま
    • [フィールド タイプ] - テキスト
    • [ドメイン タイプ] - コード値ドメイン
    • [スプリット ポリシー] - デフォルト
    • [マージ ポリシー] - デフォルト
  5. [ドメイン] ビューの横にあるグリッドに、次のコードと値を入力します。

    コード

    hotdesk

    共有デスク

    hotel

    ホテリング

    none

    なし

    not assignable

    Not Assignable

    office

    Office

  6. [保存] ボタン 保存 をクリックして、新しいコード値ドメインを保存します。

Units フィーチャクラスに ASSIGNMENT_TYPE フィールドを作成するときに、このコード値ドメインを使用できるようになりました。

必要な値を Units フィーチャクラスに追加

Space Planner アプリでスペースの割り当てに Units フィーチャクラスを使用するには、次の手順に従って、エリア ID とアサインメント タイプの各フィールド、Global ID を追加します。

注意:

[Indoors データベースの作成 (Create Indoors Database)] ツールを使用して作成された Indoors ジオデータベースを使用している場合、次の属性はすでに存在しているため、作成する必要はありません。

  1. 前のセクションで作成した Indoors データセットとコード値ドメインを含む ArcGIS Pro プロジェクトを開きます。
  2. [カタログ] ウィンドウで、Units フィーチャクラスを右クリックして、[設計] > [フィールド] の順に選択します。

    フィールド ビューが表示されます。

  3. [フィールド] タブの [新しいフィールド] ボタンをクリックするか、[ここをクリックして、新しいフィールドを追加します。] と表示されているビューの最後の行をクリックします。

    ポインターは [フィールド名] 列に配置されます。

  4. 新しい属性を次のように構成します。
    • [フィールド名] - 「AREA_ID
    • [エイリアス] - 「Area ID
    • [データ タイプ] - テキスト
    • [NULL 値を許可] - オン
    • [ドメイン] - なし
    • [デフォルト] - 空白のまま
    • [長さ] - 「255
  5. 別のフィールドを追加し、次のように構成します。
    • [フィールド名] - 「ASSIGNMENT_TYPE
    • [エイリアス] - 「Assignment Type
    • [データ タイプ] - テキスト
    • [NULL 値を許可] - オン
    • [ドメイン] - DOM_ASSIGNMENT_TYPE
    • [デフォルト] - 空白のまま
    • [長さ] - 「255
  6. [保存] ボタン 保存 をクリックして、新しいフィールドを保存します。
  7. [カタログ] ウィンドウで Units フィーチャクラスを右クリックして、[管理] > [Global ID の追加] の順に選択します。

    Global ID が Units フィーチャクラス内のフィーチャに作成され、GlobalID フィールドが属性テーブルに追加されます。

Units フィーチャクラスに、Space Planner アプリで使用するために必要な属性が含まれています。

Indoor データセットに必須 Areas テーブルを追加

Space Planner アプリでホテリングおよび共用デスク エリアを作成するには、次の手順に従って、Indoor データセットに Areas テーブルを作成する必要があります。

注意:

[Indoors データベースの作成 (Create Indoors Database)] ツールを使用して作成された Indoors ジオデータベースを使用している場合、Areas テーブルを作成する必要はありません。

  1. Indoor データセットを含む ArcGIS Pro プロジェクトを開きます。
  2. [カタログ] ウィンドウで、Indoor データセットを含むジオデータベースを右クリックして、[新規] > [テーブル] の順に選択します。

    [テーブルの作成] ウィンドウの [定義] ビューが表示されます。

  3. [名前] パラメーターに、「AREAS」と入力します。
  4. [エイリアス] パラメーターに、「Areas」と入力します。
  5. [次へ] をクリックします。

    フィールド ビューが表示されます。

  6. 次のフィールド プロパティ構成を使用して Areas テーブルに必要なフィールドを作成します。

      • [フィールド名] - 「AREA_ID
      • [エイリアス] - 「Area ID
      • [データ タイプ] - テキスト
      • [NULL 値を許可] - オン
      • [長さ] - 「255
      • [フィールド名] - 「AREA_NAME
      • [エイリアス] - 「Area Name
      • [データ タイプ] - テキスト
      • [NULL 値を許可] - オン
      • [長さ] - 「255
      • [フィールド名] - 「AREA_Type
      • [エイリアス] - 「Area Type
      • [データ タイプ] - テキスト
      • [NULL 値を許可] - オン
      • [長さ] - 「255

  7. 必要に応じて、次のフィールド プロパティ構成を使用して Areas テーブルに次の追加フィールドを作成します。

    • SCHEDULE_EMAIL フィールドが含まれている場合、このフィールドを使用して、Indoors Web およびモバイル アプリで容易にスペースを予約できます。
      • [フィールド名] - 「SCHEDULE_EMAIL
      • [エイリアス] - 「Schedule Email
      • [データ タイプ] - テキスト
      • [NULL 値を許可] - オン
      • [長さ] - 「255
    • CAPACITY フィールドが含まれている場合、このフィールドを使用して、Indoors Web およびモバイル アプリでのスペース プランニングに役立つ詳細を提供できます。
      • [フィールド名] - 「CAPACITY
      • [エイリアス] - 「Capacity
      • [データ タイプ] - Short
      • [NULL 値を許可] - オン

  8. [完了] をクリックして Areas テーブルを作成します。
  9. [カタログ] ウィンドウで、Areas テーブルを右クリックして、[管理] > [Global ID の追加 (Add Global IDs)] の順に選択します。

    GlobalID フィールドが Areas テーブルに追加されます。

アサインメント タイプ フィールド値の計算

必要に応じて、Units レイヤー内のフィーチャの ASSIGNMENT_TYPE フィールド値を事前に計算して、Space Planner アプリで使用できます。これは手動で行うか、ArcGIS Pro で提供されているツールを使用してフィールドを計算することで実行できます。 後からアプリで Units フィーチャのアサインメント タイプを定義することもできます。

たとえば、次のように Units フィーチャの ASSIGNMENT_TYPE フィールド値を設定して、Space Planner アプリでプランニングを迅速にトラックできるようにします。

  • [Not Assignable] - 台所、トイレ、納戸、通路部分など、スペースの割り当てとプランニングに使用すべきでないスペース。
  • [Hot Desk] または [Hotel] - 短期間のアサインメントに使用できるスペース。 共用デスクまたはホテリングとして定義された Units フィーチャは、Space Planner アプリで [共用デスク] リストおよび [ホテリング] リストに表示されます。
  • [Office] (または適切な別の名称) - 現在従業員に割り当てられている Units フィーチャ。

次に、従業員に割り当てられている Units に [Office]ASSIGNMENT_TYPE フィールド値を設定するワークフローの例を示します。

  1. ArcGIS ProSpace Planner マップを開きます。
  2. [コンテンツ] ウィンドウで Units レイヤーを右クリックし、[テーブルの結合とリレート] > [テーブル結合 (Add Join)] の順に選択します。
  3. [入力テーブル] ドロップダウン リストから [Units] を選択します。
  4. [レイヤー、テーブル ビューのキーとなるフィールド] ドロップダウン リストから UNIT_ID を選択します。
  5. [結合テーブル] ドロップダウン リストから [Occupants] を選択します。
  6. [結合テーブル フィールド] ドロップダウン リストから UNIT_ID を選択します。
  7. [OK] をクリックして、結合を作成します。
  8. [マップ] タブの [選択] グループで、[属性条件で選択] をクリックします。

    [属性条件で選択] ウィンドウが表示されます。

  9. [入力行] で、Units レイヤーを選択します。
  10. [選択タイプ] で、[新規選択セット] を選択します。
  11. [新しい式] をクリックしてドロップダウン メニューから値を選択し、「Where occupant.UNIT_ID is not null」句を作成します。
  12. [OK] をクリックします。

    マップ内で入室者が割り当てられているすべてのユニットが選択されます。

  13. [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールを使用して、選択したユニットの ASSIGNMENT_TYPE フィールド値を「Office」に設定します。

これらの Units フィーチャに、Space Planner アプリの情報カード上の Office 名が含まれるようになります。

オプションのレイヤー

Details レイヤーを Space Planner マップに追加することもできます。 このレイヤーは、施設のリニア アセットのフットプリントを記述します。

Space Planner で、出口やイベントなどのフィーチャ用の追加レイヤーを含めることができます。 たとえば、出口用のレイヤーを追加するため、Indoors Model の Details フィーチャクラスから出口を抽出することができます。

注意:

これらのレイヤーに、適切なフィルター設定を適用します。 たとえば、[Places + Things] のレイヤーを追加している場合は、CATEGORY_TYPE="Places + Things" へのフィルター設定を更新します。

注意:

Space Planner に必要なレイヤーから派生したマップ レイヤーを含める場合は注意してください。 たとえば、Units レイヤーのみが ASSIGNMENT_TYPE 属性を含み、Occupants レイヤーのみが AREA_ID 属性を含む必要があります。 Units レイヤーと Occupants レイヤーから派生したレイヤーはこれらの値を含まないことを確認してください。そうでないと Space Planner アプリがマップを正しく読み込めない可能性があります。

Space Planner マップにレイヤーをさらに追加すると、視覚化とスペース割り当てワークフローに役立ちます。 たとえば、Zones フィーチャクラスを使用して会社の敷地を追加し、マップ上にそれを表示することができます。

Enterprise バージョン対応フィーチャ レイヤーおよびベース データ

ArcGIS ProEnterprise ポータルと共有する Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーを準備している場合、データベース接続でブランチ バージョニングが有効になっている Enterprise ジオデータベースArcGIS Indoors ワークスペースを設定する必要があります。

ArcGIS Pro で、次のデータセットのバージョン対応登録も必要です。

  • Occupants
  • 単位
  • エリア
ヒント:

デフォルト バージョンが誤って編集されないよう、バージョン プロパティを変更します。

Space Planner アプリで必要な Web マップを作成するには、以下の手順に従って ArcGIS Pro で 2 つの Space Planner マップを用意します。

  • Units、Occupants、および Areas テーブルなどのブランチ バージョン対応フィーチャ レイヤー コンテンツを含む、Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤー マップ。
  • Levels、Facilities、および含めたいフィーチャがある追加レイヤー (Exits や Events など) を含む、残りのマップ レイヤー (「ベース」データ) が含まれる、Space Planner ベース データ マップ。

Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーと Space Planner ベース データ Web マップを作成したら、ArcGIS Pro から Enterprise にそれらを共有します。 Enterprise に共有したら、ポータルにログ オンし、Map Viewer ClassicSpace Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーと Space Planner ベース データ Web マップを結合し、すぐに使用可能な新しい Space Planner Web マップとして保存します。

EnterpriseSpace Planner Web マップを作成する場合、このプロセスが最も便利かつ直接的な方法です。

Space Planner で使用するバージョン対応フィーチャ レイヤーの準備

次の手順に従い、Space Planner で使用するための Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーを作成および準備します。

  1. ArcGIS Pro を起動します。
  2. 必要に応じて、Enterprise ポータルにサイン インします。
  3. Indoors ジオデータベースへの接続を含むプロジェクトを開きます。 データベース接続をバージョン対応登録し、ブランチ バージョン対応オプションをオンにしておく必要があります。
  4. 必要に応じて、[挿入] タブをクリックし、[新規マップ] ボタン 新しいマップ をクリックしてマップを作成します。
  5. 次のテーブルに挙げられたレイヤーを追加し、対応する推奨表示設定を行います。

    レイヤー必須レイヤーの推奨表示設定

    Occupants

    はい

    オン

    単位

    はい

    オン

    エリア

    はい

    適用不可 (スタンドアロン テーブル)

  6. マップをフロア対応として構成します。
    注意:

    フロア対応でないマップは、ArcGIS Enterprise 11 の Space Planner アプリではサポートされません。

  7. 追加のレイヤーをフロア対応として構成します。
    注意:

    フロア対応でないマップは、ArcGIS Enterprise 11 の Space Planner アプリではサポートされません。

  8. 必要に応じて、レイヤーの表示縮尺範囲を設定します。
  9. 以下に従って、レイヤーのシンボル プロパティを設定します。

    Units レイヤー

    USE_TYPE 属性に従って設定します。

    Occupants レイヤー

    空のポイント シンボル (色やアウトラインがないサイズ 1 のシンボル) を使用します。

  10. Units レイヤー (NAME 属性) と Occupants レイヤー (KNOWNAS 属性) のラベリングをオンにします。

    ラベルを構成して、アプリで使用中のオフィス ユニットには入室者の名前を表示し、使用していないオフィスにはユニット名を表示して、空室になっていてアプリ内で割り当てることができるオフィスを視覚的に識別できます。使用中のオフィスのユニット名ラベルを非表示にするには、次のように Units レイヤーにラベルを構成します。

    1. [コンテンツ] ウィンドウで Units レイヤーを右クリックし、[ラベリング プロパティ] をクリックします。

      [ラベル クラス] ウィンドウが表示されます。

    2. [SQL クエリ] ボタン SQL クエリ をクリックして、[新しい式] をクリックします。
    3. 次の式を作成します。
      Where Assignment Type is not equal to office
    4. [適用] をクリックします。

    入室者ラベルは、隣接するユニットのラベルと重複することがあり、その結果、アプリ内のラベルが欠落することがあります。ラベルが重複しないようにするには、以下を実行することで Arcade 式を使用して入室者ラベルを改行します。

    1. [コンテンツ] ウィンドウで Occupants レイヤーを右クリックし、[ラベリング プロパティ] をクリックします。

      [ラベル クラス] ウィンドウが表示されます。

    2. [ラベル式] ボタン ラベル式 をクリックし、次の Arcade 式を作成します。
      Replace($feature.KNOWNAS, ' ', TextFormatting.NewLine)
    3. [適用] をクリックします。
  11. Occupants レイヤーのレイヤー プロパティの表示フィールド[KNOWNAS]、他のすべてのマップ レイヤーを [NAME] に設定します。
    注意:

    Space Planner アプリでは、情報カードのタイトルなど、アプリ内の特定のアイテムのラベル付けに表示フィールドの値を使用します。 これを ArcGIS Pro に設定することで、アプリ ユーザーの混乱を避けることができます。

  12. Occupants レイヤーと Units レイヤーのポップアップを有効化します。
    注意:

    ポップアップを構成することで、Space Planner アプリでフィーチャを操作できるようになります。これらのポップアップは重要で、Occupants フィーチャと Units フィーチャの情報カードに表示される内容を決定します。

  13. マップに [現在の XY]座標系 (WGS 1984 Web メルカトル (球体補正) など) が設定されていることを確認します。
  14. マップの名前を変更し、すべてのメタデータ フィールドを簡単に識別して入力できるようにします。
    注意:

    今後、これは Space Planner バージョン対応フィーチャ マップと呼ばれます。

  15. マップの表示範囲を設定し、すべてのマップ データを表示します。
  16. 有効にした場合は、マップのレンジ スライダーを無効にします。
    注意:

    これは重要な情報です。 レンジ スライダーを有効にすると、データが Indoors Web アプリに共有されるのを防ぐことができます。

  17. Esri がホストするベースマップまたはカスタム ベースマップをマップに追加します。

    ベースマップを構成し、Esri がホストするベースマップまたはカスタム ベクター タイル パッケージのベースマップを選択します。

  18. すべてのフィーチャ選択を解除します。

この Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤー マップは公開の準備ができており、Enterprise ポータルに対して Web フィーチャ レイヤーとして共有できます。 これで、Space Planner ベース データ マップを準備し、Space Planner ベース データ Web マップとして Enterprise ポータルに共有し、Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーと結合して Space Planner Web マップを作成する準備が整いました。

注意:

Space Planner マップのブランチ バージョン対応レイヤーを単一の Web レイヤーに結合して、フィーチャ レイヤーを管理することをお勧めします。

Space Planner ベース データ Web マップの準備

次の手順に従い、Space Planner での屋内スペースの視覚化に対応するマップを作成します。 これにより、計画の専門家が最も効率的で有用な空間プランを作成する際に重要な背景情報が得られます。

  1. ArcGIS Pro を起動します。
  2. 必要に応じて、Enterprise ポータルにサイン インします。
  3. Indoors ジオデータベースを含むプロジェクトを開きます。
    注意:

    ArcGIS ProSpace Planner ベース データ マップを作成する際、データベース接続をバージョン対応登録する必要はありません。 必要に応じて Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーと同じ接続を使用してもかまいませんが、その必要はありません。

  4. 必要に応じて、[挿入] タブをクリックし、[新規マップ] ボタン 新しいマップ をクリックしてマップを作成します。
  5. 次のテーブルに挙げられたレイヤーを追加し、対応する推奨表示設定を行います。

    レイヤー必須レイヤーの推奨表示設定

    <カテゴリ ソース> レイヤー

    いいえ

    オフ

    イベント

    いいえ

    オフ

    詳細

    いいえ

    オン

    レベル

    はい

    オン

    施設

    はい

    オン

  6. 必要に応じて、レイヤーの表示縮尺範囲を設定します。
  7. 以下に従って、レイヤーのシンボル プロパティを設定します。

    Details レイヤー

    USE_TYPE 属性に従って設定します。

    <カテゴリ ソース> レイヤー

    フィーチャ タイプを説明するフィールドに従って設定します。

    Events レイヤー

    空のポイント シンボル (色やアウトラインがないサイズ 1 のシンボル) を使用します。

    密集した範囲を含むカテゴリ レイヤーにシンボルを適用する場合は注意が必要です。 たとえば、オフィスはユニット ポリゴンの色でシンボル表示され、個別のポイント シンボルを含めることはできません。

  8. ラベルを必要とするフィーチャのラベリングをオンにします。
  9. すべてのマップ レイヤーのレイヤー プロパティの表示フィールド[NAME] に設定します。
    注意:

    Space Planner アプリでは、情報カードのタイトルなど、アプリ内の特定のアイテムのラベル付けに表示フィールドの値を使用します。 これを ArcGIS Pro に設定することで、アプリ ユーザーの混乱を避けることができます。

  10. マップ上で識別するレイヤーのポップアップを有効にします。

    ポップアップを構成することで、Space Planner アプリでフィーチャを操作できるようになります。この作業は、Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーでは非常に重要ですが、Space Planner ベース データ マップ レイヤーに対しても構成することができます。

  11. Space Planner ベース データ マップに [現在の XY]座標系 (WGS 1984 Web メルカトル (球体補正) など) が設定されていることを確認します。
  12. マップの名前を変更し、すべてのメタデータ フィールドを簡単に識別して入力できるようにします。
    注意:

    今後、これは Space Planner ベース データ マップと呼ばれます。

  13. マップの表示範囲を設定し、すべてのマップ データを表示します。
  14. 有効にした場合は、マップのレンジ スライダーを無効にします。
    注意:

    これは重要な情報です。 レンジ スライダーを有効にすると、データが Indoors Web アプリに共有されるのを防ぐことができます。

  15. Esri がホストするベースマップまたはカスタム ベースマップをマップに追加します。

    ベースマップを構成し、Esri がホストするベースマップまたはカスタム ベクター タイル パッケージのベースマップを選択します。

  16. すべてのフィーチャ選択を解除します。

これで、Space Planner ベース データ マップを Space Planner ベース データ Web マップとして Enterprise ポータルに公開および共有することができます。 ポータル マップ ビューアーで Space Planner Web マップを構成し、結果を新しい Space Planner Web マップとして保存する際、以前に準備した Space Planner バージョン対応フィーチャ レイヤーを、この Web マップに追加します。

ベースマップの構成

ベースマップは屋内マップにおいて重要であり、周辺の背景情報や視点が詰まっています。 使用するベースマップを選択する際は、マップの大縮尺に注意してください。 画像タイル ベースマップとは異なり、ベクター タイル ベースマップはサイズが小さく、高い詳細レベルをサポートしています。

組織のニーズに応じて、Esri がホストするいずれかのオンライン ベースマップ サービスを使用したり、カスタム ベースマップを作成したりできます。 次のセクションでは、Indoors のベースマップを構成するために必要な手順を示します。

Esri がホストするベースマップの使用

ArcGIS Pro で、[マップ] タブの [レイヤー] グループにある [ベースマップ] ギャラリーからベースマップを追加できます。 アクティブなポータルの構成によって、ギャラリーには、デフォルトの Esri ベースマップ、組織のギャラリー グループで共有されたマップ、および ArcGIS Pro のプロジェクトに追加したベースマップを含めることができます。

マップに Esri ベクター ベースマップをさらに追加するには、次の手順に従います。

  1. 追加するベクター ベースマップの URL をコピーします。
  2. [レイヤー] グループの [データの追加] ドロップダウン矢印をクリックします。
  3. [パスからのデータ] オプションを選択します。

    [パスからのデータの追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. URL を貼り付けます。
  5. [追加] をクリックします。

Enterprise ポータルでホストされているカスタム ベースマップの使用

Enterprise ポータルでホストされているカスタム ベースマップを使用するには、次の手順に従います。

  1. カスタム ベースマップを作成します。
  2. [ベクター タイル パッケージの作成 (Create Vector Tile Package)] ツールを使用して、ベクター タイル パッケージを作成します。

    [ベクター タイル パッケージの作成 (Create Vector Tile Package)] ツールを実行する際は、以下の調整を行って屋内の詳細レベルをサポートし、タイルを 17 倍に縮小します。

    1. [ArcGIS Online | Bing Maps | Google マップ] チェックボックスをオフにします。
    2. [タイル スキーマ] パラメーターには、Indoors シンボル リソースに含まれている VectorBasemapTilingScheme.xml ファイルを選択します。
  3. Enterprise ポータルにベクター タイル パッケージを共有します。
  4. ブラウザーで Enterprise ポータルにサイン インし、ホスト レイヤーとしてベクター タイル パッケージを公開します。
  5. Enterprise ポータルのアイテムを ArcGIS Pro のマップに追加します。
    ヒント:

    ホスト タイル レイヤーの URL がわかっている場合は、[レイヤー] グループの [データの追加] ドロップダウン矢印をクリックして [パスからのデータ] を選択し、URL をコピーして [パスからのデータの追加] ダイアログ ボックスに貼り付けることもできます。

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