標高断面

標高断面ウィジェットは、Web マップまたは Web シーン内のラインの標高断面を生成および表示します。 [断面の描画] オプションを使用すると、単一セグメントまたは複数セグメントのラインをマップ上に対話形式で描画できます。また、[ラインを選択] オプションを使用すると、ビューで選択したライン フィーチャから標高断面を作成できます (詳細については「シーンの標高断面の表示」をご参照ください)。 標高断面ウィジェットは、エクスプローラー グループで使用できます。 ウィジェットを表示するには、サイドバーの左上にある [標高断面] ボタン をクリックします。

注意:

地表レイヤーを含むシーンでは、標高断面ウィジェットは標高を表すのにシーン レイヤーを使用します。

地表レイヤーを含まないシーンまたは 2D マップでは、標高断面ウィジェットのデフォルトは World Elevation 3D サービスです。

標高とシーン

シーンを表示している場合、標高断面ウィジェットは以下を表示します。

  • 選択したポイントをまっすぐに通る点線。 ラインは地形を無視して、地表を貫く形で描画されます。
  • 点線の真上と真下にある地形断面を表示するオレンジ色の実線。
  • オレンジ色の地形断面ライン上でユーザーの位置に追従するオレンジ色の点。

点線は、通常の縮尺のシーンで役立ちます。 標高断面の途中で方向を転換する場合のリファレンス ポイントを提供します。

大陸レベルの縮尺では、点線が役立つ場面は限定されます。 点線は地球をまっすぐ貫いて選択したポイントを結ぶ一方、点線の真上にはオレンジ色のラインで地形断面が表示され続けます。 この縮尺では、地形断面のレンダリングは地球の曲率に大きく影響されます。

真上から見ると、オレンジ色のラインは正確に点線に追従しています。 ただし、オレンジ色のラインは地形断面のため、地球の表面に追従しています。このため、この縮尺では点線の真上にある大圏をトレースしていることになります。

地球低軌道の観点で、この地形断面は役に立ちません。 この縮尺では、この高さでエベレスト山も表示されません。 オレンジ色のラインは、選択したポイント間の大円距離をトレースしたものに過ぎません。

標高とマップ

マップではオレンジ色の地形断面は表示されませんが、地形断面に追従したオレンジ色の点は表示されています。 通常の縮尺では、問題ありません。 オレンジ色の点は地形断面 (非表示) に追従していますが、2D マップは上から下方向の視点で表示されるため、点線のコントロール ライン上にオレンジ色の点が表示されたままになります。

地球の曲率が大きな影響を与える大縮尺の場合のみ、点線は地球をまっすぐに貫き、オレンジ色の点は見えない地形断面ラインを大圏に沿ってトレースします。 このため、点は点線から外れているように見えますが、点線の真上に存在し続けています。 平坦化された地図投影法での 3D 空間の歪みにより、このような見た目の不一致が生じます。


このトピックの内容
  1. 標高とシーン
  2. 標高とマップ