ツールの構成要件

ArcGIS GeoBIM ツールを構成するには、以下が必要です。

サポートされている IFC および Revit のバージョンの使用

ArcGIS GeoBIM は、複数の Autodesk ソフトウェア開発キットと API を使用して、.rvt および .dwg のドキュメントをジオリファレンスします。 このため、最新の 2023 バージョンを含むすべての Revit のバージョンは、重大なエラーが発生することなく Revit 2023 にアップグレードできる限り、ArcGIS GeoBIM でサポートされています。 Revit ファイルに関する問題のトラブルシューティングについては、「ArcGIS GeoBIM ビギナーズ ガイド」ストーリーの関連セクションをご参照ください。

注意:

クラウド ワークシェアリング モデルをジオリファレンスできる Autodesk ライセンスの一部として、クラウド コラボレーションが必要です。

ArcGIS GeoBIM は、Autodesk Construction Cloud および BIM 360 プロジェクトで、buildingSMART International (bSI) データ交換規格 (IFC 4.3、IFC4、IFC2x3、IFC2x2) に基づく IFC ファイルをサポートします。ArcGIS GeoBIM はモデルをジオリファレンスする多くの IFC エンティティをサポートしていますが、IFC モデルで最適な結果を得るには、次の手順を実行します。

  1. ジオリファレンスについては buildingSMART International の「User Guide for Georeferencing in IFC v2.0」を参照し、可能であれば IFC 4.3 または IFC4 を使用してください。 ユーザー ガイドに定義されているとおり、土地測量者が提供したデータに従って、プロジェクトの参照座標 (Revit の測量点およびプロジェクトの基準点) を指定します。
  2. IFC 4.3 または IFC4 ファイルの場合、IFC エンティティ (IFCSite、IFCProjectedCRS、IFCMapConversion) がモデル内に存在することを確認します。

    たとえば、座標系の EPSG コードを入力し、プロジェクトの基準点を使用すると、Revit 2023 (IFC 4.3 の場合は Revit 2024) は IFC で正しいジオリファレンスに最適なエンティティをエクスポートします。

ArcGIS GeoBIM での IFC モデルのジオリファレンスに関するトラブルシューティング

ArcGIS GeoBIM でエンジニアリング ドキュメントの配置ツールを実行すると、モデルの計算済みバウンディング ボックスが予期しない位置に表示されることがあります。 これは、次のいずれかが原因となっている場合があります。

  • IFC ファイルをソース作成ソフトウェア (例: Revit) からエクスポートした際に、不正な参照座標系が選択された。
  • 共有座標が、.rvt モデルにリンクされているすべてのファイルに対して公開されていない。
  • ソース作成ソフトウェアで、モデルが原点 (Revit の測量点) から遠く離れた位置に配置されている。
注意:

一部の IFC ビューアーはユーザー座標系を無視またはオーバーライドすることがあるため、他の IFC ビューアーを使用した際に、間違った参照座標が表示される場合があります。

ソース モデルの座標系を修正するには、IFC モデルのエクスポートに使用されたソース ソフトウェアのエクスポート設定を確認します。 エクスポート設定を確認するには、次の手順を実行します。

  1. buildingSMART International の「User Guide for Georeferencing in IFC v2.0」ファイルの「Section 5: Embedding the Geo-Referencing Data」をご参照ください。
  2. 作成ソフトウェアから IFC ファイルをエクスポートしたユーザーに問い合わせます。
  3. IFC のエクスポートに使用されたソース ソフトウェアのエクスポート設定を確認します。
  4. 作成ソフトウェアのエクスポート設定で選択された座標系を確認します。