方向付き画像ウィジェット

方向付き画像ウィジェットにより、エンド ユーザーは、傾斜、道路側、検査など、あらゆる角度から撮影した画像、および 2D マップと 3D シーンの 360 度画像を操作および視覚化できます。 方向付き画像は、モバイル カメラ、ドローン、または地表センサーを含む、さまざまな光学カメラの画像のさまざまなソースを表すことができます。 これらの画像をマップのコンテキストに沿って表示することで、その情報価値が高まります。

このウィジェットでは、マップ上の位置をクリックするとツールとイメージ ビューアーが表示され、対象エリアを示す方向付き画像を探索できるようになります。 画像を画面移動およびズームすると、マップ上にカメラの視野が動的に表示されます。

注意:

このウィジェットは一般的な画像ソースをサポートしています。あるいは、広範囲のカメラをサポートするためにカスタムの方向付き画像タイプを作成することもできます。 大規模なコンテンツを生成しており、カスタムまたは自動化された公開ワークフローを作成したいとお考えの企業は、GitHub の方向付き画像リポジトリに示されている、サポートされたデータベース スキーマをご参照ください。

このウィジェットを使用して、次のようなアプリの設計要件をサポートします。

  • ユーザーが、建設現場でフィールド スタッフが撮影した対象物目録の写真を確認できるようにします。
  • ユーザーが、ハリケーンなどの自然災害後の物的損害を捉えた道路脇の写真を確認し、フィーチャをデジタイズすることで追加の損害を表すフィーチャを追加できるようにします。
  • ユーザーが、さまざまな角度から送電塔を表示する至近距離の検査画像を確認できるようにします。
  • 入学希望者向けのバーチャル カレッジ ツアーを作成し、パスに沿って 360 度の画像を提示できるようにします。

使用上の注意

このウィジェットを使用するには、マップ ウィジェット (データ ソースとの接続の有無にかかわらず) と接続し、ArcGIS 組織でアイテムとして公開されている方向付き画像カタログ (OIC) を追加する必要があります。 OIC は、画像コレクションの管理に使用するデータ モデルのタイプです。

方向付き画像ウィジェットを追加する場合には、はじめに、ベースマップの読み込み先にするマップ ウィジェットを選択します。 次に、表示および探索する方向付き画像カタログ (OIC) を、独自のコンテンツまたは共有グループから選択します。

アプリにこのウィジェットを含めると、イメージ ビューアー ウィンドウに、画像のナビゲートと調査を行うための以下のツールが表示されます。

  • 方向付き画像を操作するために設計された空間ナビゲーション ツール
  • 現在のビューおよびフィルター (時間を含む) に基づくクエリ
  • 画像調整オプション
  • 線形および高さの計測ツール (画像がサポートする場合)
  • 表示範囲の同期された表示
  • 現在の選択に類似する範囲と画像を表示するオプション
  • 方向付き画像にカスタム ベクター レイヤーをオーバーレイし、フィーチャを追加または編集するオプション
注意:

[ライブ ビュー] を使用してウィジェットをテストするか、アプリを保存して別のウィンドウでプレビューします。 ウィジェットを選択し、読み込む対応マップ内の位置をクリックします。 このウィジェットとツールの使用方法については、ユーザー ガイドをご参照ください。

設定

方向付き画像ウィジェットには、次の設定があります。

  • [マップ ウィジェットの選択] - マップ ウィジェットを選択します。
  • [カタログの選択] - ユーザーが表示および探索する画像を含む OIC アイテムを選択します。
    • OIC アイテムは、コンテンツや、メンバーとして参加しているグループ (自分の組織または他の組織内のグループを含む) から追加できます。アイテムの URL から直接追加することもできます。
    • 該当するオプションで、対応するグループまたはフォルダーとカタログを選択し、アイテムを参照します。
    • 使用する OIC アイテムを指定した後、[追加] をクリックします (追加したカタログは、[削除] をクリックするか、別のカタログを追加して置き換えることで削除できます)。
  • [編集の構成] - [ビューアーへのオーバーレイの追加] をオンにして、該当するレイヤーごとに [編集の有効化] を選択することで、ユーザーがイメージ ビューアーでフィーチャを追加、削除、または更新できるようにします。
    注意:

    マップまたはシーンには、編集可能なフィーチャ レイヤーが少なくとも 1 つ含まれている必要があります。

    たとえば、ユーザーは画像上にベクター レイヤーを表示し、給水栓などのオブジェクトをデジタイズして、どの角度からでも表示可能にすることができます。


このトピックの内容
  1. 使用上の注意
  2. 設定