新機能

ArcGIS Experience Builder の更新には、新しいウィジェット、新しいテンプレート、および追加のウィジェット設定が盛り込まれています。 以下にその一部を紹介します。

  • アクセシビリティ - アコーディオン ウィジェット、ブックマーク ウィジェット、検索ウィジェット、スワイプ ウィジェットの 4 つのウィジェットでもアクセシビリティ機能がサポートされるようになりました。 このリリースでは、その他のウィジェットの設定でもアクセシビリティのサポートが追加されました。 ボタン ウィジェットでは、[ページの先頭にリンク] 設定とボタンをクリック メッセージ アクションでキーボード ナビゲーションがサポートされます。 フィルター ウィジェットでは、カスタム フィルターと [水平] および [アイコン] 配置スタイルでアクセシビリティ機能がサポートされます。 テキスト ウィジェットでは、見出しレベルを定義できるようになりました。 このリリースでは、ビュー ナビゲーション ウィジェットとメニュー ウィジェットのコード構造が最適化されてそのアクセシビリティが改善されました。 テーマ設定では、アプリ ページでキーボード フォーカスがある対話形式のエレメントを示すフォーカス インジケーターの色を変更できます。 デフォルトでは、フォーカス インジケーターの色は、プライマリ テーマの色にリンクされています。 その色で、異なる色合いになります。 プライマリ テーマの色を変更すると、フォーカス インジケーターの色も変更されます。 フォーカス インジケーターの色を関連付けられているカラー ピッカーで変更すると、2 つの色のリンクは解除されますが、[リセット] をクリックすると再度リンクできます。 アクセシビリティに配慮したエクスペリエンスを作成するには、次のいずれかの全画面テンプレートを使用することをおすすめします: ビルボード、ダート、折りたたみ可能、ジュエリーボックス、ローンチパッド、プラトー、ポケット、タブ。
  • アクション - 編集、選択、ポップアップの表示という 3 つの新しいデータ アクションが追加されました。 編集データ アクションを使用すると、別のウィジェットのフィーチャを選択し、編集ウィジェットを開いて、フィーチャの編集を開始することができます。 ターゲットの編集ウィジェットがウィジェット コントローラー ウィジェットに含まれ、ソース ウィジェットと同じデータ ソースに接続されている必要があります。 選択データ アクションを使用すると、読み込まれたレコードを選択できます。 ポップアップの表示データ アクションを使用すると、選択したレコード、読み込んだレコード、または現在のレコードのポップアップをマップ上に表示できます。 オブジェクト識別子フィールドが統計データ アクションでの使用から除外されました。 選択ウィジェットとフィーチャ情報ウィジェットは、データ アクションでポップアップ フィールドを読み込みます。 いずれかのウィジェットで統計データアクションを実行すると、ポップアップで使用するフィールドの統計情報を表示できます。 テーブル ウィジェットがテーブルに表示データ アクションでそのテーブル ウィジェット自体をターゲットにすることができるようになりました。 これにより、たとえば、いくつかのレコードを選択し、それらを同じテーブルの新しいシートに表示することができます。 ズームなどの一部のメッセージ アクションで、トリガー データを選択するよう求められるようになりました。 トリガー データとは、メッセージ アクションのトリガーとなるデータです。 これは、ソース ウィジェットに接続されているすべてのデータの場合と、一部の特定のデータの場合があります。 マップ上に表示データ アクションを使用して、別のウィジェットのフィーチャをマップ ウィジェットに表示した場合、そのマップに追加したフィーチャもレイヤー リストに表示されます。 リスト ウィジェットでフィーチャを選択解除すると、ズーム メッセージ アクションまたは画面移動メッセージ アクションが構成されているマップ ウィジェットがデフォルトの範囲に戻るようになりました。 また、保留中リストに移動したウィジェットは、メッセージ アクションを追加する際に選択可能なターゲットとして表示されません。 すでにメッセージ アクションのターゲットになっているウィジェットを保留中リストに移動した場合、そのウィジェットを保留中リストに移動したデバイス モードでのみ、メッセージ アクションがオフになります。
  • ビルダー - ボタン ウィジェット、メニュー ウィジェット、ビュー ナビゲーション ウィジェット、ウィジェット コントローラー ウィジェットの高度な設定が、アプリのテーマからスタイル設定を継承できるようになりました。 [高度な設定] の下にあるいずれかのセクションが使用できない場合、その設定はテーマと同期しています。 その場合でも、高度な設定をカスタマイズすることができます。 高度な設定をカスタマイズすると、カスタマイズした各セクションの横に [リセット] ボタンが表示されます。 このボタンをクリックすると、テーマのスタイルに戻ります。 さらに、ページ、ビュー、セクション、ウィンドウを複製すると、複製されたレイアウト内のウィジェットは、元のウィジェットと同じ相互関係とフレームワークとの関係を維持します。
  • データ ソース - Experience Builder でサブタイプ グループ レイヤーがサポートされるようになりました。 さらに、Experience Builder では、フィールド情報のないダイナミック イメージ レイヤーがサポートされるようになりました。 多くのウィジェットで、データ ソースへの接続方法が統一され、改善されました。 編集ウィジェット、フィーチャ情報ウィジェット、マップ レイヤー ウィジェット、検索ウィジェット、選択ウィジェット、テーブル ウィジェットで、個々のデータ ソースに接続したり、マップ ウィジェットを操作したりすることが可能になりました。 マップ ウィジェットを操作する場合、操作元のウィジェットが現在のページ上の 1 つ目のマップに自動的に接続し、マップのデータと同期します。 ウィジェット設定では、データ ソースが同じデータ ビューを切り替えた場合、ウィジェットはすべての設定を維持します。 何も再構成する必要はありません。 テーブル ウィジェットや選択ウィジェットなどのウィジェットを、[マップ ウィジェットの操作] モードでマップ ウィジェットに接続し、レイヤーをカスタマイズしない場合、ポップアップで使用するマップ レイヤーのフィールドは使用フィールドと見なされ、それらのウィジェットからのエクスポートに表示されます。
  • エクスポート - ビルダーの [データ] パネルから新しいエクスポート設定パネルを開くことができます。 アプリ内のすべてのマップとシーン、およびサポートされているレイヤーが [レイヤー] リストに表示されます。 エクスポートを許可し、個々のレイヤーに対してサポートされるファイル形式を選択できます。 また、バッチ オプションを使用して、エクスポートをオンにし、すべてのレイヤーのファイル形式を選択することもできます。
  • 高速モード - 高速モードは、最も基本的な機能の設定だけを行う新しいアプリ編集モードです。 これは、効率的にアプリを作成することを目的とした簡略版の Experience Builder です。9 つのマップ中心テンプレートから選択できます。 ウィジェットは各テンプレートの特定の場所に追加でき、各テンプレートは中画面デバイスと小画面デバイス用に最適化されています。 高速モードで開始した後で、Experience Builder アプリのすべての編集機能にアクセスする必要が生じた場合、アプリを高速モードからフル モードに切り替えることができます。 ただし、アプリをフル モードから高速モードに切り替えることはできません。
  • 画像 - WebP 画像をアップロードできます。
  • レイヤー選択コンポーネント - レイヤーを名前で検索したり、[バッチ オプション] ドロップダウン メニューを使用して、使用可能なすべてのレイヤーにオプションを適用したりできます。 編集マップ レイヤー処理テンプレート選択スワイプテーブルの各ウィジェットはすべて、このコンポーネントを使用します。
  • 共有 - ビルダーの上部にあるツールバーの [詳細] をクリックすると、QR コードをスキャンして、アプリのドラフトと公開済みバージョンを開くことができます。これは、モバイル デバイスでアプリをすばやく表示する場合に便利です。 QR コードの .png ファイルをダウンロードすることもできます。
  • スタイル設定 - ウィジェットのスタイル設定で、ウィジェット パネルの枠線のすべての辺を同時にスタイル設定するか、個別にスタイル設定することが可能になりました。 この機能強化は、[コンテンツ] 設定に枠線の設定があるウィジェット (リスト、カード、ボタン、ビュー ナビゲーション) にも適用されます。
  • テンプレート - ポスター ウィンドウ テンプレート、カタログおよびエディフィス全画面テンプレート、プリズムおよびヴィスタ マルチページ テンプレート、4 つの新しいスクロール ページ テンプレート (ブース、FAQ、リキャップ、スカイライン) が追加されました。
  • 更新 - ビルダーで、あるタイプのウィジェットを少なくとも 1 つ開くと、そのタイプのウィジェットが利用可能な最新バージョンに更新されるようになりました。 ウィジェットを開くと、ウィジェットを含むページまたはビューに切り替わります。 ビルダーで特定タイプのウィジェットを開くと、そのタイプのすべてのウィジェットが同時にアップグレードされます。 たとえば、1 つのマップ ウィジェットを開くと、アプリ内のすべてのマップ ウィジェットが更新されます。
  • URL パラメーター - zoom_to_selection パラメーターが追加されました。 選択したフィーチャにすべてのマップでズームするには、zoom_to_selection=true をアプリの URL に追加します。 選択したフィーチャにすべてのマップで画面移動するには、zoom to selection=false を追加します。 ビルダーの左側にある [一般] タブの [URL ステータスの管理] の下に [選択フィーチャにズーム] チェックボックスが追加されました。 このチェックボックスは、[データの選択] をオンにした場合に表示されます。 ユーザーがフィーチャを選択したときに zoom_to_selection=true パラメーターをアプリの URL に含めるには、このチェックボックスをオンにします。

ウィジェット

その他の改善として、次の新しいウィジェットと更新されたウィジェットがあります。

  • アコーディオン ウィジェット (新規) - 他のウィジェットを展開および折りたたみボタンが付いた縦並びのメニューに整理するのに使用できるレイアウト コンテナーです。
  • フロー行ウィジェット (新規) - フロー行ウィジェットは、ページ上の連続した行にコンテンツを配置するのに使用できるレイアウト コンテナーです。 これは行ウィジェットに似ていますが、行ウィジェットの領域は 12 の不連続な列に分割されているのに対して、フロー行ウィジェットはスクロール ページや列ウィジェットと同様に連続しています。 フロー行ウィジェットからウィジェットを削除すると、残りのウィジェットが残りのスペースを埋めるために移動します。
  • 方向付き画像ビューアー ウィジェット (新規) - 方向付き画像レイヤーを操作および視覚化できます。このレイヤーには、あらゆる角度から取得した画像 (斜め、バブル、道路側、検査など)、および 2D マップと 3D シーンの 360 度画像を含めることができます。 方向付き画像は、モバイル カメラ、ドローン、地表センサーなど、さまざまなカメラ デバイスから取得できます。
  • 処理テンプレート ウィジェット (新規) - 関連付けられているイメージ レイヤーにラスター関数テンプレートを適用します。 ArcGIS のイメージ レイヤーには、ラスター関数テンプレートと呼ばれる処理テンプレートを関連付けることができます。これは、1 つ以上の連結されたラスター関数を含めることができる再利用可能なアイテムです。 このウィジェットを使用すると、イメージ レイヤーの表示をリアルタイムで変更できます。
  • データの追加ウィジェット - 実行時に、[データの追加] パネルのコーナーをドラッグして、サイズを変更できます。 検索語句との関連性でアイテムを並べ替えることができるようになりました。 ローカル ストレージから複数のファイルを同時にアップロードできます。 最大 30 ファイルを一度にアップロードできます。 さらに、追加した各データ ソースの [名前の変更] ボタンをウィジェット パネルに表示できます。
  • 解析ウィジェット - クロス集計とゾーンのジオメトリをテーブルに出力という 2 つの新しい空間解析ツールが追加されました。 クロス集計は、2 つのデータセット間のクロス集計をして、結果をテーブルとして出力します。 ゾーンのジオメトリをテーブルに出力は、データセット内の各ゾーンのジオメトリ計測値を計算し、結果をテーブルとして出力します。 パラメーターが必須でない場合 (必須: False)、[表示] チェックボックスをオフにして、このパラメーターをウィジェットから削除できます。 追加したカスタム ジオプロセシング ツールの名前をウィジェットの設定で編集できます。 ジオプロセシング ツールはさまざまなエラー メッセージ、警告メッセージ、ステータス メッセージを返すことがあり、カスタム ツールからユーザーに表示されるメッセージの種類を選択できるようになりました。 このウィジェットでは、カスタム ジオプロセシング ツールの入力データと出力データとして、GPArealUnitGPMultiValue:GPArealUnitGPComposite の 3 つの新しいデータ タイプがサポートされます。 このウィジェットでは、入力レイヤーとしてのマップ サービス レイヤーと、サブタイプ グループ レイヤーがサポートされるようになりました。
  • ベースマップ ギャラリー ウィジェット - ベースマップをインポートする際に、検索語句との関連性、更新日、タイトル、ビュー数、または所有者によってベースマップを並べ替えることが可能になりました。 最後の 4 つのカテゴリーでは、並べ替え方向を選択することもできます。 さらに、URL によってベースマップを追加することができます。 このウィジェットでは、VectorTileLayerImageryLayerImageryTileLayerTileLayerMapImageLayer の 5 つのタイプの URL によるベースマップ レイヤーがサポートされています。 URL によって追加したベースマップの属性 (ラベルやサムネイルなど) を編集できます。
  • ブックマーク ウィジェット - グリッド テンプレート、ギャラリー テンプレート、スライド テンプレート内のブックマークでブックマーク名を非表示にできます。 選択したテンプレートでブックマーク名または説明がサポートされている場合、フォント、スタイル、色、サイズをカスタマイズできます。 リスト テンプレートでブックマーク アイコンを非表示にできます。 グリッド テンプレートとギャラリー テンプレートで高度な配置設定が可能になりました。 接続されている Web マップまたは Web シーンのブックマーク サイズ設定を適用できます。 ブックマーク ウィジェットは現在のページにある 1 つ目のマップ ウィジェットに自動的に接続し、デフォルトで、そのマップのすべてのブックマークを表示します。 ブックマークのタイトル、説明、画像をカスタマイズする設定が強化され、さらにユーザー フレンドリーになりました。
  • Business Analyst ウィジェット - 移動時間バッファーの計算方法が増えました。 運転時間、運転時間 (未舗装道路使用)、トラック輸送時間に基づいてバッファーを計算できます。 この 3 つでは、移動方向 (施設からまたは施設へ) を選択できます。 さらに、移動時間の計算に交通量 (ライブ交通量または特定の時刻や曜日における通常の交通量に基づく) を含めることができます。 交通状況として時間オフセットを設定できます。 URL によるカスタム ジオエンリッチメント ユーティリティ サービスの追加に関する新しいドキュメントが追加されました。
  • 座標ウィジェット - 新しい [正方向変換を使用] 設定を使用して、測地基準系変換を正方向で行うか逆方向で行うかを指定できます。 追加した各座標系のラベルを入力できます。デフォルトでは、座標系名がラベルになります。
  • チャート ウィジェット - レイヤーのシンボルを使用してチャートに色を適用できるようになりました。 カテゴリー フィールドを日付フィールドにしたときに、バー チャートとカラム チャートで時間ビニングがサポートされるようになりました。 ライン チャートでは、数値フィールドをカテゴリー フィールドとして使用する場合、軸上の連続値または離散値としてフィールドを数値解析することができます。 解析とは、数値の文字列表現を数値表現に変換するプロセスのことです。 X 軸と Y 軸のラベルをオフにすることができます。 シリーズ チャートでは、空の (データ ポイントが含まれていない) シリーズをチャートと凡例で非表示にすることができます。 このウィジェットでは、データに基づいてデフォルトのタイトルが生成されるようになりました。 このタイトルはウィジェットの設定で変更できます。 補助ガイドのラベルをカスタマイズ (色、スタイル、サイズを変更) できるようになりました。 チャート ウィジェットでは、個数以外の統計で ID フィールドの使用がサポートされなくなりました。 これを行う既存のチャートがある場合、チャートが失敗することがあり、ウィジェットを再構成する必要があります。 適用可能なチャートで、値軸の目盛マーク間のスペースをピクセル単位で定義できます。 デフォルト、交互に配置、折り返しという 3 つの新しいラベル動作が追加されました。これらを使用して、カテゴリーの軸ラベルを読みやすくできます。 パイ チャートの凡例に値の数とパーセンテージのラベルを含めることができます。 データを選択していない場合や、チャートにデータが表示されていない場合に表示するメッセージを入力できます。
  • 方向付き画像 (Classic) ウィジェット (旧名称: 方向付き画像ウィジェット) - この更新で方向付き画像ビューアー ウィジェットが追加されたことにより、このウィジェットの名前は、方向付き画像 (Classic) ウィジェットになりました。
  • ルート案内ウィジェット - マップをクリックしてストップとバリアを追加することで、ルートを編集できます。 バリアを使用すると、道路ネットワークの通過できないパートを定義できます。 新しい [ルートの最適化] ツールは、最適ルートを使用してストップの最適ルートを計算します。 ウィジェットに表示される値の計測システムとして、ヤード・ポンド法またはメートル法のいずれかを選択できます。 デフォルトでは、これはプロフィール設定で定義されたシステムです。 ポイント レイヤーを検索ソースとして追加できます。 現在のマップ範囲内の場所またはフィーチャのみを含むように検索結果を制限できます。 さらに、国コードを入力して、検索結果をその国に制限することができます。 マップ レイヤー ウィジェットやマップ ウィジェットの [レイヤー] ツールなどのレイヤー リストに、ルート案内ウィジェットによって作成されたルート レイヤーを表示することができます。
  • 描画ウィジェット - マップ上にテキストを書き込むためのテキスト描画ツールが追加されました。 このツールには、フォント、フォント サイズ、色、アウトライン幅、アウトライン色、不透明度、背景色、背景の不透明度をカスタマイズできる一般的なテキスト書式設定オプションが含まれています。 描画したフィーチャをレイヤーとして、マップ レイヤー ウィジェットやマップ ウィジェットの [レイヤー] ツールなどのレイヤー リストに表示できるようになりました。 ウィジェット設定でツールチップをオンにすると、Tab を押して、フィーチャの描画中に表示するツールチップ内の値を入力できます。 ユーザーは Enter を押して入力値を設定できます。 また、Tab を押して、入力フィールド間を移動することもできます。 さらに、描画オブジェクトでは、スナップ設定がサポートされるようになりました。 ウィジェット設定で、[可変モード] を使用して、ユーザーが実行時にスナップ設定を変更できるようにしたり、[規定モード] を使用して、ユーザーが実行時に構成済みのスナップ設定を変更できないようにすることができます。 [可変モード] では、マップ上にオーバーレイするグリッドをオンにできます。 ユーザーは描画をグリッドにスナップできます。 また、このウィジェットでは、距離と平方ヤードの計測に海里とヤードを追加して、面積を計測することもできます。
  • 編集ウィジェット - 個々のデータ ソースを接続したり、マップ ウィジェットを操作したりすることができます。 編集ウィジェットをマップ ウィジェットに接続した場合、マップ ウィジェットのすべてのレイヤーが、編集ウィジェットと自動的に同期します。 特定のマップ レイヤーだけをウィジェットに接続したい場合、[レイヤーの選択] パネルを開き、[レイヤーのカスタマイズ] をオンにすることができます。 ウィジェットを最初に読み込むときに [ツールチップの有効化] オプションをデフォルトでオンにすることができます。 選択したライン フィーチャとポリゴン フィーチャの頂点を表示できます。 頂点をドラッグ、追加、削除することができます。 ウィジェットの設定で関連する編集機能をオンにした場合にのみ、[フィーチャの編集] および [フィーチャの作成] セクションが実行時にウィジェット パネルに表示されるようになりました。 [可変モード] では、マップ上にオーバーレイするグリッドをオンにできます。 ユーザーはフィーチャをグリッドにスナップできます。 選択内容の変更など、編集内容を保存せずに破棄するような操作を実行しようとすると、ウィジェットは、未保存の編集内容が失われる可能性があることを警告し、確定またはキャンセルするよう求めます。
  • 標高断面ウィジェット - 複数の標高レイヤーから標高断面を生成できます。 実行時にデータの追加ウィジェットを使用して追加したレイヤーからラインを選択し、それらのラインを使用して標高断面を生成することができます。 [選択可能レイヤー] の下に新しい設定 [次に選択可能なものをハイライト表示] が追加されました。 次に選択可能な接続されたライン セグメントをハイライト表示するかどうかを選択できます。 ユーザーが 1 つまたは複数のライン セグメントを一度に選択して標高断面を生成する操作を許可できます。 このウイジェットは、マップ ウィジェットのハイライト色を使用して、マップ上のフィーチャをハイライト表示するようになりました。 標高断面ウィジェットでフィーチャを選択すると、データ ソース レベルでもそのフィーチャが選択されるようになりました。
  • 埋め込みウィジェット - URL または HTML の iframe に自動再生パラメーターを含めると、このウィジェットで YouTube ビデオを自動的に再生できます。 YouTube ビデオを自動的に再生するには、ブラウザーのサイト設定で音を許可する必要があります。 埋め込みウィジェットに HTML でテキストを表示する場合、アプリのテーマのフォントをテキストに適用できます。
  • フィーチャ情報ウィジェット - 新しい [インデックスの表示] 設定を使用して、レイヤー内のフィーチャの総数を表示できます。 [選択の解除] ボタンをウィジェット パネルに追加できます。
  • フィルター ウィジェット - 実行時にユーザーに独自のフィルター項目を作成させる場合は、ウィジェットの設定でカスタム フィルターを追加できます。 カスタム フィルターを追加する場合、データを選択し、実行時にユーザーは式ビルダーを使用して項目と項目セットを追加することができます。 [すべてのフィルターをオフ] ボタンをウィジェット パネルに追加できます。 この更新により、[以内である][以内でない][次の間に含まれる][次の間に含まれない] の各演算子は ArcGIS Online のホスト フィーチャ サービスでのみ機能するという制限がなくなりました。
  • グリッド ウィジェット - ウィジェット ツールバーにある新しいグリッド アイテムを追加するボタンの名前が [横方向に分割] および [縦方向に分割] から [後に挿入] および [下に挿入] に変更されました。 さらに、アプリが小画面デバイスで表示されている場合に最初に表示するグリッド アイテムを選択できます。
  • リスト ウィジェット - リスト テンプレートにフロー カテゴリーが追加されました。 これらのテンプレートでは、リスト アイテムは垂直方向にスクロールし、フロー行ウィジェットのような振舞いをします。 これらのテンプレートの 1 つからウィジェットを削除すると、残りのウィジェットが残りのスペースを埋めるために移動します。
  • マップ ウィジェット - ポップアップを [デフォルト] ドッキング位置に表示するか、[カスタム] に切り替えて、マップ ウィジェットのフレーム内の 6 つのアンカー ポイントのいずれかを選択することができます。 デフォルト位置は、大画面デバイスと中画面デバイスではマップの右上隅、小画面デバイスではマップの下部です。 zoom_to_selection URL パラメーターで、recordID に基づいた選択 (id)、他のフィーチャとの相対的な位置に基づいた選択 (geometry)、属性に基づいた選択 (where) の 3 つの選択タイプすべてがサポートされるようになりました。 別のウィジェットで、マップ ウィジェットをターゲットとするレコード選択の変更トリガーとズームまたは画面移動アクションを構成した場合、[選択が解除されたら、最初のマップ範囲に戻ります] をオンにできるようになりました。 その場合、選択を解除するとただちに、ズームまたは画面移動が最初の範囲に自動的に戻ります。 マップ上に表示メッセージ アクションまたはデータ アクションを使用して、別のウィジェットのフィーチャをマップ ウィジェットに表示した場合、そのマップに追加したフィーチャもレイヤー リストに表示され、新しい設定 [操作レイヤーとして設定] を使用してこれらのレイヤーのポップアップを有効にすることができます。 ズームや画面移動などの一部のメッセージ アクションで、トリガー データを選択するよう求められるようになりました。 トリガー データとは、メッセージ アクションのトリガーとなるデータです。 これは、ソース ウィジェットに接続されているすべてのデータの場合と、一部の特定のデータの場合があります。 レコード選択の変更トリガーとフラッシュまたはフィルター アクションを構成した場合、新しい自動設定を使用して、ソース ウィジェットからのデータがマップ ウィジェットに存在する場合にウィジェットを点滅させるかフィルターすることができます。 スペースを節約するため、マップ ウィジェットの設定パネル内の設定はデフォルトで折りたたまれています。 2D マップの場合、ユーザーがズームできる縮尺範囲を制限できます。 ズーム レベルの範囲は、建物から地球全体までです。 縮尺範囲バーには、現在のマップ ビューの縮尺がインジケーターに表示されます。 最小および最大縮尺をドラッグして、範囲を変更できます。 また、2 つのドロップダウン メニューをクリックして縮尺を選択したり、特定の縮尺値を入力することもできます。 マップ バーには、接続されたマップのベースマップの詳細レベルが表示されます。 最小および最大縮尺値が両方とも詳細レベルの範囲外である場合、警告が表示されます。 さらに、[ズーム] メッセージ アクションを追加して [ズーム縮尺][自動] を選択した場合に、このウィジェットが適切な縮尺にズームする機能が改善されました。 具体的には、検索ウィジェットを使用して [ズーム] メッセージ アクションを構成し、ロケーター ソースを使用する場合、場所の住所を検索するときに、ロケーター ソースによって範囲データが生成され、Experience Builder はその範囲データを使用して、適切な縮尺にズームするようになりました。
  • マップ レイヤー ウィジェット - レイヤーごとにポップアップのオン/オフを切り替えることができます。 あるレイヤーのポップアップをオンにした場合、そのレイヤーのフィーチャをクリックするとポップアップが表示されます。 ウィジェットを最初に読み込むときに、すべてのグループ レイヤーをデフォルトで展開できます。 新しい [表示範囲] ツールを使用すると、レイヤーが表示されるズーム レベルを指定できます。 接続されたマップまたはシーンのテーブルをリストする [テーブル] セクションをウィジェットに含めることができます。 ウィジェット パネルの上部にボタンを追加できます。このボタンをクリックすると、ウィジェット内のすべてのレイヤーにバッチ オプションを適用するためのドロップダウン メニューが開きます。 スライダーを使用してレイヤーの透過表示を変更するためのツールを追加できます。 データの追加ウィジェットなどのウィジェットを使用して、実行時に追加されたレイヤーをレイヤー リストに表示できます。
  • メニュー ウィジェット - ウィジェットの背景の枠線の半径をピクセルまたはパーセントで入力できます。
  • マイ ロケーション ウィジェット - ベータ版でなくなりました。 レイヤーの表示設定は、マイ ロケーション ウィジェットとスワイプ ウィジェット、マップ レイヤー ウィジェット、マップ ウィジェットの間で同期します。 1 つのウィジェットでレイヤーを非表示にした場合、他のウィジェットでも非表示になります。 マップ レイヤー ウィジェットやマップ ウィジェットの [レイヤー] ツールなど、他のウィジェットのレイヤー リストに、マイ ロケーション ウィジェットによって作成された [位置] レイヤーと [パス] レイヤーを表示できるようになりました。
  • 近隣検索ウィジェット - データ ソースに関連データがあり、Map Viewer のポップアップで関連レコードを構成する場合、近隣検索ウィジェットで関連レコードを表示できます。 入力位置と交差するポリゴンを結果に含めることができます。 表示がオフになっているレイヤーのフィーチャを解析結果に含めることができます。 解析の実行中に読み込み中ボタンが表示されるようになりました。 解析に時間がかかりすぎている場合、このボタンをクリックすることで解析をキャンセルできます。 PDF にエクスポートできます。 高度なレポート機能は必要なく、パフォーマンスを向上させたい場合で、印刷レイアウトをカスタマイズする必要がない場合は、[エクスポート] データ アクションを使用して PDF にエクスポートしてレポートを生成することをおすすめします。 さらに、解析の入力位置をフィーチャ レイヤーとして保存し、検索エリアをポリゴン レイヤーとして保存できます。 さらに、このウィジェットではこの他に、ズーム、画面移動、マップ上に表示、位置の設定、ルートの計画の 5 つのデータ アクションもサポートされています。
  • 印刷ウィジェット - カスタム印刷サービスのレイアウトで動的エレメントがサポートされています。 印刷レイアウトにダイナミック テキストとダイナミック テーブルを含めることができます。 レイアウトに動的エレメントがある場合は、[データの選択] をクリックして、各エレメントをデータ ソースに接続できます。
  • クエリ ウィジェット - データ追加ウィジェットで追加したレイヤーなど、ユーザーがランタイム データに対して空間フィルターを実行できるようにすることができます。
  • 検索ウィジェット - 個々の検索ソースを追加したり、マップ ウィジェットを操作したりすることができます。 マップ ウィジェットに接続した場合、検索ウィジェットではデフォルトで、マップの検索ソースとしてすでに構成されているレイヤーとロケーターが使用されます。 検索ソースを変更する場合、[検索ソースのカスタマイズ] をオンにしてから、表示されたリストで使用可能なソースを選択するか、[新しい検索ソース] をクリックして新しいソースを追加することができます。 また、[データの選択] パネルでは、Web マップまたはサービスをクリックして、そのすべてのレイヤーを検索ソースとして同時に追加することができます。 結果パネルをオンにすることなく、ユーザーが検索を実行したときの最初の結果を自動的に選択できます。 ArcGIS World Geocoding Service を使用している場合、国コードを入力して、その国に結果を絞り込むことができます。 検索ソースが複数ある場合は、ユーザーが個々のソースのオンとオフを切り替えられるドロップダウン メニューを含めることができます。 [マップ ウィジェットの操作] を選択すると、現在のマップ範囲内の場所のみを含むように検索結果を制限できます。 ユーザーがローカル検索を実行する操作を許可することもできます。 ローカル検索では、現在のマップの中心に近い結果が優先されます。 ローカル検索を適用する最小縮尺を設定できます。
  • 選択ウィジェット - このウィジェットを個々のデータ ソースに接続したり、マップ ウィジェットを操作したりすることができます。 マップ ウィジェットに接続した場合、接続されているマップまたはシーンに表示されているすべてのレイヤーが、選択ウィジェットと自動的に同期します。 [レイヤーのカスタマイズ] をオンにして、選択可能にするレイヤーを選択することができます。
  • サイドバー ウィジェット - レコード選択の変更トリガーを使用するサイドバーを開くメッセージ アクションを構成する場合は、トリガー データを選択するよう求められます。 トリガー データとは、メッセージ アクションのトリガーとなるデータです。 これは、ソース ウィジェットに接続されているすべてのデータの場合と、一部の特定のデータの場合があります。 さらに、ウィジェット パネルのパーセントに基づいてサイドバーのサイズを設定することができます。
  • テーブル ウィジェット - 個々のレイヤーを接続したり、マップ ウィジェットを操作することができます。 マップ ウィジェットに接続した場合、マップ ウィジェット内のすべての Web マップまたは Web シーンがテーブル ウィジェットの設定内のリストに表示されます。 必要に応じて、テーブルに表示するレイヤーをこれらのマップやシーンから選択できます。 また、テーブル ウィジェットはテーブルに表示データ アクションでそのテーブル ウィジェット自体をターゲットにすることができます。 これは、いくつかのレコードを選択し、それらを同じテーブルの新しいシートに表示する場合などに便利です。 新しい [マップ範囲によるフィルター] ツールを使用して、現在のマップ範囲に基づいてテーブルをフィルターできます。 テーブルの各シートの最後に [添付ファイル] 列を含めることができます。 フィーチャに添付ファイルがある場合、テーブル ウィジェットから表示できます。 レイヤーで添付ファイルと編集がサポートされており、ユーザーに編集権限がある場合、ユーザーは添付ファイルを追加、更新、削除できます。
  • テキスト ウィジェット - 画像をテキスト ウィジェットに挿入できます。 ファイルは、ローカル ストレージから、または URL を指定してアップロードできます。 テキスト ウィジェットでは、https および base64 URL がサポートされています。 ファイルは、PNG、GIF、JPG、JPEG、BMP、WebP 形式でアップロードできます。 画像とテキストを整列する方法には、画像をテキストの行内に配置する、画像の周辺でテキストを折り返す、画像の上下にテキストを表示する、という 3 つのオプションがあります。 画像にリンクを設定したり、スクリーン リーダーなどの補助テクノロジ用の代替テキストを提供したりできます。 見出しと段落の書式設定をテキストに適用できます。 6 種類の見出しレベルを適用できます。 テキスト ボックス全体を選択した場合、テキストのフォント色がリストの黒丸と番号にも適用されるようになりました。
  • タイムライン ウィジェット - 個々のデータ ソースを接続したり、マップ ウィジェットを操作したりすることができます。 マップ ウィジェットに接続した場合、タイムライン ウィジェットはマップ ウィジェットのすべての時間対応データと自動的に同期します。 データを視覚化する新しい方法として [現在のフィーチャを表示] が追加されました。 このオプションを使用した場合、ある時点のデータのみがウィジェットで表示されます。 タイムラインに、スライダーに沿って移動する点が表示されます。 さらに、実行時にウィジェットが初めて読み込まれる際に適用されているタイムライン フィルター オプションをデフォルトでオンにするかオフにするかを選択できるようになりました。 ウィジェットの表示精度のレベルを、年から秒の範囲で設定できます。
  • ビュー ナビゲーション ウィジェット - ウィジェットの背景の枠線の半径をピクセルまたはパーセントで入力できます。
  • ウィジェット コントローラー ウィジェット - コントローラー内のウィジェットを整列できます。 配置の違いに気付くのは、コントローラーの幅または高さがウィジェットの全長より大きい場合だけです。 ウィジェットが多すぎてコントローラーの長さに収まらない場合、すべてのウィジェットをナビゲートするための矢印を追加したり、[その他のウィジェット] というラベルの付いたボタンをコントローラーの末尾に追加したりすることが可能になりました。 ユーザーがこのボタンをクリックすると、残りのウィジェットがリストされたウィンドウが表示されます。 ウィジェットを開くメッセージ アクションを構成する場合に、トリガー データを選択するよう求められるようになりました。 トリガー データとは、メッセージ アクションのトリガーとなるデータです。 これは、ソース ウィジェットに接続されているすべてのデータの場合と、一部の特定のデータの場合があります。 さらに、ウィジェット ツールバーに [ウィジェットの管理] ボタンが追加されました。 このボタンをクリックして、コントローラー内のすべてのウィジェットのリストを表示することができます。 ウィジェットの順序変更、削除、グループ化を行えます。 コントローラー内にグループを作成するには、[ウィジェットの管理] パネルでウィジェットを別のウィジェットの上にドラッグします。 グループはアコーディオン ウィジェットのようなものです。 グループを使用することで、コントローラーの 1 つのパネルに複数のウィジェットを配置できます。 グループにはアコーディオン ウィジェットと同じ設定がすべて備わっていますが、唯一の違いとして、ページ アウトラインに [グループ] という名前が表示されます。 コントローラー内のグループをクリックすると、そのグループ内のウィジェットが、展開/折りたたみボタンが付いた縦並びのメニューに表示されます。


このトピックの内容
  1. ウィジェット