地表面上の物質は、ドローン センサーの記録とは異なるレベルで太陽のエネルギーを反射しています。 マルチスペクトル画像バンドを正しくキャリブレーションするには、エアロゾルの含有成分、光の反射、拡散、および吸収、太陽の角度などの大気効果を考慮する必要があります。 マルチスペクトル カメラを搭載したドローンでは、キャリブレーション パネルを使用して、これらの補正を行うことができます。 キャリブレーション パネルには、安定した均一の表面があり、グラウンド トゥルースとして放射量の調整に使用できます。 一般的な方法としては、フライトの直前、フライト中、またはフライト後に、これらのパネルからマルチスペクトル画像を取得し、画像コレクションと同じ高度でグラウンド トゥルース参照データを入手します。
一部のカメラ メーカーからマルチスペクトル センサーを購入すると、キャリブレーション パネルが付属しています。 これらのパネルには、マルチスペクトル バンドごとの [平均パネル反射率] の値を示すキャリブレーション曲線が関連付けられています。
注意:
すべてのマルチスペクトル カメラが ArcGIS Drone2Map での放射量キャリブレーションに対応しているわけではありません。サポート対象のカメラについては、「マルチスペクトル カメラのサポート」をご参照ください。
MicaSense のカメラで [平均パネル反射率] の反射率を求めるには、MicaSense サポートにキャリブレーション パネルの画像を直接電子メールで送る必要があります。
放射量タイプ
[デジタル ナンバー] - 太陽、センサー、大気、および地表面上の物質の反射効果を示す未処理のピクセル値。 このタイプは画像の表示に適しています。
[放射輝度] - センサーの効果を除外し、太陽、大気、および地表面上の物質の反射効果を示すピクセル キャリブレーション。 このタイプは画像の表示に適しています。
[反射率] - センサー、太陽の角度、大気、および地表面上の物質による放射量効果を除外し、地表反射率を示す完全なピクセル キャリブレーション。 このタイプは画像の定量分析と表示に適しています。
反射率係数の計算
[数量タイプ] が [反射率] に設定されている場合は、バンドのリストを示すテーブルと、各バンドの反射率係数を計算するためのダイアログ ボックスが表示されます。
- [計算] ボタン をクリックして [パネルの反射率係数の計算] ウィンドウを開きます。
- 参照ボタンをクリックして、地表反射率パネルの画像を選択します。
- [キャリブレーション領域をスケッチ] ボタン をクリックして、パネルのキャリブレーション領域内に新しいポリゴンを描画します。
- 提示された反射率の値を [平均パネル反射率] テキスト ボックスに入力し、[OK] をクリックします。 残りのバンドに対して、このステップを繰り返します。
- [OK] をクリックして、キャリブレーション設定を保存します。