アニメーションの基礎

アニメーションを使用すると、ストーリーをマップまたはシーンで伝え、それをビデオとしてエクスポートして共有できます。 一連のキーフレームをキャプチャして、アニメーションを作成します。 各キーフレーム間のトランジションの内挿方法を構成できます。 構成を完了したら、必要に応じてアニメーションを編集できます。

アニメーションはマップまたはシーンで対話的に変更できます。または、正確な値を直接入力して、アニメーション プロパティを調整することができます。 たとえば、再生時間の長短を示すタイミングの値を更新したり、カメラの位置の値を変更したり、対象地域を表示する間を挿入したりできます。 アニメーションでオーバーレイ テキスト、画像、および形状を直接使用して詳細を追加することもできます。

アニメーションを共有する準備ができたら、適切なビデオ形式にエクスポートして、解像度とフレーム レートを設定します。 アニメーションは YouTube や Twitter など、Web サイトで直接共有できます。 アニメーションでの作業は、マップのアクティブなアニメーションでの作業と同様です。変更はマップとともに保存されます。 1 つのマップまたはシーンに複数のアニメーションを含めることができます。 既存のアニメーションを複製してから変更し、異なるプロパティを使用して同じ情報を表示できます。

新しいアニメーションの追加

[アニメーション] タブを使用して、アニメーションを構築します。 マップまたはシーンにこれまでに一度もアニメーションがなかった場合、アニメーションを追加して [アニメーション] タブに追加する必要があります。 [表示] タブの [アニメーション] グループで [追加] ボタン アニメーションの追加 をクリックします。 [アニメーション] タブが表示され、キーフレームを作成すると、[アニメーション タイムライン] ウィンドウにそのキーフレームが表示されます。

キーフレーム

キーフレームには、マップとそのレイヤーのプロパティが格納されています。 アニメーションの始点と終点を定義します。 キーフレームのシーケンスは、移動経路と再生中の表示内容の整理に使用されます。 キーフレームの再配置、再生時間の変更、およびキーフレーム間のトランジション表示の変更を行うことができます。 キーフレーム トランジション プロパティは、再生時間を含むキーフレーム間の値の内挿方法を表し、ホップや固定された直線上の移動など、さまざまな移動経路の操作に数学的手法を使用します。

キーフレームをキャプチャすると、次のプロパティがキャプチャされます。

プロパティアニメーションの例

マップ プロパティ

  • 表示範囲 (2D のマップ範囲または 3D のカメラ位置)
  • 現在のマップ時間の範囲
  • 現在のマップ範囲
  • 標高サーフェス データソースの表示設定 (3D) - 地表面およびカスタム サーフェス
  • 標高サーフェスの強調 (3D) - 地表面とカスタムサーフェス
  • カメラの視点を変更して、シーンでパレード ルートをプレビューします。
  • 時間を変更して、マップで人口変動の履歴を視覚化します。
  • 範囲を変更して、シーンで建物内の各階を表示します。

レイヤー プロパティ

  • レイヤーの表示設定 - マップまたはシーンに描画されるレイヤー
  • 透過表示
  • 垂直方向のオフセット (3D)
  • 高さ強調 (3D)
  • シンボルとレイヤーの表示設定を変更して、マップで絶滅の危機にある生息地に対する区画整理の影響を比較します。
  • 高さ強調と高度オフセットを使用して、提案された建物を地表まで下げるか形状を立ち上げて、シーンで雇用の増大を表します。

[アニメーション タイムライン] ウィンドウのキーフレーム ギャラリー内のキーフレームを操作したり、[アニメーション] タブの [編集] グループでキーフレーム リストを使用したりできます。 選択したキーフレームを使用して、ナビゲート、タイミングの更新、または追加の編集オプションの設定をすることができます。

使用可能なアニメーション設定

[アニメーション] タブはコンテキスト タブで、アクティブなマップまたはシーンにアニメーションが含まれている場合にのみ表示されます。 アニメーションの操作を開始するには、[表示] タブの [アニメーション] グループで [キーフレームの追加] ボタン アニメーションの追加 をクリックします。 この [アニメーション] タブには、アニメーションを作成、編集、エクスポートするためのすべてのツールが含まれています。 [アニメーション] タブのコントロールと設定は、想定される使用用途に従いグループ化されています。以下で説明します。

表示グループ

[表示] グループでは、アニメーションのパスとキーフレームの視覚的なフィードバックを表示できます。 場合によっては、視覚化するだけで、予想していなかった再生時の動作の原因を理解できます。 また、動的なフィードバックを基に編集作業を改善できることもあります。 [現在のキーフレームの編集] ボタン 現在のキーフレームの編集 を使用して、移動可能な編集コントロールをビューに表示します。 アニメーションを対話的に変更して、パスとキーフレームが合っていることをすぐに確認できます。 [次の編集] 次の編集 ボタンおよび [前の編集] 前の編集 ボタンを使用して各キーフレームを反復処理したり、ビューで直接クリックしてパスを修正したりできます。 デフォルトでは、オフ スクリーンの場合、マップは編集しているキーフレームにズームします。 パスとキーフレームは、ライブ再生中またはビデオへのエクスポート中は表示されません。

グループの作成

[作成] グループは、アニメーションの作成を開始する場所です。 [キーフレームの追加] キーフレームの追加 ツールは、キーフレームを作成し、キーフレーム間のパスを定義するための主要なツールです。 キーフレームの追加のドロップダウン メニューには、固定、自動調整、直線、ジャンプ、切り替えの 5 つのトランジション タイプがあり、これらを使用して内挿されるカメラ パスを制御できます。 [インポート] ボタン アニメーションのインポート オプションを使用すると、キーフレームを自動的に作成できます。 ブックマーク、時間データ、範囲データなどのオブジェクトをインポートし、事前構成された形式でキーフレームに変換できます。 キーフレームを自動的に作成し、ビューまたは選択したフィーチャの中心の周囲に円形のパスを生成することもできます。

編集グループ

[編集] グループには、アニメーションを変更するためのツールが含まれています。 キーフレームの更新、アニメーション パス上への新しいキーフレームの挿入、キーフレームの削除、およびキーフレーム間のタイミングの変更を実行できます。 [キーフレーム リスト] を使用すると、ドロップダウン リストからキーフレームを簡単に選択し、フライト パス (次のキーフレームに続くアクションのラインの曲線タイプ) などのプロパティやキーフレームのタイミングを調整できます。 [ズーム] ボタン ズーム を使用すると、選択したキーフレームの場所にマップまたはシーンを更新できます。 [アニメーション プロパティ] ウィンドウ プロパティ を使用すると、キーフレームとオーバーレイ エレメントを詳細に編集したり、アニメーションを作成するときのデフォルト設定を構成したりできます。

再生グループ

再生 コントロールを使用すると、アニメーションを確認できます。 アニメーションを実際の速度で再生したり、個々のキーフレームを 1 つずつ手動で移動することができます。 [すべて] 時間ボックスでは、アニメーションの合計時間を増減できます。また、[現在] 時間ボックスは、ビューに表示される内容です。 [現在] 時間ボックスに値を入力すると、アニメーション タイムライン上のその位置にビューが更新されます。 利便性のために、再生にはキーボード ショートカットも関連付けられています。 [タイムライン] ボタン タイムライン をクリックすると、アプリケーションの下部にある [アニメーション タイムライン] ウィンドウにアクセスできます。 対話形式の視覚的なタイムラインとキーフレームのプレビュー画像のギャラリーが表示されます。 [アニメーション タイムライン] ウィンドウは、キーフレームを作成したり選択したキーフレームを操作 (更新、削除、再生を使用した確認、再配置など) したりするために設計されています。

詳細については、「アニメーション タイムライン ウィンドウ」をご参照ください。

オーバーレイ グループ

オーバーレイは、詳細情報を提供するためにアニメーションに追加されるテキスト、画像、または形状のエレメントです。 ギャラリーには、2D テキスト、画像、ダイナミック オーバーレイ、および形状の事前設定されたオーバーレイが用意されています。 プリセットには、アニメーションへの組み込み処理を簡単にするために事前に定義された固有の書式設定がありますが、全体的にカスタマイズすることもできます。 テキスト オーバーレイには、タイトル、段落、および著作権情報が含まれています。 画像オーバーレイには、段落とウォーターマークが含まれています。 ダイナミック オーバーレイには、さらに一歩踏み込んで、カメラ情報、レンジ スライダー情報、タイム スライダー情報が組み込まれており、選択したキーフレームのマップの現在のプロパティに基づいて自動的に変化します。 形状オーバーレイ エレメントには、ポイント、楕円、四角形、矢印などがあります。 オーバーレイを編集するには、該当するオーバーレイを選択した後、[アニメーション プロパティ] ウィンドウの [オーバーレイ] タブを使用します。 テキストの変更、位置の調整、サイズや回転などのオーバーレイ エレメントの外観の更新などの編集は、画面上で実行することもできます。 グループ オーバーレイを使用すると、関連するオーバーレイを収集して簡単に構成できます。

エクスポート グループ

作成したアニメーションは、ビデオにエクスポートできます。 一連の構成済みの設定が利用できます。また、独自のカスタム プリセット形式を定義および保存することもできます。 デフォルトでは、[ビュー サイズのロック] ビュー サイズのロック が有効になっています。クリップした境界を作成すると、エクスポートの解像度設定に基づいて、表示されるビュー サイズをさらに詳細に表現することができます。 [フレームのプレビュー] ウィンドウ フレームのプレビュー では、エクスポートされたメディア形式で表示する場合と同様に、アニメーションに現在の時間を表示できます。 プレビューをアニメーション作成ワークフローの手引きとして使用すると、アニメーションのエクスポートを準備する際に役立ちます。 この方法で、オーバーレイ エレメントが含まれ、解像度設定に伴ってクリップされなくなるかどうかを確認できます。

管理グループ

1 つのマップに複数のアニメーションを含めることができます。 マップのすべてのアニメーションは、アクティブなアニメーションを設定する方法として [管理] グループにリストされています。 アクティブなアニメーションは現在作成、編集、複製、削除、エクスポートしているアニメーションです。 アニメーションは、新しい空のアニメーションか、既存のアニメーションの複製として、マップまたはシーンに挿入することができます。 アニメーションのリストはアルファベットの昇順または降順、またはマップに追加された順番に並べ替えることができます。

アニメーション タイムラインとプロパティ

[アニメーション タイムライン] ウィンドウと [アニメーション プロパティ] ウィンドウというアニメーションを作成および編集するための 2 つのウィンドウがあります。 両ウィンドウには [アニメーション] タブからアクセスします。 アニメーションがマップまたはシーンに追加されると、デフォルトでは、[アニメーション タイムライン] ウィンドウが開きます。