ArcGIS Drone2Map 2025.1 の新機能のいくつかについて以下で説明します。
処理の改善
Drone2Map 処理エンジンの最新の改善により、超高ポイント クラウド設定の使用時におけるトゥルー オルソモザイクの品質が向上しました。 大きいプロジェクトの場合は特に、処理時間も低減しました。
SLPK プロダクト用に新しいテクスチャ形式 (ktx2) が実装されました。 これにより、ローカル ハードウェアへの負荷を抑えながらより短時間で描画することが可能になり、プロジェクト サイズが最大 20 パーセント削減されます。
マルチスペクトル トゥルー オルソモザイク プロダクト
Drone2Map でマルチスペクトル データを使って作業しているときに、マルチスペクトル トゥルー オルソ プロダクトを生成できるようになりました。 これは、プロジェクト エリアを完全に垂直方向に見たビューです。これは、複数の角度からの画像を組み合わせて、オブジェクトがプロジェクト エリアのどこに存在するかにかかわらず、直下視点のみでオブジェクトを表示するシームレスなオルソ写真になるためです。
マルチスペクトル プロジェクトで、再構築の品質が不十分なエリアを修正するときに役立つ前処理ツールもサポートされるようになりました。
DSM ポイント クラウド プロダクト
新しい DSM ポイント クラウド プロダクトが Drone2Map に追加されました。 これは DTM プロダクトの派生元と同じポイント クラウドなので、DSM ポイント クラウド プロダクトで提供されるオプションを使用して DTM 出力をさらにカスタマイズできるようになりました。
このポイント クラウドを解析プロダクトとして使用することができます。3D ポイント クラウドを作成する必要はありません。 各ポイントは、内挿が行われていない生の高さと、DSM プロダクトの内挿されたサーフェスを示します。 これは樹冠などのフィーチャの正確な高さを調べるときに役立ちます。
水域マスクの改善
水域マスクのオプションを使用して、マスキング プロセス中に使用するジオメトリーのタイプを定義できるようになりました。 次の 2 つのジオメトリ タイプから選択します。
- [正確] - ポリゴンは正確に水域を定義し、橋、桟橋、ボートなどのオブジェクトは除外されます。 ポリゴン内部では、再構築された水面が水域ジオメトリに制限されます。
- [粗い] - ポリゴンに水域が完全に含まれ、水の上や近くのオブジェクトが含まれる可能性があります。 ポリゴン内部では、水面が適切に再構築され、固体表面が含まれる可能性があります。
これらの新しいジオメトリー オプションにより、柔軟性が向上し、通常は結果がより高速になります。
新しい処理レポート
新しい処理レポートが実装されました。 このレポートでは、重要なプロジェクト情報と処理結果の概要がわかりやすく示されるだけでなく、理解しやすいようにレポートの一部について説明も行われています。