水域マスクの定義

Advanced のライセンスで利用可能。

水域は、乱流と強い反射があるために、きれいに処理することが難しいことがあります。 これらの要因は、多くの場合、画像間でピクセル値を著しく変化させて、正確な再構築の妨げとなります。 [水域マスク] ツールを使用すると、水域レイヤーを描画またはインポートして、このような問題のあるエリアをマスキングし、これらのエリアを正確な結果に内挿することができます。 プロダクトの生成時に、水域ポリゴンがリアルタイムで生データに適用されるため、中間データはこの処理によって変更されません。

注意:

プロジェクトに描画またはインポートされた水域マスクは、少なくとも一部だけが飛行エリアと画像コレクションの境界内に存在しなければなりません。 それ以外の場合は、処理エラーが発生する可能性があります。

水域マスクの作成

水域マスクを作成するには、次の手順を実行します。

  1. [ホーム] タブの [前処理] グループにある [水域マスク] ボタンをクリックします。
  2. ドロップダウン リストで [水域の作成] オプションをクリックします。

    [フィーチャ作成] ウィンドウが表示されます。

  3. 編集ツールを使用して、水域エリアを定義する新しいポリゴンを描画します。
  4. [フィーチャ作成] ウィンドウを閉じます。

水域マスクのインポート

水域マスクをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. [ホーム] タブの [前処理] グループにある [水域マスク] ボタンをクリックします。
  2. ドロップダウン リストで [水域のインポート] オプションをクリックします。

    [フィーチャクラスを参照] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 水域に使用するフィーチャ レイヤーまたはシェープファイルを参照して選択し、[OK] をクリックします。

水域マスクの削除

水域マスクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. [ホーム] タブの [前処理] グループにある [水域マスク] ボタンをクリックします。
  2. ドロップダウン メニューで [水域の解除] オプションをクリックします。

    コンテンツ ウィンドウ内の水域マスク レイヤーがすべてのポリゴンから解除されます。

水域フィーチャとタイル ベース処理の併用

タイル ベース処理と修正フィーチャを併用して、再構築が不十分な領域を修正できます。 2 つの方法でタイル ベース処理のワークフローを適用できます。 最初の方法では、タイルを再処理しながら、モザイク データセットに元のタイルを維持できます。 つまり、どのタイルを維持したいかをタイルごとに選択できます。 2 番目の方法では、水域フィーチャを持つタイルを自動的に上書きし、新たに完全なトゥルー オルソを書き込みます。 元のトゥルー オルソは、バックアップとしてプロジェクト フォルダーに維持されます。 再処理に関する詳細については、「再処理」をご参照ください。

注意:

タイル ベース処理はトゥルー オルソ プロダクトにのみ行う処理のため、以下のワークフローを試みるときは、時間の節約のため、他のすべてのプロダクトをオフにすることをおすすめします。 他のプロダクトをオフにしなかった場合、オンになっているプロダクトが再生され、処理時間が長引きます。

個別タイル処理

タイルのマージ オプションを選択しなくても、作成対象のトゥルー オルソを構成できます。 これにより、すべての画像をタイルに分割したモザイク データセットが生成されます。 これらのタイルには、水域フィーチャをその上に描画して、再処理できます。

どのタイルを個別タイル ベース処理と併用するかを選択してください。

  1. [ホーム] タブから、[処理] グループの [オプション] ボタンをクリックして、[オプション] ウィンドウを開きます。
  2. [2D プロダクト] タブを参照します。
  3. [トゥルー オルソ] セクションの [タイルをマージ] チェックボックスをオフにします。
  4. [適用] をクリックし、[OK] をクリックします。
  5. [ホーム] タブの [開始] ボタンをクリックして、処理を開始します。

    トゥルー オルソ プロダクトにチェックが入っていることを確認してから、処理を開始してください。

  6. 処理が完了したら、[ホーム] タブの [水域マスク] ドロップダウン メニューをクリックします。
  7. [水域の作成] オプションを選択します。

    [フィーチャ作成] ウィンドウが表示され、描画用にポリゴン テンプレートを有効化した編集セッションが自動的に開始されます。

  8. 修正が必要な領域に新しいフィーチャを描画します。
  9. マップ ウィンドウの編集ツールバーにある [完了] ボタンをクリックします。
  10. [フィーチャ作成] ウィンドウを閉じます。
  11. [開始] を押し、描画したフィーチャを使用して、タイルの再処理を開始します。

    処理が完了したら、結果を確認します。 場合により、変更を確認するために、再処理レイヤーのチェックを外す必要があります。

  12. 新しいタイルが作成されたか確認します。

    デフォルトでは、モザイク データセットにタイルを表示するため、[最初] モザイク オペレーターが使用されます。 新しいタイルは、いずれも最初のラスター データセットとして表示されるため、表示順の最初に押し上げられます。 以降、ワークフローを実行すると、追加でタイルが作成され、同じオペレーターが継続的に使用されます。 [コンテンツ] ウィンドウのトゥルー オルソ タイル レイヤーをクリックすると、トゥルー オルソのモザイク データセット オペレーターを変更できます。 [モザイク レイヤー] タブがリボン上に表示され、ここに、モザイク データセットの表示を変更するための [画像表示順序] グループが格納されます。

一斉タイル処理

トゥルー オルソ生成のためのデフォルトのタイル マージ オプションを使用すると、タイルは個別に選択できません。 代わりに、水域フィーチャを既存のトゥルー オルソ上に描画でき、Drone2Map が自動的にタイルを再処理します。 最終的に、前処理フィーチャが適用された新しいトゥルー オルソが出来上がります。 新しい処理を実行するたびに、古いトゥルー オルソがプロジェクト フォルダーの新しいバックアップ フォルダーに保存されます。 再処理に関する詳細については、「データの再処理」をご参照ください。

タイル ベースの補正を行うには、フィーチャを描画し、トゥルー オルソを繰り返し処理します。

  1. [管理] ウィンドウでトゥルー オルソ プロダクトを確認します。
  2. [ホーム] タブの [開始] ボタンをクリックして、処理を開始します。
  3. 処理が完了したら、[ホーム] タブの [水域マスク] ドロップダウン メニューをクリックします。
  4. [水域の作成] オプションを選択します。

    [フィーチャ作成] ウィンドウが表示され、描画用にポリゴン テンプレートを有効化した編集セッションが自動的に開始されます。

  5. 修正が必要な領域に新しいフィーチャを描画します。
  6. マップ ウィンドウの編集ツールバーにある [完了] ボタンをクリックします。
  7. [フィーチャ作成] ウィンドウを閉じます。
  8. [開始] を押し、描画したフィーチャを使用して、タイルの再処理を開始します。

    処理が完了したら、結果を確認します。 場合により、変更を確認するために、再処理レイヤーのチェックを外す必要があります。 元のトゥルー オルソのバックアップが作成され、\Products\2D\True Ortho\backup 配下のプロジェクト フォルダーに保存されます。 以降、ワークフローを実行すると、継続してバックアップ フォルダーが作成され、先に処理されたトゥルー オルソがその中に保存されます。