データセット内のレコードを別のデータセット内のレコードを基準に解析できる Data Pipelines ツール (結合など) が用意されています。 たとえば、2 つのレコードが相互の 1 時間以内に存在する場合、それらのレコードが結合されます。 この解析タイプでは、時系列リレーションシップが使用されます。
時間対応データセット内のレコードは、次の 2 通りの方法で表現できます。
- 特定時点 - 時系列内の 1 つの瞬間。
- 間隔 - 開始時間と終了時間が指定されます。
時系列リレーションシップは、ISO19108 - 時間スキーマに基づきます。
入力データセット
結合ツールを使用すると、時系列的結合では、結合データセットからターゲット データセットへのレコードのマッチングが、時間におけるレコードの配置または存在に基づいて行われます。 このトピックでは、時系列リレーションシップを説明する目的で、ターゲット データセットと結合データセットを使用します。
次の凡例は、このトピック内のすべての例に適用されます。
- ターゲット レコード時間 - 緑
- 結合レコード時間 - 青
時間タイプとサポートされるリレーションシップ
次の表に、時間タイプ間の時系列結合 (時間間隔と時点との結合など) でサポートされる時系列リレーションシップを示します。
次の時間タイプ間の時系列的結合 (ターゲット レコードと結合レコード): | 特定時点と特定時点 | 特定時点と間隔 | 間隔と特定時点 | 間隔と間隔 |
---|---|---|---|---|
等しい | ![]() | ![]() | ||
期間内にある | ![]() | ![]() | ||
含む | ![]() | ![]() | ||
終了する | ![]() | ![]() | ||
終了される | ![]() | ![]() | ||
接続する | ![]() | |||
接続される | ![]() | |||
重複する | ![]() | |||
重複される | ![]() | |||
開始する | ![]() | ![]() | ||
開始される | ![]() | ![]() | ||
交差する | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
最近接 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
近接 (前) | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
近接 (後) | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
等しい
2 つの時間は、それらの特定の時点または間隔が同一である場合に、等しいと見なされます。 等しいと見なすためには、時間が同じタイプ (両方が時点、または両方が間隔の時間) でなければなりません。
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期間内にある
ターゲット フィーチャが結合フィーチャの開始と終了の間に発生する場合、ターゲット フィーチャの期間は結合フィーチャの期間内にあります。 これは、Contains とは逆の時系列リレーションシップ演算子です。 このリレーションシップは、結合レコードが時間間隔を持つ場合にのみ存在します。
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含む
結合レコード時間がターゲット時間間隔の開始と終了の間に存在する場合、ターゲット時間は結合時間を含みます (Contains)。 これは、During とは逆の時系列リレーションシップ演算子です。 このリレーションシップは、ターゲット レコードが時間間隔を持つ場合にのみ存在します。
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終了する
ターゲット フィーチャと結合フィーチャの終了が同じ時間であり、ターゲット フィーチャが結合フィーチャの後に開始する場合です。 これは、Finished by 時系列リレーションシップ演算子を補完するものであり、Starts とは逆の時系列リレーションシップ演算子です。 このリレーションシップは、結合レコードが時間間隔を持つ場合にのみ存在します。
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終了される
結合レコード時間がターゲット時間と同時に終了し、結合時間がターゲット時間の後に開始する場合、ターゲット時間は結合時間により終了され (Finished by) ます。 これは、Finishes 時系列リレーションシップ演算子を補完するものであり、Started by とは逆の時系列リレーションシップ演算子です。 このリレーションシップは、ターゲット レコードが時間間隔を持つ場合にのみ存在します。
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接続する
ターゲット フィーチャの終了時間が結合フィーチャの開始時間に等しい場合、ターゲット フィーチャは結合フィーチャに接続します。 これは、Met by 時系列リレーションシップ演算子を補完するものです。 このリレーションシップは、結合時間とターゲット時間が間隔である場合にのみ存在します。
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接続される
ターゲット フィーチャの開始時間が結合フィーチャの終了時間に等しい場合、結合フィーチャはターゲット フィーチャに接続します。 これは、Meets 時系列リレーションシップ演算子を補完するものです。 このリレーションシップは、結合時間とターゲット時間が間隔である場合にのみ存在します。
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重複する
ターゲット時間間隔の開始と終了がそれぞれ、結合時間間隔の開始と終了より前である場合、ターゲット時間は結合時間に重複します。 これは、Overlapped by 時系列リレーションシップ演算子を補完するものです。 このリレーションシップは、結合時間とターゲット時間が間隔である場合にのみ存在します。
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重複される
ターゲット時間間隔の開始と終了がそれぞれ、結合時間間隔の開始と終了より後である場合、ターゲット時間は結合時間に重複されます。 これは、Overlaps 時系列リレーションシップ演算子を補完するものです。 このリレーションシップは、結合時間とターゲット時間が間隔である場合にのみ存在します。
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開始する
ターゲット フィーチャと結合フィーチャの開始が同じ時間であり、ターゲット フィーチャが結合フィーチャの前に終了する場合です。 これは、Started by 時系列リレーションシップ演算子を補完するものであり、Finishes とは逆の時系列リレーションシップ演算子です。 このリレーションシップは、結合時間が間隔である場合にのみ存在します。
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開始される
ターゲット フィーチャと結合フィーチャの開始が同じ時間であり、ターゲット フィーチャが結合フィーチャの後に終了する場合です。 これは、Starts 時系列リレーションシップ演算子を補完するものであり、Finished by とは逆の時系列リレーションシップ演算子です。 このリレーションシップは、ターゲット時間が間隔である場合にのみ存在します。
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交差する
ターゲット フィーチャの時間のいずれかの部分が結合フィーチャの時間と交わります。 Intersects 時系列リレーションシップ演算子は、その他すべての時系列リレーションシップのタイプの組み合わせです。
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最近接
ターゲット フィーチャの時間が結合フィーチャの時間から指定された時間の範囲内にある場合です。 ユーザー指定の時間距離 (例: 1 か月) を使用すると、結合時間の両端に時間距離を追加して、Intersects 時系列リレーションシップ演算子が適用されます。
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近接 (前)
ターゲット時間が指定された時間の範囲内にあり、結合時間より前の場合、ターゲット時間は結合時間近接 (前) になります。 ユーザー指定の時間距離 (例: 1 か月) を使用すると、結合時間の最初に時間距離を追加して、Intersects 時系列リレーションシップ演算子が適用されます。
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近接 (後)
ターゲット時間が指定された時間の範囲内にあり、結合時間より後の場合、ターゲット時間は結合時間近接 (後) になります。 ユーザー指定の時間距離 (例: 1 か月) を使用すると、結合時間の最後に時間距離を追加して、Intersects 時系列リレーションシップ演算子が適用されます。
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