アクセシビリティーの実践を設計に取り込むことはダッシュボード作成者の役割ですが、ユーザーがダッシュボードに期待する組み込みのアクセシビリティー機能を以下に示します。
キーボードによるナビゲーション
ナビゲーションに使用する標準的なキーは Tab、Shift + Tab、Enter、Escape (Esc)、矢印キーです。 ダッシュボードでは次のように使用します。
- Tab は、パネル、エレメント、対話型フィーチャ (ボタンなど) 間でフォーカスを順方向に移動します。
- Shift + Tab は、フォーカスを反対方向に移動します。
- Enter はリンクやボタンをアクティブにし、選択します。
- 矢印キーを使用すると、エレメントまたはセレクター内のデータ ポイント、カテゴリー、値の間を移動できます。
タブ順
キーボード ナビゲーションとともに、タブ順を理解することも重要です。 タブ順とは、Tab キーを使用してダッシュボードをナビゲートする際に、対話型エレメント間でフォーカスが移る順序を指します。ダッシュボードのナビゲーションには、パネルとエレメント間の上位レベルのナビゲーションと、これらの領域内の第 2 レベルのナビゲーションの 2 種類があります。
- 上位レベルのナビゲーションでは、異なるパネル間や、ダッシュボードの表示エレメント間を移動します。 ダッシュボードを初めて開いた時に Tab キーを押すと、ヘッダー、サイドバー、エレメント、リセット ボタン (ある場合) を、上から下、左から右の順に、フォーカスが移動します。 スプラッシュ画面が構成されている場合、フォーカスはスプラッシュ画面の最初の対話型アイテム (リンク、終了ボタンなど) にあります。 スプラッシュ画面を終了すると、Tab キーを使用してヘッダー、サイドバー、その他のダッシュボード領域を移動できます。
- 第 2 レベルのナビゲーションとは、特定のパネルやエレメント内を移動することです。 Enter キーでエリアを選択すると、ユーザーは Tab キー、矢印キー、Enter キーを使用して操作し、そのセクション内のデータやフィーチャを探索できます。 たとえば、サイドバーでオプションのフィルターが可能な場合、Tab キーを使用してフィルターを選択し、カテゴリー間を移動し、選択を適用またはリセットできます。
フォーカスの状態
キーボードを使用してダッシュボードを移動する場合、キーボードのフォーカス状態は、ページ上の現在の領域を示します。 通常、フォーカスはその領域を強調する境界線として示されます。 これにより、ユーザーはキーボードを使用して操作できる領域を確認できます。
スクリーン リーダーの互換性
一般的に、ArcGIS Dashboards は スクリーン リーダーと互換するよう設計されています。 たとえば、目に見えるテキストは通常は音声で読み上げられ、ボタンには名前が付けられ、識別されます。 スクリーン リーダーが読み上げる情報はオペレーティング システムや使用するブラウザーによって異なる場合があります。 ArcGIS Dashboards は Safari の VoiceOver (macOS) と Firefox の NVDA (Windows) でテストされています。 モバイル デバイスもスクリーン リーダーに対応しています (iOS デバイスの VoiceOver など)。