タイム ゾーンを使用すると、ダッシュボードを拡張することができます。 タイム ゾーンを設定することで、日時の値の処理方法と表示方法を制御できます。
タイム ゾーンの設定
ダッシュボード エレメントのデータ ソースには、1 つまたは複数の日付フィールドを介して時間情報が含まれていることがあります。 これらのフィールドに格納されている日時の値を、リスト、テーブル、詳細などのエレメントでの表示に使用したり、時系列シリアル チャート上の時間ビンに解析したりすることができます。 タイム ゾーンを設定するには、次の手順を実行します。
- (暗い背景の) ツールバーで、[時間と地域] ボタンをクリックします。
- [タイム ゾーン] で、次のいずれか 1 つを選択します。
- [デバイスのタイム ゾーン] - ダッシュボードの表示に使用されるデバイスで設定されたタイム ゾーンを使用して日時の値が表示されます。
- [特定のタイム ゾーン] - 閲覧者がどこでダッシュボードを開くかに関係なく、ダッシュボードの作成者によって選択されたタイム ゾーンを使用して日時の値が表示されます。
[挿入] ボタン が表示されるほとんどの場所 (スプラッシュ画面、ヘッダー、エレメントのタイトル、説明など) にダッシュボードのタイム ゾーンを挿入することができます。
ダッシュボードには、1 つ以上のマップ エレメントが含まれているか、まったく含まれていないことがあります。 それぞれのマップでタイム ゾーンを構成できますが、ダッシュボードのタイム ゾーンによってオーバーライドされます。 これにより、ArcGIS Dashboards と Map Viewer でマップのポップアップを比較した場合などに、違いが生じることがあります。
時系列データの格納には、UTC (協定世界時) を使用することをお勧めします。 UTC では世界中で認識および使用されている正確で安定した標準に基づいて絶対的な時点が表されることがその理由です。 これは、タイム ゾーンの変更や、さまざまな行政レベルで実施される調整 (サマー タイムなど) の影響を受けません。 ダッシュボードで使用されるほとんどの時間データは UTC で格納されています。 その点を考慮して、UTC であるという仮定は行われません。 各データ ソースのタイム ゾーン情報がチェックされ、データ ソースのタイム ゾーンに合わせてクエリが調整されます。
注意:
ArcGIS Pro からの Web レイヤーを共有している場合、デフォルトの構成を変更してタイム ゾーンを設定することが重要です。 これを行わなかった場合、日付フィールドの値は UTC で取り込まれているものと見なされ、ダッシュボードのデータ ソースとして使用した場合に予期しない結果が生じることがあります。
日付ベースのフィルターが構成されている場合や、実行時に日付セレクターが使用されている場合、日時の値はダッシュボードのタイム ゾーンを使用して入力されます。 ダッシュボードのタイム ゾーンが実行中のシステムとは異なる場合、日付ピッカーで視覚的に表示されます。 日付ピッカーのカレンダーではダッシュボードのタイム ゾーンが適用され、クエリは変換されてサービスのタイム ゾーンで送信されます。 日付ピッカーのカレンダーの形式 (週の初めの日など) には、ユーザー プロフィールでのロケール設定が適用されます。