ArcGIS Dashboards の 11.2 リリースには、機能拡張、バグ修正、およびパフォーマンスの向上が含まれています。 このリリースの特長を以下に示します。
マップ レイヤーのデータ ソース
データ ソースがマップ レイヤーに基づいているエレメントは、マップ エレメントに依存しなくなりました。 マップ エレメントのデータ ソースを他のエレメントが利用している場合、そのマップ エレメントを削除しても、他のエレメントは削除されません。
Arcade
ArcGIS Arcade 式エディターが更新されました。 新しいエディターは、コード候補の自動入力による動的な式の記述操作、信頼性の高い関数検索、未割り当ての変数と式のエラーに対するフラグを特徴としています。 新しいエディターを使用すると、高度な書式設定やデータ式を利用できます。
Arcade のダッシュボード書式設定プロファイルは、高度な書式設定をサポートするエレメントごとに個別のプロファイルに分割されています。 インジケーター エレメントにはダッシュボード インジケーターの書式設定プロファイル、リスト エレメントにはダッシュボード リストの書式設定プロファイル、テーブル エレメントにはダッシュボード テーブルの書式設定プロファイルが使用されるようになりました。
ダッシュボード ビュー
デスクトップ ビューとモバイル ビューという 2 つのビューが配置されるように 1 つのダッシュボードを構成できるようになりました。 デスクトップまたはモバイル デバイスのどちらでも各ビューの表示が最適化されます。 ダッシュボードを開くと、最適化されたビューが読み込まれます。 ダッシュボードのモバイル ビューを作成し、デスクトップ ビューと同じエレメントまたは構成が異なる新しいエレメントを含めることができます。 ダッシュボードのモバイル ビューは、デスクトップ ビューを補完し、外出時のユーザーに情報を提供することを目的としています。
マップ エレメント
新しい 2 つのマップ オプションがマップ エレメントに追加されました。 [現在の場所を検索] オプションを選択すると、ユーザーのデバイスの大まかな位置を中央に配置してマップが拡大表示されます。 [コンパス] オプションを選択すると、マップの回転角が表示され、ユーザーがマップの方向を北向きに変更できるようになります。
マップ選択
マップの操作レイヤーで選択を行ってレイヤー アクションを開始する方法が改善され、ユーザーが選択ツールを使用せずにフィーチャを選択できるようになりました。 レイヤー アクションが構成されている場合に、マップ上のフィーチャをクリックして、アクションを自動的に開始できるようになりました。 必要に応じて、ユーザーが追加の選択ツールを使用して複数のフィーチャを選択できるようにすることもできます。
データのダウンロード
ダッシュボード ユーザーは、エレメントからソース データをダウンロードする際に、サイン インする必要がなくなりました。
アクセシビリティ
キーボードによるナビゲーションの整合性の向上、フォーカス管理の強化、スクリーン リーダー サポートの拡張など、ダッシュボードのアクセシビリティが改善されました。 また、ダッシュボード上のエレメントごとにアクセス可能な名前を構成できるようになりました。 アクセス可能な名前は、スクリーン リーダーを使用している場合に読み上げられる名前です。
これまでのリリース
これまでのリリースに追加された機能を確認するには、「これまでのリリース」をご参照ください。