河川次数ラスターの作成関数

線形ネットワークの分岐を表現するラスターの線分に次数を与えるラスター レイヤーを作成します。

詳細については、「[河川次数ラスターの作成] ツールの詳細」のトピックをご参照ください。

これはグローバル ラスター関数です。

備考

[河川次数ラスターの作成] 関数は、入力河川ラスター レイヤーと入力流向ラスター レイヤーを同じサーフェスから取得した場合、精度が高いものになります。 河川ラスターをラスター化された河川データセットから取得した場合、セル毎に見ると方向が河川セルに対応していないため、出力が役に立たない場合があります。

[累積流量ラスターの作成] 関数の出力結果は、閾値を適用することで累積流量の多いセルを選択し、河川ネットワークを作成するのに使用することができます。 たとえば、流れ込むセルが 100 個を超えるセルを使用して河川ネットワークを定義します。 [Con] 関数または [Set NULL] 関数を使用して、河川ネットワーク ラスターを作成します。累積流量の値が 100 以上のセルが 1 になり、残りは背景 (NoData) になります。 作成した河川ネットワークは [河川次数ラスターの作成] 関数に使用できます。

この関数は、D8 入力流向ラスター レイヤーにのみ対応しています。 D8 流向は、流向ラスターの作成関数を使用して作成でき、デフォルトの流向タイプ D8 で実行できます。

パラメーター

パラメーター名説明

河川ラスター

線形河川ネットワークを表す入力河川ラスター。

流向ラスター

各セルからの流れの方向を示す入力ラスター。

流向ラスターは、流向ラスター関数を実行して作成できます。

順位付けの方法

河川の次数を割り当てるのに使用する方法。

  • STRAHLER - 1952 年に Strahler が提案した河川の順位付けの方法。 同じ次数を持つ河川が交差すると次数が増加します。 1 番目と 2 番目のリンクが交差しても、3 番目のリンクは作成されず、2 番目のリンクが残ります。 これがデフォルトです。
  • SHREVE - 1967 年に Shreve が提案した、等級による河川の順位付けの方法。 支流のないすべてのリンクに、1 という等級 (次数) が割り当てられます。 等級は、下り方向で加算されます。 2 つのリンクが交差する場合、その等級が加算され、下り方向のリンクに割り当てられます。


このトピックの内容
  1. 備考
  2. パラメーター