ラスターのマージ関数

ラスターのマージ関数は、ラスターのコレクションをグループ化またはマージします。

この関数は、すべての画像に対して同じ統計情報を計算する場合や、カラー調整時に各画像で別々にカラー調整する必要がない場合など、1 つのアイテムとして複数のラスターを処理する場合に使用します。 これは、個別のタイルとして保存された画像を操作する場合に便利です。この方法では、タイルは同じ画像の一部として扱われます。

また、この関数は多次元ラスター データセットを空間的に、または複数の変数やディメンションにわたって結合するために使用できます。

備考

この関数は、多次元ラスターのリストからマージした多次元ラスター レイヤーを作成するために使用できます。 たとえば、30 年分の月間降雨量データを含むモザイク データセットと、10 年分の月間気温データを含む別のデータセットがある場合、これらのデータセットを結合して、両方の変数を含む多次元ラスターを生成できます。

この関数は、モザイク データセット内の複数のアイテムを 1 つのアイテムとして扱うために使用できます。 [モザイク データセット アイテムのマージ (Merge Mosaic Dataset Items)] ツールは、この関数を使用してモザイク データセット内のアイテムをマージします。

モザイク データセットからこの関数を削除するには、[モザイク データセット アイテムの分割 (Split Mosaic Dataset Items)] ツールを使用します。

パラメーター

パラメーター名説明

ラスター

マージする入力ラスター データセットまたは多次元ラスター データセット。

オーバーラップの解決方法

結合したデータセットで重なり合うピクセルを解決する方法を指定します。

  • [最初] - オーバーラップ エリアのピクセル値は、入力ラスターのリストの最初のラスターの値になります。 これがデフォルトです。
  • [最後] - オーバーラップ エリアのピクセル値は、入力ラスターのリストの最後のラスターの値になります。
  • [最小] - オーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの最小値になります。
  • [最大] - オーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの最大値になります。
  • [平均] - オーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの平均値になります。
  • [合計] - オーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの合計値になります。

このトピックの内容
  1. 備考
  2. パラメーター