はじめに

ArcGIS Earth は、iOS および Android プラットフォーム上でネイティブ モバイル アプリとして利用できます。 これは、最新の ArcGIS Maps SDKs に基づいています。 オンラインまたはオフラインであっても、どこからでもコンテンツ、ツール、解析にアクセスできます。 モバイル用 ArcGIS Earth は、デスクトップ環境とモバイル環境の間で一貫性のある 3D 体験を実現し、多くのコラボレーション シナリオに適応できます。

ArcGIS Earth のモバイル版では、次の操作を行うことができます。

  • ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise に接続して 2D および 3D コンテンツを参照したり、ローカル データを追加したりします。
  • ポイント、ライン、ポリゴンを作成して、.kmz ファイルとして共有します。
  • GPS トラックを記録し、ジオタグが付けられた写真や描画でツアーを作成します。
  • 対話型 3D 解析を実行します。

はじめに

モバイル デバイスへの ArcGIS Earth のインストール

ArcGIS EarthGoogle Play および App Store で利用できます。 どちらかのストアで ArcGIS Earth を検索し、指示に従ってアプリをお使いのデバイスにダウンロードおよびインストールしてください。

Google Play を利用できない場合でも、以下のリンクから AndroidArcGIS Earth をダウンロードできるようになりました。 ワークステーションにインストール ファイルをダウンロードし、アプリをモバイル デバイスに配置できます。

  1. Android 用の ArcGIS Earth からインストール ファイルをダウンロードします。
  2. .exe ファイルを実行し、Windows コンピューターに .apk ファイルを展開します。
  3. .apk ファイルを Android デバイスに転送して ArcGIS Earth をインストールします。

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise への接続

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise にサイン インすると、ArcGIS Earth モバイル アプリで使用するコンテンツ、グループ コンテンツ、組織のコンテンツ、ベースマップとテレイン、組織のジオコーディング サービス設定にアクセスできます。

アプリの左上にあるユーザー プロフィール ボタンからサイン インします。URL または QR コード スキャンによって、ArcGIS Online アカウントにサイン インしたり、組織の ArcGIS Enterprise ポータルに接続したりできます。 ポータルが匿名サイン インに対応している場合は、パブリック データのみを参照することを選択できます。 それ以外の場合は、サポートされている認証タイプの資格情報を入力して、ポータルに接続します。

ArcGIS Earth は、Portal for ArcGIS 10.2.1 以降、ArcGIS Enterprise ポータル ログインをサポートしています。また、Portal for ArcGIS 10.4 以降、SAML 認証をサポートしています。 次の表は、ArcGIS EarthArcGIS Enterprise ログイン間のバージョンのサポートを示しています。

ArcGIS Earth バージョン

ArcGIS Enterprise ポータル認証

ビルトイン セキュリティ

IWA セキュリティ

PKI セキュリティ

SAML 認証

ケルベロス セキュリティ

1.0

1.1

1.2-1.11

注意:
  • ArcGIS Earth 1.3 ~ 1.6.1 から Portal for ArcGIS 10.6、10.6.1、および 10.7 (PKI セキュリティ) に証明書またはスマート カードを使用して接続することはできません。
  • PKI Oracle Access Manager を通じて保護されているポータルでホストされているサービスにアクセスするには、最初にポータルにサイン インするか、管理者として構成ファイル内に PKI サーバーを事前に設定します。
  • Internet Explorer 11 および Edge LegacyArcGIS Online サイン イン ウィンドウで使用できなくなりました。 詳細については、ArcGIS Online の「サポートされているブラウザー」をご参照ください。

モバイル デバイス管理向けの ArcGIS Earth の構成

モバイル デバイス管理 (MDM) は、組織でのスマートフォンやタブレットなどのモバイル デバイスの管理を意味します。 MDM は、エンタープライズ モビリティ管理 (EMM) の重要なコンポーネントであり、モバイル デバイスの機能およびセキュリティ管理の一元化と最適化を可能にします。 モバイル用 ArcGIS Earth では、AirWatchMicrosoft Intune などの MDM ソフトウェアを使用してアプリの配置と管理を実行できます。

ArcGIS Enterprise 管理者は、組織のポータルを表す定義済みの portalURL 文字列を管理された ArcGIS Earth モバイル アプリのアプリ構成 (AppConfig) 設定として指定することもできます。 portalURL を更新した後でアプリを初めて起動すると、指定のポータルにサイン インするための認証チャレンジ画面が表示されます。

キー備考
portalURL

組織のポータル URL

  • ArcGIS Earth の起動時に、portalURL を設定または更新すると、指定のポータルのサイン イン画面が表示されます。
  • portalURL の例: https://myorganization.com/portal.
  • ユーザーがサイン インをキャンセルした場合は、そのポータル URL が [ポータルの追加][履歴] に追加されます。 アプリを再起動しても、MDM 管理者が portalURL 文字列を更新していない限り、サイン イン画面が表示されません。
注意:

ArcGIS Earth モバイル アプリはサードパーティ MDM ソリューションで使用することはできますが、MDM 環境内でのこのアプリの配置は現在 Esri テクニカル サポートでサポートされていません。 MDM テクノロジに関する内部の専門知識を形成し、MDM 関連の問題を解決することは組織の責任です。 Esri Professional Services と連携し、MDM の配置に関するサポートをご依頼ください。