ArcGIS AllSource を使用すると、ナレッジ グラフのコンテンツを含むリンク チャートを、Web リンク チャートとして ArcGIS Enterprise 11.3 以降に共有できます。 Web リンク チャートは、ナレッジ グラフのエンティティとリレーションシップを視覚化した、対話形式の表示です。 チャートは、ArcGIS AllSource および ArcGIS Knowledge Studio で開くことができます。
リンク チャートを共有する場合、リンク チャートの空間データ レイヤーは Web レイヤーとして共有され、既存の Web レイヤーとともに Web リンク チャートに追加されます。 Web リンク チャートに地理レイアウトが適用されている場合は、Web レイヤーを使用できます。
Web リンク チャートを共有するには、以下が必要です。
- コンテンツを作成する権限を持つ ArcGIS 組織に属しているアカウント。
- リンク チャートにフィーチャ レイヤーまたはラスター レイヤーが含まれている場合は、Web レイヤーを公開する権限
注意:
ArcGIS Enterprise には、ナレッジ グラフのコンテンツから作成されたリンク チャートのみ共有できます。[挿入] タブの [新しいリンク チャート] ボタンから作成されたリンク チャートを Web リンク チャートとして共有することはできません。
共有ジョブの処理中にそのまま ArcGIS AllSource での作業を続けることができます。 ArcGIS AllSource を閉じてもかまいません。 [ジョブ ステータス] ウィンドウで共有ジョブのステータスを監視できます。
選択した構成を使用した Web リンク チャートの共有
Web リンク チャートを共有する際は、必要なアイテムの詳細の提示、構成の選択、ポータルの場所の選択、共有プロパティの設定を行います。 選択した構成により、Web リンク チャートを使用して作成される Web レイヤーの種類や、デフォルト プロパティが決まります。 Web リンク チャートを構成する場合は、プロパティのいくつかを変更できます。
- リンク チャートを開きます。
- リボンの [共有] タブをクリックします。 [共有] グループの [Web レリンク チャート] をクリックします。
[Web リンク チャートとして共有] ウィンドウが表示されます。
- デフォルト名を使用するか、Web リンク チャートに新しい名前を指定します。
デフォルト名は、ArcGIS AllSource リンク チャートの名前です。
- 必要に応じ、[サマリー] フィールドと [タグ] フィールドを完成させます。
最大 128 個のタグを入力できます。
- Web リンク チャートの構成を選択します。
異なる構成を使用できます。 登録済みデータを参照する構成と、データをサーバーにコピーする構成があります。
注意:
[登録済みデータを参照] 構成は、登録済みデータ ソースを参照する Web レイヤーを作成します。 これらのデータ ソースが後から更新されると、その内容は対応する Web レイヤーにも反映されます。 [すべてのデータをコピー] 構成は、マップのすべてのレイヤーのソース データ (登録済みデータ ソースを参照するレイヤーを含む) をサーバーにコピーします。 登録済みデータの操作については、「登録済みデータ ストアの管理」をご参照ください。
次の表に、構成の説明を示します。
登録済みデータを参照: 検索
データ レイヤーが、動的にレンダリングされたマップ イメージ レイヤーとして共有されます。 この対話型のリンク チャートは、クエリをサポートしており、定期的に更新されるデータの表示に最適です。
登録済みデータを参照: 編集可能
データ レイヤーが、動的にレンダリングされたマップ イメージ レイヤーとして共有されます。 リンク チャートのフィーチャ レイヤーも、編集可能なフィーチャ レイヤーとして共有されます。 Web レイヤーが、フェデレーション サーバーに登録されているデータ ソースを使用するため、この編集可能リンク チャートは企業の編集ワークフローに最適です。
登録済みデータを参照: 表示
データ レイヤーはキャッシュされたマップ イメージ レイヤーとして共有され、迅速な視覚化をサポートします。 このリンク チャートもクエリをサポートします。
すべてのデータをコピー: 検索
フィーチャ レイヤーが、編集オフ状態の Web フィーチャ レイヤーとして共有されます。 その他のデータ レイヤーはタイル レイヤーとして共有されます。
すべてのデータをコピー: 編集可能
フィーチャ レイヤーが、編集オン状態の Web フィーチャ レイヤーとして共有されます。 その他のデータ レイヤーはタイル レイヤーとして共有されます。 この編集可能リンク チャートは、エンタープライズ データにアクセスできないユーザーからデータを収集する場合に最適です。
すべてのデータをコピー: 表示
データ レイヤーはタイル レイヤーとして共有され、迅速な視覚化をサポートします。
- あるいは、[フォルダー] ドロップダウン矢印をクリックして、Web リンク チャートを格納するポータル コンテンツのフォルダーを選択します。
デフォルトでは、Web リンク チャートおよび Web リンク チャートで作成された新しい Web レイヤーは、ポータル コンテンツのルート レベルに格納されます。
- Web リンク チャートの共有方法を指定します。
- [すべての人に公開] - コンテンツが一般公開されます。 誰もがコンテンツにアクセスして、表示することができます。
- [組織] - コンテンツを組織内のすべての認証済みユーザーと共有します。 このオプションは、組織アカウントでサイン インした場合に使用できます。
- [グループ] - 所属するグループのメンバーとコンテンツを共有します。
共有レベルをアイテムの所有者に設定するには、すべてのオプションをオフにしておきます。
ヒント:
リンク チャートに既存の Web レイヤーが含まれる場合、これらのレイヤーの [次のグループと共有] 設定が、Web リンク チャートの [次のグループと共有] 設定と同じレイヤーを含むことを確認してください。 そうでなければ、Web リンク チャートをクライアント アプリケーションで開いたときに、既存の Web レイヤーにアクセスできない可能性があります。 既存の Web レイヤーの共有プロパティは、ポータルで表示および変更できます。
- 必要に応じて、ウィンドウ上部にある [構成] タブをクリックし、リンク チャートを共有した際、またはプロパティを変更した際に作成される Web レイヤーを表示します。
詳細は、「Web リンク チャートの構成」をご参照ください。
[リンク チャート プロパティ] ダイアログ ボックスで、[Web レイヤーを共有できるよう一意の数値 ID の割り当てを許可] オプションを有効化した場合、各サブレイヤーに割り当てられている ID が表示されます。 ID を変更するには、レイヤーまたはテーブルの横の番号をクリックします。 [レイヤー プロパティ] または [スタンドアロン テーブル プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブの [レイヤー ID] または [テーブル ID] テキスト ボックスにカスタム整数 ID を入力します。 詳細については、「レイヤー ID の割り当て」をご参照ください。
- [共有の完了] で [分析] をクリックして潜在的な問題がないか確認します。
エラーと警告は、[メッセージ] タブにリストされます。 メッセージを右クリックして、ヘルプ トピックを開くか、ソフトウェアで処置を行います。 GIS リソースを共有するには、エラー を解決する必要があります。 警告 の解決は推奨されますが、必須ではありません。
- エラーを解決し、必要に応じて警告を修正したら、[共有] をクリックして Web リンク チャートを共有します。
共有設定が変更された場合は、[共有の更新] ダイアログ ボックスが表示され、レイヤーが目的のビューアーに表示されることを確認できます。
- [共有の更新] ダイアログ ボックスの [更新] をクリックして、Web リンク チャートにレイヤーが表示されるように、レイヤー共有設定を調整します。
1 つ以上の編集可能な Web フィーチャ レイヤーをすべてのユーザーと共有できない場合は、メッセージが表示されます。 ポータルのレイヤーのアイテム ページからパブリック データ コレクションを承認する必要があります。 詳細については、「パブリック レイヤーでの編集の許可または禁止」をご参照ください。
- [共有の更新] ダイアログ ボックスの [更新] をクリックして、Web リンク チャートにレイヤーが表示されるように、レイヤー共有設定を調整します。
- Web リンク チャートが正常に共有されたら、ウィンドウ下部の [Web リンク チャートの管理] リンクをクリックして、ポータルの Web リンク チャートを管理します。
Web リンク チャートがサーバーに自動的にキャッシュされた Web レイヤーで構成されている場合、キャッシュ生成の進行中は、レイヤーが表示されないことがあります。 [ジョブ] をクリックして、[ジョブ ステータス] ウィンドウにキャッシュ ステータスを表示します。