統計サマリーとレポート内の個々のレコードを組み合わせれば、レポート対象のレイヤーまたはテーブルについて必要な情報すべてをまとめて表示できます。 たとえば、数値フィールドの合計、平均、数、標準偏差、最小値および最大値を計算することができます。
次の表では、利用できる統計情報を説明しています。
統計 | 説明 |
---|---|
数 | 統計情報の計算に含まれる値の数を検出します。 NULL 値以外の値の数がカウントされます。 フィールド内の NULL 値の数を調べるには、対象となるフィールドに対するカウントを作成し、NULL 値を含まない別のフィールド (OID など) に対するカウントを作成して、この 2 つの値の差を求めます。 |
平均値 | 指定されたフィールドの平均値を計算します。 |
中央値 | 指定されたフィールドのすべてのレコードの中央値を計算します。 |
最大値 | 指定されたフィールドのすべてのレコードから最も大きい値を検出します。 |
最小値 | 指定されたフィールドのすべてのレコードから最も小さい値を検出します。 |
標準偏差 | 指定されたフィールド内の値の偏りの範囲を検出します。 |
合計値 | 指定されたフィールドの合計値を加算します。 |
レポート作成時の統計情報の追加
[新しいレポートの作成] ウィンドウの [データの整理] ページで、レポートの作成時に統計情報を追加できます。 この情報は、デフォルトの Esri テンプレートを基にしたレポートを作成する場合のみ使用できます。 このプロセスの実行中に宣言されるすべての統計情報は、レポート フッターと、オプションのグループ フッター サブセクションに追加されます。
レポート作成時に統計情報を追加するには、次の手順を実行します。
- [挿入] タブの [プロジェクト] グループで、[新しいレポート] をクリックして [新しいレポートの作成] ウィンドウを開きます。
または、[コンテンツ] ウィンドウ内でレイヤーを右クリックして [新しいレポート] をクリックし、ウィンドウを開いてレポートのデータ ソースを直接設定します。
- [新しいレポートの作成] ウィンドウで [デフォルトの Esri テンプレートを使用] を選択し、ドロップダウンからテンプレートを選択します。
- [次へ] をクリックして、「レポートに名前を付け、データ ソースを設定」します。
- [次へ] をクリックして、レポートの「データをフィルターし、フィールドを指定」します。
- [次へ] をクリックしてデータを整理します。
グループ フィールドと対応する並べ替え方向を追加します。 また、オプションの並べ替え条件も追加します。
- [統計サマリー] セクションで、数値フィールドと統計情報の組み合わせを定義します。
- [次へ] をクリックして「[レポートの設計] オプション」を実行するか、[完了] をクリックし、現在の構成を使用してレポートを生成します。
既存のレポートへの統計情報の追加
レポートの作成後にグループ フッターまたはレポート フッターに統計情報を追加するには、次の手順を実行します。
- [コンテンツ] ウィンドウまたは直接レポート ビューのグループ フッターまたはレポート フッター サブセクションをクリックして、そのサブセクションをアクティブにします。
- [挿入] タブの [データ] グループで、[統計サマリー] ボタンをクリックして、[統計情報の挿入] ウィンドウを開きます。
[統計] ギャラリーに、指定できる選択肢が表示されます。
- 計算する統計情報のタイプを選択します。
- [フィールド] ドロップダウン メニューから、統計の実行対象となるフィールドを選択します。
- オプションで、数値フィールドに結果の [数値形式] 値を指定します。
- 必要に応じて、[統計情報に関連ラベルを追加します] オプションをオンにして、前のラベルを含めます。
- [OK] をクリックし、サブセクション内をクリックして、エレメント ボックスを配置します。
統計情報エレメントが追加され、サイズや位置が変更可能になります。