プロジェクト設定

システム管理者は、多くの ArcGIS AllSource ユーザーのアプリケーション設定を管理できます。

下記の設定は、Pro.settingsConfig ファイルの Projects エレメントに追加する必要があります。

注意:

パスには、Windows 環境変数を使用できます。 たとえば、%USERNAME% は現在のユーザー名を挿入し、%APPDATA% はローカル コンピューター上の AppData フォルダーへのパスを挿入します。

CreateBackup

ユーザー インターフェイスでは、[オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで [プロジェクトの回復] > [プロジェクトに未保存の変更がある場合、バックアップを作成] の順にクリックすると、対応する設定にアクセスできます。

バックアップのオプションの詳細

設定可能な値は次のとおりです。

  • true (デフォルト) - プロジェクトのバックアップが自動的に作成されます。
  • false - プロジェクトのバックアップは作成されません。

次にこの設定の例を示します。

<CreateBackup isLocked="true">true</CreateBackup>

BackupIntervalMinutes

ユーザー インターフェイスでは、[オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで [プロジェクトの回復] > [この時間の経過後にバックアップを保存] の順にクリックすると、対応する設定にアクセスできます。 この設定は、CreateBackup の設定とともに使用します。

バックアップ間隔のオプションの詳細

設定可能な値は次のとおりです。

  • 分単位の数を表す正の整数。 最小値は 1 で最大値は 999 です。

注意:

デフォルト値は 5 です。 isLocked="false" の場合、ユーザーが異なる値を設定するまではデフォルト値が使用されます。

次にこの設定の例を示します。

<BackupIntervalMinutes isLocked="true">3</BackupIntervalMinutes>

CreatePortalProjects

CreatePortalProjects の設定は、ユーザーが ArcGIS Enterprise ポータルでポータル プロジェクトを作成できるかどうかを制御します。 false に設定されている場合、新規プロジェクトはローカル フォルダーおよびネットワーク フォルダーでのみ作成でき、ローカル プロジェクトをポータル プロジェクトとして保存することはできません。 ただし、ユーザーは既存のポータル プロジェクトを開き、更新し、保存することができます。 この設定には、対応するユーザー インターフェイス設定がありません。

設定可能な値は次のとおりです。

  • true
  • false (デフォルト)

次にこの設定の例を示します。

<CreatePortalProjects isLocked="true">false</CreatePortalProjects>

ローカル プロジェクトの設定

Pro.settingsConfig ファイルの LocalProject エレメントに、次の設定を追加します。

ローカルまたはネットワーク コンピューターでプロジェクトを作成するためのオプションの詳細

CustomDefaultLocation

ユーザー インターフェイスの [オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、[プロジェクトの作成] > [ローカル コンピューターまたはネットワーク コンピューター上] > [プロジェクトの場所] の順にクリックして、対応する設定にアクセスします。

設定可能な値は次のとおりです。

  • 有効なフォルダー パス。 デフォルトのパスは <user_profile>\Documents\ArcGIS\Projects です。

注意:

isLocked="false" でパスが指定されている場合、ユーザーがパスを入力するまで、そのパスが入力ボックスに候補として表示されます。

次にこの設定の例を示します。

<LocalProject>
  <CustomDefaultLocation isLocked="true">\\dataserver1\TeamDefaults\Projects</CustomDefaultLocation>
</LocalProject>

CreateProjectInNewFolder

ユーザー インターフェイスの [オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、[プロジェクトの作成] > [ローカル コンピューターまたはネットワーク コンピューター上] > [プロジェクトの場所] > [プロジェクトのフォルダーを作成] の順にクリックして、対応する設定にアクセスします。

この設定は、[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスのユーザー インターフェイスにも表示されます。

設定可能な値は次のとおりです。

  • true
  • false

次にこの設定の例を示します。

<LocalProject>
  <CreateProjectInNewFolder isLocked="true">false</CreateProjectInNewFolder>
</LocalProject>

HomeFolder

ユーザー インターフェイスでは、[オプション] ダイアログ ボックスの [現在の設定] タブで [ホーム フォルダー] をクリックすると、対応する設定にアクセスできます。

設定可能な値は次のとおりです。

  • 有効なフォルダー パス

注意:

デフォルトでは、ホーム フォルダーとは、プロジェクト ファイルが格納されているフォルダーのことです。 ホーム フォルダーとプロジェクトの場所に対して設定された値が異なる場合、デフォルトのジオデータベースとツールボックスはホーム フォルダーの場所に格納され (ただし、ジオデータベースとツールボックスのカスタム設定がある場合は除く)、プロジェクト ファイルはプロジェクトの場所に格納されます。

次にこの設定の例を示します。

<LocalProject>
  <HomeFolder isLocked="true">\\dataserver1\TeamDefaults\Output</HomeFolder>
</LocalProject>

DefaultGeodatabase

ユーザー インターフェイスの [オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、[プロジェクトの作成] > [ローカル コンピューターまたはネットワーク コンピューター上] > [デフォルト ジオデータベース] の順にクリックして、対応する設定にアクセスします。

設定可能な値は次のとおりです。

  • ファイル ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、またはエンタープライズ ジオデータベースへの有効なフォルダー パス
注意:

デフォルトのオプションでは、プロジェクトごとにデフォルトのジオデータベースを作成します。 isLocked="false" でパスが指定されている場合、ユーザーがパスを入力するまで、そのパスが入力ボックスに候補として表示されます。

次にこの設定の例を示します。

<LocalProject>
  <DefaultGeodatabase isLocked="true">\\dataserver1\TeamDefaults\Data\TeamData.sde</DefaultGeodatabase>
</LocalProject>

DefaultToolbox

ユーザー インターフェイスの [オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、[プロジェクトの作成] > [ローカル コンピューターまたはネットワーク コンピューター上] > [デフォルト ツールボックス] の順にクリックして、対応する設定にアクセスします。

設定可能な値は次のとおりです。

  • ツールボックス (.atbx)、Python ツールボックス (.pyt)、またはレガシー ツールボックス (.tbx) への有効なフォルダー パス
注意:

デフォルトのオプションでは、プロジェクトごとにデフォルト ツールボックス (.atbx) を作成します。 isLocked="false" でパスが指定されている場合、ユーザーがパスを入力するまで、そのパスが入力ボックスに候補として表示されます。

次にこの設定の例を示します。

<LocalProject>
  <DefaultToolbox isLocked="true">\\dataserver1\TeamDefaults\Tools\TeamTools.atbx</DefaultToolbox>
</LocalProject>

ポータル プロジェクト設定

Pro.settingsConfig ファイルの PortalProject エレメントに、次の設定を追加します。

ArcGIS Enterprise ポータルでのプロジェクトの作成オプションの詳細

LocalCacheLocation

ユーザー インターフェイスの [オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、[プロジェクトの作成] > [ArcGIS Enterprise ポータル上] > [ダウンロード場所] の順にクリックして、対応する設定にアクセスします。

設定可能な値は次のとおりです。

  • 有効なフォルダー パス。 デフォルトのパスは <user_profile>\Documents\ArcGIS\OnlineProjects です。

次にこの設定の例を示します。

<PortalProject>
  <LocalCacheLocation isLocked="true">C:\PortalProjectCache</LocalCacheLocation>
</PortalProject>

HomeFolder

ユーザー インターフェイスの [オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、[プロジェクトの作成] > [ArcGIS Enterprise ポータル上] > [ホーム フォルダー] の順にクリックして、対応する設定にアクセスします。

設定可能な値は次のとおりです。

  • 有効なフォルダー パス。

注意:

isLocked="false" でパスが指定されている場合、ユーザーがパスを入力するまで、そのパスが入力ボックスに候補として表示されます。

次にこの設定の例を示します。

<PortalProject>
  <HomeFolder isLocked="true">\\dataserver2\TeamHome</HomeFolder>
</PortalProject>

DefaultGeodatabase

ユーザー インターフェイスの [オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、[プロジェクトの作成] > [ArcGIS Enterprise ポータル上] > [デフォルト ジオデータベース] の順にクリックして、対応する設定にアクセスします。

設定可能な値は次のとおりです。

  • ファイル ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、またはエンタープライズ ジオデータベースへの有効なフォルダー パス

注意:

isLocked="false" でパスが指定されている場合、ユーザーがパスを入力するまで、そのパスが入力ボックスに候補として表示されます。

次にこの設定の例を示します。

<PortalProject>
  <DefaultGeodatabase isLocked="true">\\dataserver2\TeamHome\TeamData.sde</DefaultGeodatabase>
</PortalProject>

DefaultToolbox

ユーザー インターフェイスの [オプション] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、[プロジェクトの作成] > [ArcGIS Enterprise ポータル上] > [デフォルト ツールボックス] の順にクリックして、対応する設定にアクセスします。

設定可能な値は次のとおりです。

  • ツールボックスへの有効なフォルダー パス (.atbx)。 他のツールボックスは許可されません。

注意:

isLocked="false" でパスが指定されている場合、ユーザーがパスを入力するまで、そのパスが入力ボックスに候補として表示されます。

次にこの設定の例を示します。

<PortalProject>
  <DefaultToolbox isLocked="true">\\dataserver2\TeamHome\TeamTools.atbx</DefaultToolbox>
</PortalProject>

ConflictsDialogOpenTimerDuration

この設定では、[プロジェクトの競合] ダイアログ ボックスがアイドル状態のまま何秒経過すると、作業を続行するかどうかを確認するメッセージが表示されるかを指定します。 この設定には、対応するユーザー インターフェイス設定がありません。

プロジェクトの競合の詳細

設定可能な値は次のとおりです。

  • 正の整数。 デフォルト値は 300 です。

次にこの設定の例を示します。

<PortalProject>
  <ConflictsDialogOpenTimerDuration isLocked="true">300</ConflictsDialogOpenTimerDuration>
</PortalProject>

ConflictsDialogWarningMessageTimerDuration

この設定では、[プロジェクトの競合] ダイアログ ボックスがアイドル状態になった後、作業を続行するかどうかを確認するメッセージが表示される秒数を指定します。 この設定には、対応するユーザー インターフェイス設定がありません。

プロジェクトの競合の詳細

設定可能な値は次のとおりです。

  • 正の整数。 デフォルト値は 60 です。

注意:

ユーザーが作業を続行するかどうかを確認するプロンプトで [OK] をクリックすると、[プロジェクトの競合] ダイアログ ボックスは開いたままになり、タイマーがリセットされます。 [OK] をクリックしない場合は、[プロジェクトの競合] ダイアログ ボックスが閉じ、保存がキャンセルされたことを示すメッセージが表示されます。

次にこの設定の例を示します。

<PortalProject>
  <ConflictsDialogWarningMessageTimerDuration isLocked="true">60</ConflictsDialogWarningMessageTimerDuration>
</PortalProject>

SavePointsLocation

この設定では、デフォルトで各ユーザーのコンピューターに格納されるポータル プロジェクトの自動的に保存されたコピーのパスを指定します。 これらのコピーは、ユーザーのダウンロード場所にあるローカル コピーとは別に存在します。 ポータル プロジェクトを以前の状態に復元する必要がある場合、これらのコピーを使用してポータル プロジェクトを上書きすることができます。 この設定には、対応するユーザー インターフェイス設定がありません。

設定可能な値は次のとおりです。

  • 有効なフォルダー パス。 デフォルトのパスは <user_profile>\AppData\Local\ESRI\ArcGISPro\PublishedProjects です。

次にこの設定の例を示します。

<PortalProject>
<SavePointsLocation isLocked="true">\\dataserver2\TeamHome\ProjectSavePoints\%USERNAME%</SavePointsLocation>
</PortalProject>

SaveProProjectLimit

この設定では、格納されるポータル プロジェクトの自動的に保存されたコピーの数を指定します。 これらのコピーは、各ユーザーのダウンロード場所にあるローカル コピーとは別に存在します。 この設定には、対応するユーザー インターフェイス設定がありません。

設定可能な値は次のとおりです。

  • 正の整数またはゼロ。 デフォルト値は 3 です。

注意:

この値は、SavePointsLocation 設定で指定された、それぞれ一意の場所に適用されます。 たとえば、値が 3 で、デフォルトの SavePointsLocation パスが使用されている場合、各ユーザーの PublishedProjects フォルダーにはプロジェクトの保存済みコピーが 3 つあります。 各コピーは、そのユーザーによって保存された最新の状態のプロジェクトです。 共有場所が使用されている場合、合計 3 つのコピーが保存されます。 これらのコピーは、いずれかのユーザーによって保存された 3 つの最新の状態のプロジェクトです。 この状況では、ポータル プロジェクトを上書きする必要があるユーザーは、保存したユーザーに関係なく、3 つのすべてのコピーにアクセスできます。 ユーザー独自の保存は、利用可能なコピーに含まれている場合もあれば、含まれていない場合もあります。

次にこの設定の例を示します。

<PortalProject>
<SaveProProjectLimit isLocked="true">3</SaveProProjectLimit>
</PortalProject>