ArcGIS AllSource では、インテリジェンスの専門家が、異種のデータを視覚化し、探索し、解析することで、実用的なインテリジェンスを生み出すことができます。 複数のソースのデータを探索し、空間解析、時系列解析、統計解析、予測解析、リレーショナル解析などの高度な解析を実行します。
ArcGIS AllSource には、データに直接接続するツールが含まれています。 データには、リレーショナル データベース、Web サービス、スプレッドシート、非構造化ドキュメントが使用できます。 2D または 3D マップ、リンク チャート、タイムライン、テーブル、グラフでデータを視覚化します。 パターン、トレンド、予測、相関関係、リレーションシップを明確にするために、さまざまな解析手法を使用して、データに関する複雑な質問を作成します。
インテリジェンス アナリストは、脅威や潜在的な紛争地域に関する戦術的な情報を解析、評価、処理、および配信することができます。 インテリジェンス アナリストは、多次元解析を使用し、多くのソースのデータを視覚化して、新しいデータを既存の情報と照らし合わせ、司令官やオペレーターが可能な限り最新かつ行動を決定する情報を得られるようにします。
法執行機関の情報担当者は、事件の情報およびインテリジェンスを評価することで、犯罪者の逮捕を支援します。 法執行機関の情報担当者は、空間解析、テンポラル解析、およびリレーションシップ解析のツールおよび手法を使用して、対象者の履歴を解析し、関連付け、住所、車両を特定することで、容疑者の手掛かり、監視または指示パトロールの対象を把握することができます。
画像インテリジェンス アナリストは、脆弱性とセキュリティを解析することで、部隊の保護、反テロリズム計画、リスク評価、および保護活動を支援します。 画像アナリストは、高度な画像およびモーション イメージ活用ツールを使用して、情報を増幅し、構造化された観測データを行い、画像から作成されるグラフィックス製品やレポートを生成します。
プロジェクトの構築およびデータの追加
ArcGIS AllSource は、使用するリソースをプロジェクトに整理します。 プロジェクトには、マップ、レイアウト、レイヤー、テーブル、タスク、ツール、およびサーバー、データベース、フォルダー、スタイルへの各接続を含めることができます。 ArcGIS Enterprise ポータルや ArcGIS Online のコンテンツを取り入れることもできます。
以下に、作業を始める際の一般的なワークフローを示します。
- プロジェクトを構築するか、プロジェクト テンプレートを開きます。
- データをプロジェクトに追加します。
- 次回 ArcGIS AllSource を起動したときにすぐに使えるよう、プロジェクトを保存します。
- プロジェクトを配布するには、他のユーザーが作業を開始できるようプロジェクト テンプレートを作成するか、プロジェクトとそのデータをパッケージ化します。
- プロジェクトとアプリケーションのオプションを設定し、リボンをカスタマイズして、ArcGIS AllSource を構成します。
ArcGIS AllSource では、さまざまなソースのデータを作成、編集して、プロジェクトに統合することができます。 操作中のレイヤーを 2D および 3D マップ、リンク チャート、タイムライン、およびグラフで視覚化し、さまざまな視点から確認することができます。
データの視覚化
インテリジェンス情報のすべてのソースを探索し、詳細なビジュアルで理解を深めることができます。 2D および 3D マップ、リンク チャート、タイムライン、グラフを使用して、場所、時間、およびリレーションシップに関するデータを統合することができます。
マップには 2D データが表示され、シーンには 3D データが表示されます。 1 つのプロジェクトに必要な数だけマップを保存でき、一度に複数のマップを開いて、それらを並べて表示できます。 画面移動やズームの際にすべてのマップの範囲が同時に更新されるように、ビューをリンクします。
リンク チャートを使用して、空間および非空間エンティティ間のリレーションシップを表示します。 エンティティには、人、グループ、場所などが含まれます。 データの複雑なリレーションシップを視覚化することで、これまでわからなかったつながりを明らかにすることができます。 一度に複数のリンク チャートを開き、それらを並べて表示したり、リンク チャートをマップと並べて表示したりすることができます。 リンク チャートの接続されたエンティティのネットワークを、リンク解析で解析することができます。
タイムラインを使用して、時間軸上にデータを視覚化します。
解析の実行
専用のツールを使用して、脅威の評価、リンク解析、調査のサポート、画像の活用、位置情報の解析など、多くのミッション セットをサポートします。
ArcGIS AllSource を使用すると、次のことが可能になります。
- 時空間で活動を解析し、パターン、傾向、および統計的有意性を判断して、潜在的な脅威を評価します。
- 探索的リンク解析手法を使用し、データの相関やリレーションシップを明らかにして、調査をサポートします。
- 位置情報データを解析に統合することで、単純なマップの視覚化だけでなく、サイトの適合性解析の実行、クラスターの検索、予測の確立、および時間の経過に伴うパターン変化の定量化を行うことができます。
- 画像やモーション イメージを活用して、情報の重要な要素を抽出することができます。
シンボル
ArcGIS AllSource には、コミュニティが評価したシンボルのライブラリがレイヤー テンプレートやスタイルとともに含まれています。
シンボル セットには次のようなものがあります。
- エンティティ
- 薬物
- 兵器
- 生活パターン
- 要人保護
- 法執行機関
- 重要なインフラストラクチャ
- ダメージ評価
作業内容の配布
作業内容を、必要な人、必要なタイミングに必要な方法で配布することは、ArcGIS AllSource の重要な機能の 1 つです。 作業内容をアナリストに配布し、最終的な評価を関係者と共有することで、より多くの情報に基づく意思決定を実現します。
ArcGIS AllSource を使用すると、次のことが可能になります。
- 大規模または小規模の印刷可能なプロダクトを作成します。 プロダクトを作成した後で、ファイルとして配布したり印刷したりすることができます。
- データや解析結果を Web ベースで配布するためのサービスを公開します。
- 解析結果を複数の業界標準ファイル形式にエクスポートし、他のビジネス システムと統合することができます。
- プロジェクト テンプレートやプロジェクト パッケージを通じて、ベスト プラクティスやワークフローを配布します。