クライアントとジオデータベースの互換性

AllSource 1.3    |

次に示すような ArcGIS クライアント ソフトウェアを使用して、ジオデータベースにアクセスできます。

  • ArcGIS AllSource (ファイル ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、およびエンタープライズ ジオデータベースへの接続をサポート)
  • ArcGIS Server サービス (ファイル ジオデータベースとエンタープライズ ジオデータベースへの接続をサポート)

ジオデータベースと ArcGIS リリース

ジオデータベースと ArcGIS クライアントを同じバージョンにしておく必要はありませんが、同じバージョンにしておくことをお勧めします。 ジオデータベースとクライアント ソフトウェアは連携して動作するように設計されており、一方のバージョンがもう一方のバージョンとかけ離れると、問題や予期しない動作が生じるリスクがあります。

これは、サイトで複数のクライアント バージョンを使用する場合に特に当てはまります。 新しいクライアントは、ジオデータベースに古いクライアントがアクセスできない新しいデータベース タイプを作成できます。 エンタープライズ ジオデータベースの場合、ジオデータベースのアップグレード間隔が長すぎると、ジオデータベースをアップグレードする前に、基礎になるデータベースを複数回アップグレードする必要があることがあります。

エンタープライズ ジオデータベースのジオデータベース バージョンは、システム テーブルに格納され、ジオデータベース管理者が [データベース プロパティ] ダイアログ ボックスから使用できます。 このバージョンは、ジオデータベースの作成またはアップグレードに使用したクライアント バージョンを示しています。 このジオデータベース バージョンは主に Esri サポートが問題解決のために使用しているもので、ユーザーが使用できる機能をすべて反映しているわけではありません。ジオデータベース機能の多くは、ジオデータベースそのものではなく、ジオデータベースにアクセスするクライアントに実装されているからです。

ファイル ジオデータベースのバージョンは 10.1 以降変わっていません。 モバイル ジオデータベースのバージョンは ArcGIS AllSource 2.7 以降変わっていません。

互換性には次のルールが適用されます。

ジオデータベースの更新時期

次のいずれかに該当する場合には、ジオデータベースのアップグレードが必要です。

  • 使用しているバージョンのクライアントでは、使用したいバージョンのジオデータベースに接続できない場合 エンタープライズ ジオデータベースの場合、使用するクライアント リリースは使用するデータベース管理システム バージョンに接続できない可能性があります。その場合、新しいクライアントから接続するには、データベース、データベース クライアント、ジオデータベースをアップグレードする必要があります。
  • 新しいリリースのジオデータベースで追加された機能が必要な場合 ジオデータベースの新機能およびデータセット タイプについては、各バージョンの「ArcGIS AllSource の新機能」をご参照ください。 また、前述のセクションで互換性のルールも確認してください。 パーセル ファブリックやネットワーク データセットなど、特定のタイプのデータセットを作成したりアップグレードしたりすると、古いクライアントがデータセットにアクセスできなくなる場合があることに注意してください。
  • エンタープライズ ジオデータベースにブランチ バージョン対応データが含まれ、ジオデータベースをバージョン 11.3.0 にまだアップグレードしていないか、いずれの Branch Versioning General パッチも適用しておらず、アップグレードも行っていない場合
  • ジオデータベースのアップグレードが必要な ArcGIS パッチを適用します。 ArcGIS AllSourceArcGIS Server のパッチによっては、適用後にエンタープライズ ジオデータベースのアップグレードが必要になる場合があります。 パッチの説明をよく読んで、ジオデータベースをアップグレードする必要があるかどうかを判断してください。 アップグレード手順は、必ず、パッチを適用した ArcGIS クライアントから実行してください。

ジオデータベースのアップグレードの詳細については、お使いのジオデータベースのタイプに応じたアップグレード トピックをご参照ください。