境界のスムージング関数

ゾーン間の境界のスムージング処理を実行します。

これはグローバル ラスター関数です。

備考

この関数は、ゾーン間の境界をスムージングすることによってラスターをジェネラライズ (または単純化) します。 この関数には、入力内のゾーンのセルがスムージングおよび適用されるスムージングの量にどのように影響するかを制御するためのオプションがあります。 各入力セルは、直近の 8 つの近傍セルを使用して評価されます。

スムージング処理では、最初に特定の優先度で近傍セルをソートします。 この優先度により、近傍セルのどのゾーンが出力内の処理セルの値を置き換えるかが決まります。

優先度は、ゾーンの値またはゾーンのサイズに基づくことができます。 [並べ替えタイプ] パラメーターは、使用するソート タイプを決定します。

デフォルトの [ソートなし] 設定は、ゾーンの値に基づく優先度を評価します。 ゾーンのセルの値が大きいほど、小さい値を持つゾーンに拡大する優先度が高くなります。

ゾーンのサイズ (または総面積) を使用して、優先度をソートできます。 [降順] 設定では、ゾーンがサイズで降順にソートされます。 ゾーンの総面積が大きいほど、総面積が小さいゾーンに拡大する優先度が高くなります。 [昇順] 設定では、その逆になります。ゾーンの総面積が小さいほど、総面積が大きいゾーンに拡大する優先度が高くなります。

スムージングの量は [拡張と縮小を 2 度実行する] パラメーターにより制御されます。これは、拡張と縮小の処理を実行する回数を指定します。

設定がオフの場合、拡張と縮小の処理が 1 回実行されます。 設定がオンの場合、拡張と縮小の処理が 2 回実行され、ゾーン境界のスムージングの度合いが大きくなります。

8 つの近傍セルすべての値が処理セルと同じ場合、出力セルは入力セルの値を保持します。

パラメーター

パラメーター名説明

入力ラスター

(必須)

ゾーン間の境界を滑らかにする入力ラスター。

整数タイプでなければなりません。

並べ替えタイプ

スムージング処理に使用するソートのタイプを指定します。 ソートは、セルを近傍に拡大する優先度を決定します。

ソートは、ゾーンの値またはゾーンのサイズに基づいて実行できます。

  • [ソートなし] - 優先度はゾーンの値によって決まります。 ゾーンのサイズは考慮されません。 ゾーンの値が大きいほど、スムージングされた出力で、小さい値を持つゾーンに拡大する優先度が高くなります。 これがデフォルトです。

  • [降順] - ゾーンがサイズで降順にソートされます。 ゾーンの総面積が大きいほど、総面積が小さいゾーンに拡大する優先度が高くなります。 このオプションは、スムージングされた出力で、小さいゾーンのセルの広がりを排除または抑制する傾向にあります。

  • [昇順] - ゾーンがサイズで昇順にソートされます。 ゾーンの総面積が小さいほど、総面積が大きいゾーンに拡大する優先度が高くなります。 このオプションは、スムージングされた出力で、小さいゾーンのセルの広がりを維持または増大する傾向にあります。

拡張と縮小を 2 度実行する

スムージング処理の実行回数を指定します (2 回または 1 回)。

  • [オン] - 拡張と縮小の操作が 2 回実行されます。 最初は、指定したソート タイプに従って操作が実行されます。 次に、逆の優先度で拡張と縮小の操作がさらに実行されます。 これがデフォルトです。

  • [オフ] - ソート タイプに従って、拡張と縮小の操作が 1 回実行されます。


このトピックの内容
  1. 備考
  2. パラメーター