ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力フィーチャクラス | 標準距離を計算するフィーチャの分布を含むフィーチャクラスです。 | Feature Layer |
出力標準距離フィーチャクラス | 各入力中心の円ポリゴンを含むポリゴン フィーチャクラスです。 この円ポリゴンは、各中心点からの標準距離をグラフィカルに示します。 | Feature Class |
円サイズ | 標準偏差の数で示した出力円のサイズを指定します。
| String |
加重フィールド (オプション) | 相対的重要性に応じて位置に加重を付けるために使用される数値フィールドです。 | Field |
ケース フィールド (オプション) | フィーチャをグループ分けして別々に標準距離を計算するときに使用されるフィールドです。 ケース フィールドは、整数型、日付型、または文字列型です。 | Field |
図
使用法
標準距離は、中心に対するフィーチャの分布をまとめた尺度となる便利な統計値です (標準偏差が統計的平均値に対するデータ値の分布の尺度になるのと似ています)。
[標準距離の算出 (Standard Distance)] ツールは、各ケースの平均値を中心とした円ポリゴンまたは球体マルチパッチを含む新しいフィーチャクラスを作成します。 円ポリゴンまたは球体マルチパッチはそれぞれ、標準距離と値が等しい半径で描画されます。 円ポリゴンまたは球体マルチパッチそれぞれの属性値は、標準距離の値です。
このツールはポイント データの 3D の性質を認識し、Z 値が使用できる場合は、計算で X、Y、Z の値を使用します。 それらの結果は本質的に 3D であるため、[シーン] で視覚化する必要があります。 解析結果を正しく視覚化するには、必ず解析を [シーン] で実行するか、結果レイヤーを [シーン] にコピーしてください。
3D の結果が期待される球体ではなく、卵形に表示される可能性があります。 計算、距離および体積は正しいのですが、この歪みは結果の視覚化のときの Z 強調によるものです。 [レイヤー プロパティ] ウィンドウの [標高] タブにある [高さ強調] で調整できます。
分析に先立って、[ケース フィールド] パラメーターを使用してフィーチャをグループ化します。 [ケース フィールド] を指定した場合、ケース フィールドの値に基づいて、まず入力ライン フィーチャがグループ化されます。 次に、そのグループごとに標準距離の円が算出されます。 ケース フィールドは、整数型、日付型、または文字列型で、出力標準距離フィーチャクラスでは属性として表示されます。 [ケース フィールド] に NULL 値を持つレコードは、分析から除外されます。
標準距離は、オプションの [加重フィールド] パラメーターに基づいて計算することもできます (たとえば、従業員数を加重として会社の標準距離を計算するなど)。 [加重フィールド] の値は数値でなければなりません。
フィーチャの空間パターンが中心に向かって集中しており、周囲に近づくにつれてフィーチャが少なくなる場合 (レーリー分布) は、1 標準偏差円サイズでフィーチャの約 63 パーセントがカバーされ、2 標準偏差円サイズでフィーチャの約 98 パーセントがカバーされ、3 標準偏差円サイズで 2 次元のフィーチャの約 99 パーセントがカバーされます。 3 次元では、結果は 61-99-100 パーセント ルールに従います。
このツールで距離を正確に測定するには、投影データが必要です。
-
ライン フィーチャとポリゴン フィーチャの場合は、距離の計算にフィーチャの重心が使用されます。マルチポイント、ポリライン、または複数のパートを持つポリゴンの場合は、すべてのフィーチャ パートの加重平均中心を使用して重心が計算されます。加重は、ポイント フィーチャの場合は 1、ライン フィーチャの場合は長さ、ポリゴン フィーチャの場合は面積です。
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マップ レイヤーを使用して、入力フィーチャクラスを指定できます。解析対象として指定したレイヤーの中で何らかのフィーチャが選択されている場合、選択されているフィーチャだけが解析の対象となります。
注意:
シェープファイルを使用するときは、NULL 値を格納できないため、注意が必要です。シェープファイル以外の入力からシェープファイルを作成するツールまたはその他の方法では、NULL 値がゼロとして格納または解釈される場合があります。場合によっては、NULL 値はシェープファイルに非常に大きな負の値として格納されます。この場合、予期せぬ結果に至ることがあります。詳細については、「ジオプロセシングでのシェープファイル出力の注意事項」をご参照ください。
パラメーター
arcpy.stats.StandardDistance(Input_Feature_Class, Output_Standard_Distance_Feature_Class, Circle_Size, {Weight_Field}, {Case_Field})
名前 | 説明 | データ タイプ |
Input_Feature_Class | 標準距離を計算するフィーチャの分布を含むフィーチャクラスです。 | Feature Layer |
Output_Standard_Distance_Feature_Class | 各入力中心の円ポリゴンを含むポリゴン フィーチャクラスです。 この円ポリゴンは、各中心点からの標準距離をグラフィカルに示します。 | Feature Class |
Circle_Size | 標準偏差の数で示した出力円のサイズを指定します。
| String |
Weight_Field (オプション) | 相対的重要性に応じて位置に加重を付けるために使用される数値フィールドです。 | Field |
Case_Field (オプション) | フィーチャをグループ分けして別々に標準距離を計算するときに使用されるフィールドです。 ケース フィールドは、整数型、日付型、または文字列型です。 | Field |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、StandardDistance 関数の使用方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:\data"
arcpy.stats.StandardDistance("AutoTheft.shp", "auto_theft_SD.shp", "1_STANDARD_DEVIATION")
次のスタンドアロン Python スクリプトは、StandardDistance 関数の使用方法を示しています。
# Measure the geographic distribution of auto thefts
# Import system modules
import arcpy
# Local variables...
workspace = "C:/data"
locations = "AutoTheft.shp"
links = "AutoTheft_links.shp"
standardDistance = "auto_theft_SD.shp"
stardardEllipse = "auto_theft_SE.shp"
linearDirectMean = "auto_theft_LDM.shp"
# Set the workspace (to avoid having to type in the full path to the data every time)
arcpy.env.workspace = workspace
# Process: Standard Distance of auto theft locations...
arcpy.stats.StandardDistance(locations, standardDistance, "1_STANDARD_DEVIATION")
# Process: Directional Distribution (Standard Deviational Ellipse) of auto theft locations...
arcpy.stats.DirectionalDistribution(locations, standardEllipse, "1_STANDARD_DEVIATION")
# Process: Linear Directional Mean of auto thefts...
arcpy.stats.DirectionalMean(links, linearDirectMean, "DIRECTION")
環境
特殊なケース
- 出力座標系
フィーチャ ジオメトリは、解析の前に、出力データの座標系に投影変換されます。 すべての数学的演算は、出力座標系の空間参照に基づいて実行されます。