点密度 (Point Density) (Spatial Analyst)

サマリー

各セルの近傍内にあるポイント フィーチャから単位面積ごとの値を計算します。

点密度の詳細

点密度の図
OutRas = PointDensity(InPts, None, 30)

使用法

  • 近傍内にあるポイントだけが、密度の計算時に考慮されます。 特定のセルの近傍内にポイントがない場合、そのセルには NoData が割り当てられます。

  • 出力ラスターの値は常に浮動小数値になります。

  • [出力セル サイズ] パラメーターは、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得することができます。 セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、セル サイズ環境が指定されていれば、そこから取得されます。 パラメーターのセル サイズまたは環境のセル サイズは指定されていないが、スナップ対象ラスター環境が設定されている場合、スナップ対象ラスターのセル サイズが使用されます。 何も指定されていない場合、セル サイズは範囲の幅および高さのうち小さい方を 250 で割った値で計算されます (範囲が環境で指定された出力座標系に存在する場合)。

  • 数値を使用してセル サイズを指定した場合、出力ラスターではそれが直接使用されます。

    ラスター データセットを使用してセル サイズを指定した場合、パラメーターにはセル サイズの値ではなく、ラスター データセットのパスが表示されます。 データセットの空間参照が出力空間参照と同じであれば、そのラスター データセットのセル サイズが解析で直接使用されます。 データセットの空間参照が出力空間参照と異なる場合、指定した [セル サイズ投影法] の値に基づいて投影されます。

  • 半径パラメーターの値を大きくすると、より一般化された密度ラスターが生成されます。 値が小さいほど、詳細を示すラスターが作成されます。

  • NULL 値をサポートするデータ形式 (ファイル ジオデータベース フィーチャクラスなど) では、入力として使用された NULL 値は無視されます。

  • 面積単位の係数単位がポイント間の距離に比べて小さい場合、出力ラスターの値が小さくなる可能性があります。 大きな値を得るには、大きな単位の面積単位の係数 (平方キロメートル対平方メートルなど) を使用します。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ポイント フィーチャ

密度を計算する入力ポイント フィーチャ。

Feature Layer
人口フィールド

各ポイントの人口値を示すフィールド。 人工フィールドは、連続サーフェスの計算で使用される個数や数量です。

人口フィールドの値は、整数値または浮動小数点値です。

フィールドのオプションとデフォルトの動作は以下のとおりです。

  • アイテムまたは特殊な値を使用せず、各フィーチャを 1 回だけカウントする場合は、None を使用します。

  • 入力フィーチャに z 値がある場合は、Shape フィールドを使用できます。

  • Z 値がない場合は、POPULATION がデフォルト フィールドになります。 以下の条件も適用されます。

    • POPULATION フィールドが存在せず、POPULATIONabcd フィールドが存在する場合は、このフィールドがデフォルトで使用されます。 'abcd' は有効な任意の文字です (例: POPULATION6POPULATION1974POPULATIONROADTYPE)。
    • POPULATION フィールドも POPULATIONabcd フィールドも存在せず、POP フィールドが存在する場合は、POP フィールドがデフォルトで使用されます。
    • POPULATION フィールド、POPULATIONabcd フィールド、POP フィールドが存在せず、POPabcd フィールドが存在する場合は、POPabcd フィールドがデフォルトで使用されます。
    • POPULATION フィールド、POPULATIONabcd フィールド、POP フィールド、POPabcd フィールドがいずれも存在しない場合は、[なし] がデフォルトで使用されます。
Field
出力セル サイズ
(オプション)

作成される出力ラスターのセル サイズ。

このパラメーターは、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得することができます。 セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、環境セル サイズの値が指定されていれば、それが使用されます。そうでない場合、その他のルールを使用してその他の入力から計算されます。 詳細については、使用法セクションをご参照ください。

Analysis Cell Size
近傍
(オプション)

密度の値の計算に使用する各セル周辺のエリアの形状を指定します。

  • ドーナツ形 - 内径および外径で定義される円環 (ドーナツ形状) の近傍。
  • 円形 - 指定した半径の円形の近傍。 これがデフォルトで、半径は、出力空間参照において、入力ポイント フィーチャの範囲の幅または高さ (どちらか短い方) を 30 で割った値になります。
  • 四角形 - 指定された高さと幅の長方形の近傍。
  • 扇形 - 扇形の近傍。 扇形は開始角度、終了角度、半径によって指定されます。 扇形の角度は、反時計回りです。 角度は (正の X 軸から反時計回りに) 度単位で指定されます。 負の角度も使用できます。
  • セル | マップ - (出力空間参照の投影法の距離単位に基づいて) セルまたはマップ単位のいずれかで、選択された近傍計測の単位を定義します。
Neighborhood
面積単位
(オプション)

出力密度値に使用される面積単位を指定します。

デフォルトの単位は、出力空間参照の距離単位に基づいて決定されます。 密度の出力を変換する場合は、この単位を適切な単位に変更することができます。 線密度の値は長さと面積の両方の単位を変換します。

出力空間参照を指定しなかった場合、出力空間参照は入力フィーチャクラスと同じになります。 デフォルトの出力密度単位は、出力空間参照の距離単位に基づいて決定されます。 出力の距離単位がメートルの場合、デフォルトの出力の面積密度単位はポイント フィーチャでは [平方キロメートル]、ポリライン フィーチャではキロメートル/平方キロメートルになります。 出力の距離単位がフィートの場合、出力の面積密度単位は [平方マイル] に設定されます。

出力の距離単位がフィートまたはメートル以外の場合、出力の面積密度単位は [平方マップ単位] に設定されます。 つまり、出力の密度単位は出力空間参照の投影法の距離単位の平方になります。 たとえば、出力の距離の単位がセンチメートルの場合、出力の面積密度の単位は [平方マップ単位] になり、結果として平方センチメートルになります。 出力の距離の単位がキロメートルの場合、出力の面積密度の単位は [平方マップ単位] になり、結果として平方キロメートルになります。

利用可能なオプションとそれに対応する出力の密度単位は次のとおりです。

  • マップの面積単位出力空間参照の距離単位の平方が使用されます。
  • 平方マイルUS マイルが使用されます。
  • 平方キロメートルキロメートルが使用されます。
  • エーカーUS エーカーが使用されます。
  • ヘクタールヘクタールが使用されます。
  • 平方ヤードUS ヤードが使用されます。
  • 平方フィートUS フィートが使用されます。
  • 平方インチUS インチが使用されます。
  • 平方メートルメートルが使用されます。
  • 平方センチメートルセンチメートルが使用されます。
  • 平方ミリメートルミリメートルが使用されます。
String

戻り値

ラベル説明データ タイプ
出力ラスター

出力ポイントの密度ラスター。

常に浮動小数点ラスターです。

Raster

PointDensity(in_point_features, population_field, {cell_size}, {neighborhood}, {area_unit_scale_factor})
名前説明データ タイプ
in_point_features

密度を計算する入力ポイント フィーチャ。

Feature Layer
population_field

各ポイントの人口値を示すフィールド。 人工フィールドは、連続サーフェスの計算で使用される個数や数量です。

人口フィールドの値は、整数値または浮動小数点値です。

フィールドのオプションとデフォルトの動作は以下のとおりです。

  • アイテムまたは特殊な値を使用せず、各フィーチャを 1 回だけカウントする場合は、None を使用します。

  • 入力フィーチャに z 値がある場合は、Shape フィールドを使用できます。

  • Z 値がない場合は、POPULATION がデフォルト フィールドになります。 以下の条件も適用されます。

    • POPULATION フィールドが存在せず、POPULATIONabcd フィールドが存在する場合は、このフィールドがデフォルトで使用されます。 'abcd' は有効な任意の文字です (例: POPULATION6POPULATION1974POPULATIONROADTYPE)。
    • POPULATION フィールドも POPULATIONabcd フィールドも存在せず、POP フィールドが存在する場合は、POP フィールドがデフォルトで使用されます。
    • POPULATION フィールド、POPULATIONabcd フィールド、POP フィールドが存在せず、POPabcd フィールドが存在する場合は、POPabcd フィールドがデフォルトで使用されます。
    • POPULATION フィールド、POPULATIONabcd フィールド、POP フィールド、POPabcd フィールドがいずれも存在しない場合は、[なし] がデフォルトで使用されます。
Field
cell_size
(オプション)

作成される出力ラスターのセル サイズ。

このパラメーターは、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得することができます。 セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、環境セル サイズの値が指定されていれば、それが使用されます。そうでない場合、その他のルールを使用してその他の入力から計算されます。 詳細については、使用法セクションをご参照ください。

Analysis Cell Size
neighborhood
(オプション)

密度の値の計算に使用する各セル周辺のエリアの形状を指定します。

これは Neighborhood クラスです。

近傍のクラスには、NbrAnnulusNbrCircleNbrRectangleNbrWedge の 4 つのタイプがあります。

クラスの形式と説明を以下に示します。

  • NbrAnnulus ({innerRadius}, {outerRadius}, {units})

    内径および外径で定義される円環 (ドーナツ形状) の近傍。

  • NbrCircle ({radius}, {units})

    指定した半径の円形の近傍。

  • NbrRectangle ({width}, {height}, {units})

    指定された幅と高さの長方形の近傍。

  • NbrWedge ({radius}, {startAngle}, {endAngle}, {units})

    扇 (パイ) 形の近傍。 扇形は開始角度、終了角度、半径によって指定されます。 扇形の角度は、反時計回りです。 角度は (正の X 軸から反時計回りに) 度単位で指定されます。 負の角度も使用できます。

  • {単位}

    単位をセルの数またはマップ内の値のどちらかで指定します。

デフォルトは NbrCircle で、radius は、出力空間参照において、出力範囲の幅または高さ (どちらか短い方) を 30 で割った値になります。

Neighborhood
area_unit_scale_factor
(オプション)

出力密度値に使用される面積単位を指定します。

デフォルトの単位は、出力空間参照の距離単位に基づいて決定されます。 密度の出力を変換する場合は、この単位を適切な単位に変更することができます。 線密度の値は長さと面積の両方の単位を変換します。

出力空間参照を指定しなかった場合、出力空間参照は入力フィーチャクラスと同じになります。 デフォルトの出力密度単位は、出力空間参照の距離単位に基づいて決定されます。 出力の距離単位がメートルの場合、デフォルトの出力の面積密度単位はポイント フィーチャでは [平方キロメートル]、ポリライン フィーチャではキロメートル/平方キロメートルになります。 出力の距離単位がフィートの場合、出力の面積密度単位は [平方マイル] に設定されます。

出力の距離単位がフィートまたはメートル以外の場合、出力の面積密度単位は [平方マップ単位] に設定されます。 つまり、出力の密度単位は出力空間参照の投影法の距離単位の平方になります。 たとえば、出力の距離の単位がセンチメートルの場合、出力の面積密度の単位は [平方マップ単位] になり、結果として平方センチメートルになります。 出力の距離の単位がキロメートルの場合、出力の面積密度の単位は [平方マップ単位] になり、結果として平方キロメートルになります。

利用可能なオプションとそれに対応する出力の密度単位は次のとおりです。

  • SQUARE_MAP_UNITS出力空間参照の距離単位の平方が使用されます。
  • SQUARE_MILESUS マイルが使用されます。
  • SQUARE_KILOMETERSキロメートルが使用されます。
  • ACRESUS エーカーが使用されます。
  • HECTARESヘクタールが使用されます。
  • SQUARE_YARDSUS ヤードが使用されます。
  • SQUARE_FEETUS フィートが使用されます。
  • SQUARE_INCHESUS インチが使用されます。
  • SQUARE_METERSメートルが使用されます。
  • SQUARE_CENTIMETERSセンチメートルが使用されます。
  • SQUARE_MILLIMETERSミリメートルが使用されます。
String

戻り値

名前説明データ タイプ
out_raster

出力ポイントの密度ラスター。

常に浮動小数点ラスターです。

Raster

コードのサンプル

PointDensity (点密度) の例 1 (Python ウィンドウ)

この例は、ポイント シェープ ファイルの密度ラスターを計算します。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
pdensOut = PointDensity("rec_sites.shp", "NONE", 60, NbrCircle(2500, "MAP"))
pdensOut.save("C:/sapyexamples/output/pointdensity")
PointDensity (点密度) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例は、ポイント シェープ ファイルの密度ラスターを計算します。

# Name: PointDensity_Ex_02.py
# Description: Calculates a magnitude per unit area from point 
#    features that fall within a neighborhood around each cell.
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inFeatures = "rec_sites.shp"
populationField = "NONE"
cellSize = 60

# Create the Neighborhood Object
radius = 2500
myNbrCirc = NbrCircle(radius, "MAP")

# Execute PointDensity
outPdens = PointDensity(inFeatures, populationField, cellSize, 
                        myNbrCirc, "SQUARE_KILOMETERS")

# Save the output 
outPdens.save("C:/sapyexamples/output/outpdens")